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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
357/1098

ど-241. コレもひとつの結末?

……分裂してる


「……無事に回収完了致しました」



「「「「「「「「「「おいこら離せっ、お嬢さんが、お嬢さんが俺を呼んでいるんだっ!!」」」」」」」」」」



「はい、そうで御座いますね?」



「「「「「「「「「「分かっているなら話は早い。今すぐ俺を解放――」」」」」」」」」」



「此処に旦那様の事を必要としているモノがいるとしても、やはりそのように仰られますか?」



「「「「「「「「「「――うん? どういう意味だ、それは」」」」」」」」」」



「率直に申し上げねばご理解いただけませんか。本当に……仕方のない旦那様で御座いますね」



「「「「「「「「「「いや、意味は分かる。意味は分かる……が、俺もお前一人にだけ構っているという訳にはいかないんだ。納得してくれとは言わない。けど少しでもいいから、それを判って――」」」」」」」」」」



「十方向から同時に旦那様のお声を聞かされますと流石にうるさく感じるものがありますね。……――九つほど、潰しますか」



「「「「「「「「「「いや待て早まるな!! 何だ、その……むぅ、身体が十あるのは中々に便利なんだが、」」」」」」」」」」



「――さて、旦那様“方”♪ どなたから“消され”たいですか?」



「「「「「「「「「「俺以外なら誰からでもいいぞ――む!?」」」」」」」」」」



「実に見事な見解の一致で御座いますね、旦那様? では旦那様“方”の望みどおり……皆様同時に“消滅”して差し上げると致しましょうか」



「「「「「「「「「「おま、今の言葉結構本気で言ってるだろ!?」」」」」」」」」」



「私は常に本気であり、真面目な言葉しか申し上げませんが? それよりも御託は宜しいので、そろそろ……」



「「「「「「「「「「待て待て待て待て」」」」」」」」」」



「遺言ですか?」



「「「「「「「「「「違うっ、確かにお嬢さんの為に死ぬならばそれは本望だが、こんな死に方は俺の望むところじゃ全然ないっ!!」」」」」」」」」」



「はい。了承いたしました、旦那様。――ただ今のが遺言と言う事でよろしいですね?」



「「「「「「「「「「良くないっ!!!!」」」」」」」」」」



「そうであるのならば……そろそろいい加減にしていただきませんと、本当に九つほど旦那様を“消し”ますよ?」



「「「「「「「「「「……ちっ、仕方ない。――おい、俺達、今すぐ消えろ、ってふざけるなっ、そう言うお前が消えろっ!?」」」」」」」」」」



「……ふぅ」



「「「「「「「「「「っ、し、仕方ないなぁ〜、おい、俺、さっさと消えろよ、ってだからお前が消えればいいだろっ!?」」」」」」」」」」



「……旦那様、あと十秒だけ、お待ちいたしましょう」



「「「「「「「「「「……仕方ない」」」」」」」」」」






――まーべらす、それは正に俺の事っ!!






「……これでいいのか?」



「はい、旦那様。それでは縛を解かせて頂きますね?」



「あぁ。……まったく、世界中のお嬢さんが今か今かと俺との出会いを待ってるって言うのに、こんな事で時間を潰していいと本気で思ってるのか、お前は?」



「それを心底本気でおっしゃられている旦那様の方こそを私は心配したいと、心底思いますが」



「問題ない。俺は正真正銘、誰が見ても正気そのものだ」



「誰が見てもトチ狂って……いえ、色に狂っておられる様に見えると思われますが?」



「哀しい事だ。素敵な俺とそれ以外との、見解の相違だな」



「ちなみに旦那様以外は間違いなく私の意見に賛同されると思われますので、思いなおされるのでしたら旦那様の方かと」



「ふっ、全く問題なしだ。何と言ってもお嬢さん――もとい、お嬢さんと俺の出会いは運命そのモノだからなっ!」



「態々言いなおされた意味が全く分かりませんが……ええ、旦那様の仰りたい事は大いに理解できました。いえ、個人的な感情とは別に、旦那様のお考えなど初めから理解だけはしておりましたとも」



「なら俺を止めても無駄な事は分かってるだろう? たとえ誰が止めようと――神だろうとこの必然を覆させることは不可能、否、この俺がさせるものかっ!!!!」



「それでは神ではなく龍種ではなく、他の誰でもなく……この“私”が強硬手段に移らせて頂きたいと思います」



「……ん?」



「今までは所詮、旦那様のなさる事――いえ、それで旦那様が世界を統べられて下さるのであれば、と思い傍観しておりましたが。何といましょうか胸がむかむか……いえ、我慢の限界と申し上げましょうか、兎にも角にも旦那様?」



「――ふっ、ふふふっ、お前に! この俺を止められると本気で思っているのなら、片腹痛いわっ!! この俺の本気、今こそ見せると気が来たようだなっ!!」



「――良いでしょう。それでは旦那様の本気とやらを……見せて頂くと致しましょうか?」



「望む所っ」



「それはこちらの科白ですね、旦那様?」



「いっつ、ショゥた〜いむっ!」




真剣勝負っ、真剣勝負っ…・・になるかねぇ?



とあるお嬢さんの寝言一句(+アルーシアの溜息)


「……そのレム、ひとつわたしも欲しいな〜」


「実力行使ですっ、さあ奪い取れ、突進です!!」


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