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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
393/1098

Deedω. シャトゥルヌーメ


呼ばれて飛び出る、なんちゃって♪女神様


「うむ?」



「どうかしましたか、シャトゥちゃん?」



「うむむ??」



「シャトゥちゃん?」



「今、誰かに呼ばれた気がします」



「誰かって誰に……それに私は全然聞こえませんでしたけど?」



「具体的に言うなら愛しい異界の堕とし子にです?」



「? 異界の堕とし子って、誰の事ですか?」



「うむ? 異界の堕とし子って誰ですか?」



「誰ですかって、シャトゥちゃんが言い出したんですよ。その異界の堕とし子とかなんとかって」



「そうでしたか? それは済みませんでした、下僕一号様」



「いえ、別にいいんですけど……」



「ソレはそれとして、私は往かねばなりません。呼ばれたならば即参上! が私の信条ですから」



「……で、行くってどこにですか?」



「うむ?」



「誰に呼ばれたかはその異界の堕とし子さん? で良しとして、何処に行けばいいのかシャトゥちゃん分かってます?」



「当然、分かりません!」



「……そですか」



「ですが行かねば私の存在意義にかかわりますので。困りましたね?」



「そうですねぇ……シャトゥちゃんの勘で何となく分かったりしないんですか?」



「私の勘はそんなに万能なものじゃありません」



「そうなの?」



「何と言ってもただの感なのです、何となくなだけなのです」



「でも的中率100%だよね?」



「うむ。我の勘はさえに冴えわたっていて、母様を以てしても予知と言わしめたほどの的中率なのです。さすが私!」



「それは……確かに凄いですね。と言うよりもシャトゥちゃんの勘って『戦場の臭いが〜』とか『我を呼ぶ信者の声が〜』とか、他には私がちょっと恥ずかしい事をしてる時にばっかり的確に隠し撮りしてたりとかしか、私知らないんですけど」



「……うむ、下僕一号様?」



「何かな、シャトゥちゃん? でも、今思い出すとちょっとムカムカとしてきちゃうな〜」



「下僕一号様、その笑顔が怖いのです。お願いですからお仕置きは止めてくださいませ。私はもう充分に反省しました」



「うん。だよね? シャトゥちゃん、もう二度と私の事を盗撮なんてしないって、ちゃんと約束してくれたよね?」



「うむ、私に二言はないのです。次に下僕一号様を撮る時は必ず断ってから撮ります!」



「――了解なんて出さないからね?」



「そんなっ!? 私の楽しみを奪うなんて、下僕一号様は酷すぎます!!」



「世界中のヒトに私の――ぁ、あんな姿を晒しモノにしてるシャトゥちゃんの方がもっと酷いよっ!?」



「下僕一号様は皆の人気者なのです。さすがは私の下僕一号様!」



「嬉しくない。全然、嬉しくないですよぅ」



「下僕一号様、ふぁいとです!」



「慰めるくらいなら、もうあんな事はしないで」



「それは難しいお願いなのです」



「――オネガイジャナイヨ?」



「わわ我は脅しには屈せぬのですすす。でも今すぐ屈したい。あぁ、私に従順だった昔の下僕一号様が懐かしいのです」



「シャトゥちゃんのおかげで鍛えられましたからっ!」



「切ない、昔の想い出なのです。……ほろり」



「さて、それじゃシャトゥちゃんも盗撮は二度としないって納得してくれたところで――」



「納得なんてしてません?」



「納得、し・て・く・れ・た・と・こ・ろ・で!」



「……今はそれで許してあげるのです。決して、決して下僕一号様の笑顔やお仕置きが怖くて嫌なわけじゃ、いややっぱり凄く嫌なのです!」



「うん、と言う訳で良い子のシャトゥちゃんも納得してくれたみたいだから」



「てへへっ、良い子って言われました」



「うん。だから――ずっと良い子でいようね?」



「うむ!」



「それで、シャトゥちゃん。結局シャトゥちゃんの勘で何処に行けばいいのかとかって分からないのかな?」



「うむ? ……うむ、始末の悪い娘に会いに行くのが吉と出ております」



「娘ってなんですか、娘って。シャトゥちゃん、娘も何もまだ二歳――」



「二歳が悪いのですか!」



「はいはい、どーどー。落ち着いてください、シャトゥちゃん」



「私はちゃんと落ち着いてます」



「だいたい、何で歳の事でそんなに過剰反応するんですか、全く」



「早く大人になるとレムが襲ってくるのです。わくわくどきどきなのですよ?」



「言ってる意味がよく分からないよ、シャトゥちゃん」



「私もよく分かりません。それと娘と言うのは何となくなので私に聞かれても困ってしまいます」



「じゃあ結局どこに行けばいいのか分からないの?」



「うむ!」



「……まあ、良いですよね。今までだって特に目的地を決めてなんていなかったですし。適当に歩けばそのうち見つかるんじゃないですか、その……異界の堕とし子? さんは」



「うむ。何となく急ぎの用事な気がしないでもないですが、のんびりと行く事にします」



「……それでこそシャトゥちゃんだよね。何処までも我が道を行く、みたいな」



「では下僕一号様」



「はい、シャトゥちゃん?」



「あっちの方が何となく嫌な感じがするので行ってみましょう。【燎原の賢者】とか【厄災の修羅】【幻惑の薔薇】みたいなのがいる気がします」



「……な、なんですか、その物騒そうな名前は。向かいたくない気がすっごくしますけど。ちなみに拒否は――」



「さて行くのです下僕一号様。ごーごー」



「やっぱりですかー」



「うむ、地獄への道は片道切符と相場が見舞っている!」



「おおお願いだから物騒な事は言わないで〜!!!!」




なんちゃって女神とか言ってるけど、本物のシャトゥルヌーメは本当に女神様。自称女神、などではない。


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