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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
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25. どれいと乱戦?

〜これまでのあらすじ〜

いよいよリリアン姫救出開始! でもセミリファ達アルカッタからの救出組はレムが気絶してる間に先に進んでいて……でもその三人の腕じゃ潜んでいる敵さんの相手はつらそうで……?

と、言うのが前回のレム君談、でした。


セミリファ・・・アルカッタ四強の副官をしている女の子。昔の新人さん。副将軍の地位にいるから結構強いのだが……リリアン姫とか、ワールドランキングのレベル相手じゃまだまだ通じないレベル。

リン・・・元暗殺者、なリリアン救出隊の一人。割と喜怒哀楽が少ない子です。

マーサ・・・またの名をテッラーと言って、レム君の元奴隷で脱走者、いつレムに酷い目にあわされるかとドキドキの時間を送っている、らしい。


ラライ・・・言わずと知れた灼眼の剣士様。W.R.第四位の凄く強い、ボケた女の子。

レアリア・・・ツンデレのツン120%の、レムに奴隷にされた女の子。デレの影は未だ微塵もない。一章訪れないかもしれない、と思わなくもなかったり。


「お、いたいた。おーい、セミリファー、リンー、マーサ」



「っ!? アイリアス、あなたどうしてここに――」



「どうしてって言われても、ほら、一応俺の目的ってリリアンを助ける事だから?」



「ソコは疑問じゃなくて言い切りなさいよっ!!」



「ほらセミリファ、そんな余所見してると危ないぞ?」



「っっ、あなたがっ、危なっ!? 声を掛けてきたのが、あぁもうちょこまかと……! 悪いんでしょうがっ! 鬱陶しいっ――燃えよ爆炎、ファイアエッジ!!」





『――』





「へぇ、今のを完璧にかわすか、よけるの上手いなぁ……てか、セミリファ、大変そうだけど俺が助けてやろうかー?」



「余計なお世話、よっ!!」



「あ、そう。なら仕方ない。リンの方は……と」





◇◇◇





「こっち、見ないで下さい」



「随分と嫌われたものだな、俺も」



「そうじゃなくて……単に気が散るだけです」



「あ、そうなのか。ならよかった」



「だから、見ないで下さい」



「見るなと言われると余計に見たくなってしまうのは悲しい性だとは思わないか?」



「思いません」



「っとと。だから味方にナイフを投げる奴があるかっての。て言うよりもリンの方は予想よりも随分と余裕っぽいんだな」



「そんな事は……ないです」



「だな。見てるとそんな感じだけど、それでも俺と会話ができるって言うのも何と言うか、リンは器用だな」



「コレでも元暗殺者、ですから」



「そう言う意味じゃないんだがなぁ」



「それよりも、犯罪者さん」



「なんだ? つか、俺は犯罪者じゃないって何度言ったら分かってもらえるんだ」



「済みません、貴方の名前を忘れました」



「おい!?」



「だから犯罪者さんでいいですね?」



「聞きながら俺に殺気を飛ばすのはやめようなー?」



「コレを気取り……、ますか」



「伊達に俺じゃないからな」



「言っている意味がよく分かりません、が。それよりも犯罪者さん」



「ん? なんだ」



「先ほどの事ですが」



「先ほど?」



「姫様の事です」



「リリアンの? それがどうかしたのか?」



「姫様を助けられるコト、むしろ――光栄に思え」



「って、無茶言うなぁ。……つーてもその言い分もわからなくはないか。何と言ってもあのリリアンだからな。助ける、なんてこと草々体験できるものじゃないって言うのは確かだしな」



