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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
547/1098

ど-351. リハビリ?

ちゃんちゃらおかしいのです!


「……むぅ」



「お加減はいかがでしょうか、旦那様?」



「調子が悪い」



「調子に乗り過ぎたからです、旦那様。もう少々ご自重下さいませ」



「調子が悪いのに調子に乗り過ぎとはコレ如何に」



「冗談を言っているのではありませんよ?」



「ん……悪かった」



「いえ、私は旦那様がご無事であるのならばそれ以外、多くは望みません」



「別に、お前はもっと多くを望んでもいい気はするけどな、俺としては」



「そうですか? では――」



「あ、でも俺とは無関係の事で頼む。巻き込まれて酷い目に~とかは懲り懲りだし、勘弁だからな」



「……旦那様は私の事をどう見ておられるのですか、もうっ」



「そんな可愛らしげにむくれるなって。お前の事をどう見てるかとか、その普通だったら身悶えするほど可愛く見えるんだろうなーと言う頬を膨らませた表情に何かしらの作為を感じずにいられないのは、全部お前の日頃の行いの所為だ」



「むぅ」



「……だから、偶に本当にむくれて拗ねてる時にも勘違いされるんだよ、お前は。……いや、と言うよりもそれすら狙ってやってるのか、もしかして?」



「――旦那様のご想像にお任せします」



「そか。なら実は全てお前の思惑通りって事で」



「はい、……そうですね」



「それよりさー、コレ、どうにかならないのか?」



「コレとはどのような事を指しておられるのですか、旦那様?」



「いや、当然分かってるとは思うんだが……なんで俺はベッドの中に縛り付けられなきゃいけないんだ?」



「そうでもしなければ旦那様は逃げてしまわれるので」



「逃げないって。第一、今は調子が悪いって言ってるだろ。まだ身体だってだるいし」



「いいえ。過去の経験則から考えて、今拘束を解けば旦那様は間違いなく脱走なさいます。間違いありません」



「……ちっ」



「そう言う訳ですので、どうかご静粛に、そして動かず喋らず息をせずお願いいたします」



「ぃゃ、息もしなかったら死ぬだろ、俺」



「おや?」



「おや、じゃないっつーの」



「つい本音が」



「ついってレベルの発言でもないだろ?」



「では……、どうしましょう?」



「どうしましょうって、俺に聞くなよそんな事。つか、普通に安静にしててくれ、とか心配してればいいんじゃないのか?」



「ですがそうすると暇を持て余されるのでは御座いませんか?」



「や、だから暇を持て余すほども無いくらいには身体がだるいんだって。眠気はないけど、正直な話もう日がな一日中こうしてベッドの上でぐったりとしていたい気分だ」



「自堕落に御座いますね、旦那様?」



「そう言いたい奴には言わせておけばいいさ。とにかく俺は疲れてる、だるい、身体の調子が悪いんだ。久しぶりに体力を根こそぎ使っちまって、もう何もやる気が起きねー」



「日頃から鍛えていないからそのような事態になるのです。もっと日ごろの鍛錬を増やしましょう、旦那様」



「……そもそも日ごろの鍛錬っても、俺何もしてない気もするけど?」



「何を仰いますか、旦那様はいつも生還してくださるでは御座いませんか」



「……うん、日頃俺が酷い目見てるのがお前の言ってる鍛練とかだとするなら、心底止めて欲しい。お前なら鍛錬は鍛錬でもっとまともに鍛える事とか出来るだろうに」



「それでは飽きるではありませんか。……主に私が」



「最後の言葉はいらないからな―。思ってたとしてもせめて俺には聞こえないようにしようなー?」



「それでは意味がないではないですか」



「俺の心の安定とかその辺への配慮は?」



「なんですか、それは」



「……いま、お前は間違いなく心の底から本気で言った。遠慮とか演技とか照れ隠しとか、その辺り一切なしで」



「当然ではありませんか。私は常に本気も本気。ヤる気と書いて本気と呼ばせます」



「自分で呼んだりはしないのか? つーか、それは他人には本気と見せてるだけで実は手を抜いてます、とかって言う意味にも取れる気がするのだが?」



「ばれてしまっては仕方ありません」



「ビンゴなのかっ!?」



「……旦那様、ただいま旦那様の体調は万全ではないのですから、そのように大声を出してはしゃがないで下さいませ。いくら私と話す事が楽しいからと言って、それで体調を崩していては私がこうして付き添っている意味が御座いません」



「叫ばせたり、何かさせてるのは全部お前のせいだろうが。俺としてはもう、ぐだーとか勢いでグータラ過ごしたいぞ」



「ではそのように」



「ああ、そうさせてもらう」



「……」



「……」



「……」



「……んで、お前はどうしてそこに居るんだ?」



「旦那様のご様子を拝見させて頂こうと思いまして。迷惑ですか?」



「いや、正直お前の視線を気にするのも面倒だから別にいてもいいんだが……お前の方こそ暇じゃないのか?」



「いいえ、全く」



「本当に?」



「はい」



「……こう言う所は、お前も風変りで変な奴だよなー」



「……ふふっ、そうですね。そう言う事にしておきましょう」



「? どういう意味だ、それ」



「いえ、旦那様はお気になされぬよう」



「ん~、まぁいいか。それじゃ、俺はひたすらボーとさせてもらうとするが、お前も飽きたら好きに何処かに行っててもいいんだからな?」



「はい、分かりました」



「……ったく、本当に分かってるんだか」






「…………――こうして、旦那様と共に在り、旦那様の事を拝見させて頂く事こそが何より楽しいのではありませんか」



ゆっくり休もう休めばいいさ。

こんな感じで普通に過ぎていく日常ふーけーです。



……次、この後書き部分で何しようか思案中。

何かリクエストとかあれば聞きたいです。


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