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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
362/1098

ど-246. 勝負の後に考える事

平和的に行きましょう



「……う〜む、参った」



「如何なされたのですか、旦那様?」



「ああ、実はお前に俺の魅力が全然通じなくて困ってるんだ。どうすればいいと思う?」



「それを本人の目の前で、しかも本人に対して尋ねられるのですか?」



「ああ。だってそれが一番手っ取り早いだろ?」



「確かにその通りですね。理に適っております。最も常識には適っていないように思われますが。ついでに気遣いにも欠けておりますね」



「大丈夫。俺の魅力でカバーできる範囲だ」



「そうで御座いますね?」



「それで、どうすればいいと思う? 俺の魅力が全然通じないんだ」



「そうですね。それではきっぱり諦められてはいかがですか?」



「そう言う訳にもいかない」



「……それは、何故ですか?」



「世界中のお嬢さんが俺を待ってるんだ。その為に立ちはだかる壁を打倒するのは当然の行為だろうがっ!!」



「壁……それと打倒、ですか」



「ああ、そうだ」



「……では、旦那様。先ほどの問いに私自身、誠心誠意の全力を持ちましてお答えいたしましょう」



「お、その気になってくれたか。ありがたい。……それで、先ず俺の魅力が通じてないのはどうしてだと思う?」



「単純に旦那様の魅力不足ではないですか?」



「そんなバカなっ、俺の魅力が足りないだとっ!? そんな事、そんなことあるはずが……いや、待てよ。確かに、俺にもまだまだ未熟なところがあるからな。それに今の俺だって洗礼出来るところが少しはあるはずだ。そう言う意味では……――ふっ、魅力不足とは痛いところを突かれたな」



「ご納得いただけたのでしたら幸いです」



「んっ。まあこれは今後の検討課題として、だ。それじゃあどうすればお前に俺の魅力が通じるようになると思う?」



「それは一生かけても無理ですので綺麗すっぱりと、諦めろ?」



「仕方ない。そう言われるなら諦めるか」



「……諦められるので?」



「だって無理なんだろう? お前がそうだって言うのなら、間違いないんだろさ。けど問題はない。けどっ、俺が魅力が通じない程度で諦めると思ったのなら大きな間違いだぞ!」



「……まあ、確かに。旦那様の魅力? が通じない事など間々ある事、……いえ、ここははっきりと申し上げましょうか。旦那様ご自身の仰っている魅力が通じた事は一度たりとも御座いませんからね。この程度で旦那様のやる気が削がれるなど、私としましても微塵も思ってはおりませんとも。……最も多少、望んだりなどはしてみましたがやはり無駄でした」



「じゃあ最後の質問だ。どうすればお前は俺に“めろめろ”のベタ惚れの、何でも言う事聞きます旦那様♪ になるんだ?」



「旦那様っ、私はもう旦那様無しでは生きていけません、もう“めろめろ”のベタ惚れですぅ〜。なんでも言う事を聞かせてください、旦那様♪」



「うむっ、そうか。なら――」



「――で、ご満足ですか?」



「――、……ああ、満足だが出来るならずっと続けてくれた方が嬉しいなっ?」



「頭の芯まで蕩けられましたか、旦那様♪」



「……何か怒ってる、――気もするが気の所為だな。つか照れ隠しか。この愛い奴めっ、このこの〜」



「えいっ」



「ぐっ!? ……俺の指が変な方向に。直しておこう。んっ、っと。……痛ててっ」



「…………直ってらっしゃる。旦那様、そこまでヒト離れされてしまわれましたか。ではもう一度――えいっ」



「二度もやられて堪るかっ! ふっ」



「……流石に二度目は無理でしたか。残念」



「でも指を折りにかかるとは、いくら照れ隠しとはいえやり過ぎじゃないのか?」



「そうですね。仮に照れ隠しの末の行為だとすれば、旦那様の仰る通りだと思います」



「だよな」



「はい。照れ隠しならば、ですが」



「その言い方だとまるで照れ隠しじゃなくって、しかも確信的にしたみたいに聞こえるから不思議だ」



「ええ、私には旦那様の思考の方が不思議で堪りませんが」



「大丈夫だ。俺に思考が理解できないのは仕方ないからな」



「理解したく御座いません」



「……ふむ。けどつまりは既にお前は俺にベタ惚れ状態と言う事なんだな?」



「はい。そうですがそれが何か?」



「ならどうしてお前は俺の前に壁として立ちはだかっているんだ?」



「そのような事がかつて一度たりともございましたでしょうか?」



「ああ、そりゃ……、いつそんな事があったかな? 不思議と俺の記憶じゃ、お前が直接的に俺の邪魔をした事がない気がする」



「旦那様は記憶障害を抱えておいでですので、致し方ない事かと」



「そうだよな。お前が大々大好き愛してる♪な俺の邪魔をした事なんてないもんなっ。と、言う訳でそれならロスした時間分、さっそくお嬢さんを――」



「手が滑りました」



「――は? 手が滑ったで転移方、」





「旦那様が消えました。不思議ですね? ――では旦那様を追いますか」




何事も平穏なのが一番です。暴力的なのは……まあ最終手段って事でひとつ。




とあるお嬢さんの寝言一句(+アルーシアの溜息)


「レムって時々デリカシーがないよね?」


「あのヒトは時々私に容赦が……済みません、いつもないんですけど、私何かイケナイ事しました?」


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