「っ!! ぅく」



「っと、こうして話しかけて邪魔しても悪いな。リン、まだ大丈夫かー?」



「大丈夫です。でもそう思うなら、こちらを見ないで下さい……犯罪者さん」



「りょーかい。でも危なくなったら遠慮なく助けを呼べよ? 俺が満を持して助けてやるから」



「期待しないで、気に留めて置きます」



「ああ、そうしてくれ。……――で、残り一人なわけだけど」





◇◇◇





「……は、はい。何でしょうか?」



「お前、何してんの?」



「な、何と言われても、その……わたし、ただの姫様付きのメイドなので……」



「――ほぅ」



「ひぃ!?」



「……んで?」



「はははいっ、申し訳ございません今すぐわたしもセミリファ様、リン様の加勢をしますぅぅぅ!!!」





「ちょ、私のいない所で何マーサをいじめてるかっ! 変な事したら焼き殺すわよ!?」



「……後で刺します、犯罪者さん」





「お、面白くない冗談は言うものじゃないと思うぞ、二人ともー?」





「「……」」





「返事がない。二人ともマジの様だ……って、はははっ、冗談が上手いんだから。しかたないなー」



「……レム様、あの二人の目、間違いなく真剣でした」



「分かってるよ!? それくらい分かってるっての! てか元はお前の所為だろうが、何とかして見せろっ、マーサ!!」



「えっと、二人を落ち着かせるくらいは、なんとか……努力します」



「其処は言い切ってくれないと不安が増すのだが?」



「……済みません、レム様」



「謝るなっ! 頼むから此処で謝らないでくれっ!?」



「もも申し訳ありませんレム様!」



「って、あぁもう良い分かった。自分の身は自分で守りますからもう良いですよーだ」



「……ほっ」



「それはそれとして“マーサ”どの? ちょっとまじめな話になるが、あの二人の状況をどう見る?」



「……正直、旗色が悪いです」



「んで。そう思ってるならどうしてお前は傍観してるだけなんだ? それとも見ない内に腕が鈍ったか、元魔道部・第十五位テッラ−」



「ですが、私はただのメイド……と言う事になっているもので、何ともしがたく……」



「正直に言ってやろう。このまま傍観してるとあいつら二人とも、殺されるぞ? そしてお前が加勢に入ったとしても精々殺されるまでの時間が長くなるくらいだ」



「……はい」



「無謀だな、ってかこの場合はここまでの精鋭を揃えたカトゥメの方を褒めるべきか……って、考えてみればリリアンを力で抑えようとすればこのくらいの戦力はなけりゃ話にもならないんだよな」



「あの、レム様」



「なんだ?」



「姫様は、本当に囚われてしまっているのでしょうか?」



「何言ってるんだか。リリアンが捕まったところはお前、直接見てるんだろ?」



「それは、そうですが。でも私、今だに信じられないんです、あの姫様が大人しく捕まってる、だなどと……」



「ん〜、それは確かに俺も少しおかしいかな、とも思わなくはないが。……まさかもう殺されてる、とかはないよな?」



「え、縁起でもない事を仰らないで下さい、レム様!!」



「っと、悪い悪い。確かにその通りだな。つか、思い出したけどマレーヌからの報告じゃまだ生きてるって話だから、その点を心配する必要はないか。仮に殺るとすれば、さっさと殺ってないとおかしいからな」



「レム様! そう言う事はもっと早く仰ってください!!」



「いや、そもそも俺は“捕まっている”って吐いた訳だから、殺されてるとか疑う方が悪いだろ?」



「煽る方が……――レム様が悪いに決まってます!!」



「……いや、そう言う如何にも俺だけが限定で悪いみたいな言い方はやめような、テッラ―?」



「もうっ、レム様が全部悪いんです!!」



「……くっ、こんなところにまであいつの刷り込みの悪影響がっ!!」



「もうっ――、わたし、お二人を助けに行きます!!」



「まあ待て、少し落ち着けって。テッラ―」



「ですがっ!」



「――いいから。少し落ち着け、“マーサ”どの」



「っ!!」



「大体だな、お前はあいつの事、ちゃんと『灼眼の剣士』って分かってるはずなのにどうして最大戦力を置いてくかなぁ〜?」



「……ぁ、やっぱりあのお方は、ラライ様だったんですか?」



「だった、って。会った事なかったか?」



「いえ、あった事はあるんですけど、その、何と言うか……もっと、な? お方じゃなかったですか?」



「其処をぼかさず言うと?」



「もっとボケてたような――、って、何を言わせるんですかレム様!?」



「いや、お前が自分から言っただけだし。てかその通りだから気にする必要はないぞ」



「……あの、」



「なんだ?」



「何処からか来る殺気が、凄く痛いんですが。レム様?」



「気の所為って事にしておけ。……ったくラライも気が短いな。本当の事を言われた程度で何気を乱してるんだか」



「……えっと、それは気が短い、とは言わないと思いますけど。大体、よりにもよってレム様に言われているのなら尚更――」



「っと。それよりもそろそろセミリファもリンも限界っぽいな」



「――ぇ?」







「きゃぁぁ!?」



「くぅぅ!!!!」







「セミリファ様!? リン様!?」



「だから落ち着けって」



「ですけど――っ!!」



「まあ待て。お前の言いたい事も十分に分かってるつもりだ。だから、」



「だから?」



「――こうする」







ぱちんっ






◇◇◇





「――レム様も、ヒトが悪い」



「と、言うよりも何でこんなところでこってるのかしら、あいつ」



「さて? それがレム様ですから。私には何とも言えません」



「まあ、それもそうね。こういう事は本人に聞くのが一番手っ取り早いし」



「その通りです、レアリア。それはそうと――皆様方?」





『――』





「『灼眼の剣士』ラライ――この名を恐れぬ者はかかってきなさい。私が相手になりましょう。“護衛”の方々?」





『――っ!?』





「あら? その動揺、貴方たちはやっぱりレム様の仰ったとおり誰かの――この先にいる“方”の護衛の方々なんです……やる気ですか。えぇ、残念です。ですが遠慮はしませんよ。折角――レム様も見ておられる事ですから」





◇◇◇





「と、こんな感じに指を鳴らしたら助っ人が出てくる、みたいなことを一度やってみたかったんだ」



「……」



「おい、テッラー。なんだ、その目は?」



「……いえ、別に。レム様はやはりレム様なのだと、そう再認識しただけです」



「いや待て。多分だがお前の再認識した俺の姿は間違ってるような気がするぞ!?」



「いえ。お姉様が教えて下さった通りの方だと、わたしもそう思いましたから」



「いや違うそれだけは絶対間違ってるに決まってる!!!!」


相変わらず登場人物が女の子ばかり。

……あ、ちなみに護衛の方々(敵のヒト達)は男で決定ですね♪ 女の子だとレム君がすかさずフォローを掛ける……はずですから。


いつになったらリリアン姫の出番があるのやら。ずっと囚われ中? なお方です。


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