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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
504/1098

ど-319. 些細な事

始まりはきっと、どんな事でも些細な事




「とうっ」



「うお!? ――て、お前いきなり何しやがるんだよっ!!」



「先制攻撃ですが、何か?」



「何が先制攻撃だっての!?」



「旦那様が余りに他の女性と仲良くされるので嫉妬に駆られた私が『いっその事このまま旦那様を道連れに……!』との抗いきれない衝動に襲われて、思わず旦那様の死角から殺傷を試みようと致しました。もっともこういた事にのみ過敏な旦那様に悟られ、避けられてしまいましたが」



「うわー、まるで必要のない説明をありがとうなー」



「いえ、感謝には及びません」



「だよなー、つーか感謝なんてする気は端からないから。今のはあくまで皮肉だからな、おい」



「心得ておりますとも」



「そうかそうか。じゃ改めて――いきなり何しやがるんだよ、お前!?」



「旦那様、実に嘆かわしい事にもう一度の説明が必要なのでしょうか?」



「いや。さっきみたいな、全く意味のない説明はもう良いから。俺が求めてんのはお前がいきなり襲いかかって来やがった本当の理由だよ」



「先ほど申し上げたでは御座いませんか」



「ああ、滅茶苦茶説明口調の嘘理由をな」



「何故に先ほどの完璧な理由を嘘と断じられるので?」



「自分で完璧の理由とか言うな。……俺はな、お前は俺が誰かと仲良くしてたことで嫉妬に駆られて? いっその事なんて短絡的な理由で俺を傷つけうようなんてしねえよ。その程度の事、分からないはずがないだろう」



「もしかすると本音が混じっているかもしれませんよ?」



「ねえよ。仮に有ったとしても、んなものは微々たるもんだ」



「……旦那様」



「で? 本当は一体どんな理由があってふざけた事をしてくれたんだよ?」



「旦那様にそうまで申されては仕方御座いません。本当の理由をお話しするとしましょうか」



「初めからそうしていろよな。んで、どんな理由だ?」



「単なる思いつきと暇つぶしですが、何か?」



「もっと詰まらない理由でしたー!!!!」



「詰まらないとは失礼なっ」



「詰まらない以外言い様のない理由だろうがっ、んな理由で俺は一歩間違えれば死んでたとか、そういうオチは止めろ!」



「旦那様、信じておりました」



「そんな嫌な信じられ方は断じて御免だよ!」



「ぷんぷん、旦那様なんて知りませんっ」



「何に怒ってるか全然分からねえよ!? あと、その口でぷんぷんとかいうのは止めろ。寒気がするし、すっげぇムカつく」



「ぷんぷん」



「……お前、俺に喧嘩売ってる?」



「いえ、そのような事は御座いません。ですが、旦那様がお求めとあらば喧嘩を売る事も吝かでは御座いませんが? むしろ押し売り致しましょうか?」



「や、いい」



「そうですか。では、」



「?」



「旦那様なんて知りません、もうっ!」



「……は? いや、何? ってかどういう意味だ、それ?」



「もう我慢できませんっ、旦那様は私に全然構ってくれないしっ、当てつけみたいに他の娘とばっかり仲良くするしっ、そんな旦那様なんて、旦那様なんて……もう、大っっっ――」



「んー? お前、何がしたいわけ?」



「――っっ好きです!!!!」



「――いや、本当に。お前、何がしたいわけ?」



「……ええ、そうですね。その冷静さが非常に腹立たしい限りなのですが。旦那様の方こそ、実は私に喧嘩を売っておられるのでは御座いませんか?」



「いや、そんなつもりは全然ないけど。それに冷静なのはお前が、……何と言うか、冷静にさせるようなバレバレの演技なんてするからであってだな」



「旦那様、真に深刻なようで忠告させて頂いて置きますが、人気のない暗闇は避けた方が賢明だと思われます」



「それどういう意味!? つーか、そうだとしても元凶はお前だろうが」



「……そうとも、限らないのですがね?」




レム君とメイドさんの仲違いなんて、あり得るんでしょうかねー? とか考えたり考えなかったり。



身に覚えがあった話


「……なんか、幼女風味の自称女神からラヴレターが届いた」


「これで何通目ですか、旦那様?」


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