ど-361. 幸せ気分な日
シャルア&ササラーサ・・・ど-58あたりと、ど-15あたりに出てきた人たち。
「……はぁぁ、何か、久しぶりに幸せな時間を過ごした気がする」
「旦那様、何やらご機嫌ですね?」
「ああ。シャルアとササラーサのお茶会と言う名の新作菓子の品評会にお呼ばれしてな」
「成程、つまり女の子に囲まれてわいわいきゃっきゃと浮かれていたと、そう言う訳ですか」
「ふふんっ、俺だってそれなりに人気があるって証拠だなっ!」
「そうですね」
「……まあ、シャルアはいつも通りがちがちに緊張してて、ササラーサは俺よりもむしろ新作のお菓子にきゃっきゃしてたけどな」
「ですがお二人と楽しい時間をお過ごしになられたのでしょう? それは大変、よう御座いました」
「……何だ、今日は何時もみたいに突っかかってこないのか?」
「私は別段、旦那様に不条理な文句を突き付けた事は御座いませんが? それに、今の旦那様は本当にご満足しておられる様子ですので、それに水を差すのも些か野暮と言うものでしょう」
「そうかそうか。やっぱりお前にも分かるのか、今の俺の満足具合が」
「今の旦那様を見れば誰にでも分かると思われます。それほどまでに満ち足りたご様子ですよ? ……気を抜くと張り倒したくなりますが」
「そうか? ならちょっと気を引き締めないと拙いな。下手に緩んだ表情とか奴隷たちに見られると、俺の威厳とかイメージがが崩れるからな」
「威厳? イメージ? ……旦那様、気が緩んでいるのは理解しておりますが、頭のネジまで緩み過ぎなのでは御座いませんか。そのようなありもしない妄言を平然とお吐きになられるようでは旦那様も……あぁ、でもある意味ではいつも通りなのですか。参りましたね、これは」
「何を言ってやがる、と言うよりも……この際だからちょっと聞いておこうかな」
「はい、何をでしょうか、旦那様?」
「ん。奴隷たちとか、俺ってどういう風に見られてるんだ? 格好良いご主人様か? それとも頼りになる主様とか、親しみやすい優しいマスターとかか?」
「旦那様、残念ながら今は現実です。旦那様の夢の中では御座いませんよ?」
「それはどういう意味だ」
「言葉通りの意味に御座いましょう? 旦那様が“隷属の刻印”の刻まれた皆様方からどのように見られているかなど、今更お訊ねすることでも御座いませんでしょうに」
「いや、それはそうなんだが……と言うよりもさ、俺の前だとやっぱり緊張したりちょっと取り繕ってみてたりして、」
「緊張?」
「ああ。何と言っても俺はあいつらのご主人様だからなっ。普段通りの振舞いはやっぱり、ちょっと無理だろう? それでお前なら普段のあいつらも知ってて、何か俺に対する相談とかもしちゃったりなんて、とかと思ったわけだが」
「いえ、客観的事実のみを言わせてもらうのでしたら、どちらかと言えば旦那様と接する時よりも私と接する時の方が皆様方、何故か緊張されているように見受けられますが?」
「――くそぅ、どうしてお前の方が人気が高いんだよっ!? てか、俺だって少しくらい夢を見たっていいじゃないか!! 女の子皆から慕われてるって、ちょっと冷たかったり表情作ったみたいに態度が固かったりするのは照れ隠しの類だって妄想してもいいじゃないかっ!!!!」
「十分にご理解しておられるではありませんか、旦那様」
「そりゃなー、俺だって伊達にあいつらの事見てないよ。主としての責任だってそれなりにあるわけだし、それなりには好いて欲しいって思ってるんだよ」
「……やはり理解にはほど遠いですか」
「は? どういう意味だ?」
「いえ、旦那様が仰る事は何があろうとも紛う事なき真実であり、“隷属の刻印”の刻まれた皆様方が照れ隠しや緊張、旦那様に良いところを見せようとするがあまりに表情や態度がおかしくなってしまいがち、という“事実”は旦那様ご自身の妄想である、と言う事です」
「そんな事言われずとも判ってるさっ、ああ分かってるともっ!! ……だからって態々、傷を抉るように言わなくてもいいだろうに」
「確かにその通りで御座います。私の配慮が足りぬあまり、とんだ失言を……申し訳ございませんでした、旦那様」
「の、割には全然申し訳なさそうには見えないけどな、俺には」
「そんな事はありません。せっかくの旦那様のご気分に水を差してしまった事に関しては非常に反省しておりますとも」
「ふふんっ、俺は今気分が最高に良いからな。その程度じゃ気にならないぜ」
「それは安心いたしました」
「う~ん、今日も何だか、良い一日になりそうだっ!」
「旦那様の期待に添えるよう、全力を持って挑む所存に御座います」
「それだけは止めてくれっ!?」
「何故ですか旦那様!?」
テキストファイルが気がつくと1Mとかいう数字になってた。……いやぁ、結構な量をだらだらと書いてたものですな、と思った。
あの娘に聞く!~あなたにとってのレム君は?~
-九人目【カラーヌの場合】-
「レム様ですかー、んー、お皿を割っても、転んで大切な書類を駄目にしちゃっても、足を滑らせてレム様の大事な所を強打しちゃっても怒らないレム様は大好きです~。……え、あれは怒らないんじゃなくて、頭抱えてたり悶絶してただけなんですか?」
補足:『カラーヌ』清掃部、期待のドジっ子。登場話、ど-25。