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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
551/1098

Act XX. ある裏話

とある姉妹と、もう一人の、本編とは何ら関係のない会話。


~それは神代の時代の物語~


~世界を危機に陥れた大魔王は――二人の勇者、銀の勇者と黒の勇者により打倒され、そして世界に平和が訪れましたとさ~


~めでたし、めでたし~


「世界が滅亡思想っぽいのでちょっと行って救ってみましょうか」



「んな、散歩に行こうかみたいな口調で言われてもなぁ。危機感とかが全然ないのですけど?」



「良いから世界救いに行くって言ってるでしょうが、この愚図、鈍間、鈍感、優柔不断、浮気者、女誑し、生き物として最低のゲス野郎がっ!!」



「……またややこしい奴が現れた」



「あら、姉様じゃないですか。死んでくださいよ?」



「居たのか、愚妹。あまりに矮小な存在だから気付かなかったぞ。むしろお前が死ね」



「姉様の目は節穴ですね。お断りします、何故姉様如きが死なないんですか」



「そう言うお前は存在感の欠片もないな、愚妹。サービスだ、何だったら私が直に殺してやろうか?」



「姉様の分際で調子に乗り過ぎじゃないですか?」



「その言葉、そっくりそのまま返してやろう、愚妹」



「語呂がないって大変ですね。あぁ、ないのは頭もでしたか、これは失礼しました」



「お前は胸がないがな」



「平均以上はあります。姉様よりも少しだけ、少しだけ小さいだけです」



「憐れだな。その哀れついでに屠ってやろうか?」



「むしろ姉様のその胸を抉り取って差し上げましょうか?」



「無いものねだりとは、益々みじめだな、愚妹よ」



「何を――」



「何か――」



「待て、お前たち。言い争いをしたいんなら他でやれ。そして俺の平穏を乱すな」



「「でも、」」



「良いから黙れ、お前ら。それとも何か、お前達は態々喧嘩するために、たったそれだけの為に俺の前に来たと? 喧嘩するなら余所でやれ」



「「……」」



「何か、姉様?」



「そっちこそなんだ、愚妹」



「……――喧嘩やるなら他でやれよ?」



「「……ふんっ」」





◇ ◇ ◇





「あぁ、どこかの根暗な姉様の所為で忘れてしまう所でした。――さあ、世界を救いに行きますよ?」



「だからなんだ、その戯言は」



「愚妹の妄言は放っておいていい。それよりも、出かける用意をしろ。今すぐ世界を救いに行くぞ」



「……だからお前ら、いきなり現れて世界を救いに行くとはほざくな。理由を説明しろ」





「「大魔王が降臨したらしい」」





「よし。ならお前ら二人で頑張って世界を救って来い」



「誰がこんな愚妹と――」



「誰がこんな姉様と――」



「大丈夫。お前ら二人いれば大抵の事は何でもできるから。つかできない事を探す方が難しいだろ?」



「私に姉様と馴れ合えと?」



「私に愚妹と馴れ合えと?」



「それ以外に聞こえたなら一度耳掃除をするか頭を治療してから出直してこい。もしくは俺が今話している言語を習得して来い」



「無理ですっ!! いくら貴方の頼みとはいえ、不可能な事だってありますっ!!」



「無理だっ!! いくらお前がそう言っても無理なモノは無理だ、不可能だ!!」



「大丈夫だ。十分に息は揃っているじゃないか。成せば成る」



「成せません!」



「成せるかっ!」





「なら、――成せ」





「「――っ!!」」



「んで、用事はそれだけか? だったら何処かに行けよ、お前ら。ってか、お前らが揃ってると絶対喧嘩になるから、一人一人出直してこい」



「姉様、姉様のどうでも良い話は後にしませんか?」



「愚妹、お前のどぶに捨てればいい用事を後にまわせ」



「笑えない冗談がお上手ですね、姉様。何故私が姉様の二番煎じに甘んじなければいけないのです?」



「今のが冗談に聞こえたなら、所詮は愚妹だな。そもそも愚妹、お前は妹な時点で全てが私の二番煎じだ。憐れだな」



「さっきからヒトの事を憐れ哀れと仰いますけど、そう言う姉様の方が憐れとしか言いようがないなんて、よほど憐れではないでしょうかね?」



「――何だと?」



「――何ですか」



「さっきも言ったはずだが、喧嘩なら余所でやれよ?」



「なら大人しく私と一緒に世界を救いに来て下さいよっ!!」



「なら大人しく私と共に世界を救いに行くぞ!!」



「嫌だよ。大体世界を救うとか、俺の柄じゃないし、そもそもお前達はなんでそこまでして俺と一緒に世界を救おうなんて言ってるんだよ」



「「そ、それは……」」



「むしろお前らなら単独でも十分世界救えるんじゃないのか? いや救えるだろ、絶対」



「「で、でも……」」



「つーか、お前らは何がしたいんだ、一体」



「それは……その、先日読んだ物語に英雄とお姫様のお話があって、」




「うん。大魔王が世界を滅ぼそうとするんだけど、英雄がそれを打倒して――うん?」



「最後は英雄とお姫様が結ばれて――て、」





「「……、――お前もかっ!?」」





「つまり、二人はその英雄とお姫様のお話を読んで、だから俺と一緒に世界を救いに行きたいと、そう言う訳か?」



「は……はい」



「……そ、それが悪いか、バカっ」



「いや、悪いとまでは言ってないけど、そもそも大魔王? ナニそれ?」



「大魔王も知らないんですかっ!?」



「大魔王とはだな、魔王の中の魔王であり、この世で一番悪しきものとされる――」



「ってか、世界で一番悪しきものって“されている”のは普通に【厄災】じゃないのか?」



