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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
54/1098

ど-38. おー風呂


安らぎ空間




「あ゛ー」



「気持ち良いですね」



「…一応さっきまでは寛げていたけどな。と、言うよりもどうしてお前がここにいる?」



「私が旦那様のお傍にいる事にどのような疑問を挟む余地があるでしょう」



「ある」



「そ、そんな。旦那様はもう私の事が必要でないと?やるだけやって後はもうポイ捨てであると?」



「誤解が出そうな言い回しをするな。後、今お前がこの場所にいる事実が問題なのであって必要不必要を断じているわけじゃないから曲解、もとい話題をずらすな」



「旦那様。おっしゃりたい事があられるのならば御遠慮なさらずに、どうか率直に仰り下さいます様。私には何の事だか、当然理解しておりますが旦那様の御口から直接伺いたく、お願いいたします。覚悟はできておりますので」



「なら率直に言ってやる。ここは風呂だ。そして俺は今裸だ」



「私もですね」



「…他に言うべき事は?」



「だ、旦那様のケダモノっ」



「あーはいはい」



「投げやりなお言葉、ありがとうございます」



「お前もな。お約束なセリフ、どうもアリガト。あとその言葉を言うならせめてもう少し怯えるなり頬を染めるなりした方がいいぞ。無表情で言われても逆に萎える」



「旦那様に感謝されてしまいました。どうしましょう」



「今すぐ出て行け。あとソレは皮肉だ」



「私も冗談です。それにいたしましても二言目には『出て行け』とは、旦那様は相も変わらず殺生でございますね」



「…いい加減、襲うぞ?」



「――ふっ」



「うわっ、その冷笑すげぇムカつくのですが?」



「では旦那様。そろそろお背中をお流しさせていただきます」



「つまり出て行く気はないと?」



「旦那様のお世話をさせていただける事が私の幸せなれば」



「見事に言い切りやがったな」



「それが二つとない真実の言葉である以上何を躊躇う必要がございましょうか」



「…あーもう分かったよ。なら俺の背中を流すなり体を洗うなり勝手にしろ」



「御意にございます。そして旦那様に感謝を」



「…」



「…」



「で、それならいつまで風呂につかってる気だ?そもそもとしてそろそろ上がらないといい加減のぼせるぞ?」



「旦那様、おひとつお願いがあるのですが、お聞きいただけるでしょうか?」



「なんだよ?」



「出来るならば、その眼を閉じていていただけると嬉しいです」



「は?なんでだよ??」






「例えどれほど経ようとも、やはり旦那様に裸を見せるのは――恥ずかしいものなのです」





本日の一口メモ〜


安らげる場所って大切だよね、ってことで。


旦那様の今日の格言

「安息の地、それは誰もが求め夢を見るもの」


メイドさんの今日の戯言

「ふぅ、本日も良い天気です?」



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