「――だ、そうですよ~、姉様?」



「――貴様、私に喧嘩を売っているのか?」



「ゃ、悪い。そう言う意味で言ったんじゃなくて、あくまで一般常識としてな。それにそもそも、俺は大魔王が降臨しましたーなんてトンデモ話なんて聞いた事もないぞ?」



「――小人たちがそう騒いでいます」



「――やれ世界の危機だ、ヒトの滅亡の瀬戸際だと、奴らは随分と騒いでいるみたいだぞ?」



「滅亡の危機――ね。あながち間違いでもないけどな。この世界を見守っていた神はいなくなり、統制していた使徒たちも消えうせた。生命の頂点たる龍種は滅び去り、巨人族、妖精族もその煽りを受けて絶滅の危機にある。今数が多いのは生殖能力に長ける小人族くらいのものか」



「その小人族が一番騒いでいますけどね。全く、困ったものです」



「奴らは力が弱い、度胸がない、そう言うモノが大半を占めている種族だからな」



「俺も一応小人族に分類されるんだが?」



「貴方は別です」



「お前は別だ」



「そう言う特別扱いは良くないと思う」



「べ、別に貴方が特別と言っているわけではなく……いえ、特別扱いをしているのは確かですか。貴方はこの私が――ホロン・アーク・プリムが唯一認めたお方なのですから」



「どさくさにまぎれて何をほざいているか、この愚妹。場所と立場と自身の矮小さと女気のなさを考えろ」



「……あら? その言葉、そのまま姉様にお返しいたしますね? 自身の矮小さを一度でも見つめ直してはいかがですか、姉様?」



「――何を」



「――何ですか」



「だからお前ら、流石に三度は言わないぞ。今度俺の前で険悪な雰囲気になったら今持ってきた話はなしだからな?」



「……姉様、今だけ、一時的に休戦して差し上げます」



「……それは私の科白だ。今だけ、今だけ休戦してやろう」



「「……じゃあ、そう言う事で」」



「んで、お互いに話はついたか?」



「えぇ、遺憾ながら」



「ああ、非常に不満だがな」



「「――」」



「そか。んじゃ早速お前たちが持って来た用事――大魔王を倒して世界を救いましょうだったか? その返事なんだが――」



「はいっ、もちろん私と行ってくれますよねっ!?」



「ああっ、当然私と一緒に行くに決まっているなっ!?」







「誰が行くかバカ二人。顔洗って出直してこい」







「「……」」



「それにお前達は重大な事を忘れている」



「「重大な、事……?」」



「そうだ。俺が先日提案した事を思い出してみろ」



「えっと、」



「確か、」





「「――世界に真の悪が存在しないなら、作ってしまえば良い?」」





「そうだ」



「……だから大魔王が出現したとかじゃないんですか?」



「そうだぞ。だから大魔王なんて頭がイカレているとしか思えない噂話が広まったんじゃないのか?」



「じゃあ質問。その大魔王とやらの噂話をばら撒いたりしたのはどこの誰だと思う? ヒトの勝手な妄想で生まれた――何の根拠もない与太話の類だと思うか? いいや、思ってないからこそ、こうしてお前達は態々俺のところまで来た。そうだろう?」



「え、えぇ。そうですけど……」



「その通りではあるが……」



「なら質問の答えは? さて、誰がそんな話を世界中にばら撒いたでしょうか」



「「――」」



「そこから導き出される結論と、俺のシナリオを一つ話してやろう」



「……貴方、」



「……お前、」



「「まさか――」」



「世界の混乱を収めるために必要なのは共通の目的。それに命の危険があればなお良し、つまりは共通の敵が現れたりすれば自然と一致団結は図れて、世の中平和の方向へ落ち着く訳だ」



「「……それが、大魔王?」」



「そうだな。お前らも大魔王ってフレーズで釣られたみたいだしな」



「「……」」



「あと、俺の個人的な意見ではあるけど、悲劇の勇者が二人。滅亡したはずの龍種の姫君と、世界の敵たる真なる【厄災】のはずのお姫様。そんな姉妹が世界を救いました――ヒトが惹かれそうなフレーズだとは思わないか?」



「「……」」



「あぁ、ついでにその大魔王は“神様を殺した大悪党”、なんておまけがついてても良いかもしれないな。そうは思わないか?」



「思いませんっ!!!!」



「思うかバカっ!!!!」



「そりゃ残念」



「それよりもっ、今の心底バカバカしい話は一体何ですかっ!?」



「そんな事はどうでもいいっ。それよりも今の話は一体何だっ!?」



「いえ、そもそも……」



「いや、そもそもが……」



「「今の話、何処までが本気で――」」





「あなたは一体何をしようと考えてるんですかっ!?」


「お前は一体何をしようと考えてるんだっ!?」






◆ ◆ ◆






「――全部本気、って言ったら、どうする、お前ら?」



「当然っ、全力で阻止するに決まっています!!」



「当然っ、全力で阻止するに決まっている!!」



「……あぁ、そりゃ愉快。それなら、始めてみようか。大魔王と勇者――さあ、お前たちが望んだ世界を救う旅路だぞ?」






「「――誰がこんな事っ、」」



「望みましたかっ!!!!」


「望んだかっ!!!!」



ウラとかオチとか、ネタばれとか、色々関係ないっす。

思いつきで書いたような(?)大した意味のないお話……何ですかね?


――ま、いいや。

余り深くは気にしないで下さいませ。深読みをしたければ存分になさってくださいませ?



と、言う訳でちょっぴりお休み???


……別にシリアスとかじゃないですよ~?


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