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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
355/1098

ど-240. 煽る、そして別れる


別離と言うより……分離?



「お前は間違っている!」



「……、こ、この阿呆はどうやって地下牢を抜け出したのかしら? 減給モノですわね」



「震えているじゃないか、どうかしたのか?」



「っ、そ、それ以上私に近づかないで下さいます!?」



「あぁ、そうかそうなのか。震えさせているのは、君を怖がらせているのは他の誰でもないこの俺なのか。……死のう」



「ええ、そうして――」





「っ、旦那様何をなさっておられるのですかっ!?」





「――お姉様!?」



「……何って、ほら、こんな俺なんてもう要らないんじゃない? とか思ったり思わなかったり」



「ええ、男なんてこの世界に一匹たりとも要りませんわね」



「ほら、こう言われてる事だし。お嬢さんを悲しませる俺なんてもう死ぬしかないかな、って」



「そうです、その通りですわ。っと、そのような事よりもお姉様が態々私に会いに来て下さるなんて――」



「もう――」





「……世界中のお嬢さん」





「――」



「お、お姉様?」





「……泣いてる女の子」





「――む」



「お姉様、先ほどから何を仰られて――」





「……れむー、たすけてー」





「――俺が間違っていた!!」



「ひっ!? きゅ、急に大きな声を出さないで下さいますっ!?」



「全て俺が間違っていた。そうだよな、こんなところで立ち止まっていたら、俺を待ってる、全世界のまだ見ぬお嬢さんたちに申し訳が立たないよなっ」



「な、何を急に仰っているのかしら、この阿呆」



「――ふっ、お嬢さん、君を悲しませてしまったのは確かに未熟な俺の責任だ。だから――これは言い訳になってしまうけど……一度だけで良い、俺にやり直す為のチャンスをくれ」



「お断りですわ」



「……世間の荒波は冷たいな。だがっ、こんな所でめげてるわけにはいかないんだっ! ダメと言われて引き下がる――もとい、無理と言われて出来ないような俺ではない事を証明してやるぜ!!」



「結構です!」



「……あぁ、世界中から俺を呼ぶ声がする。だからっ、今の俺に――不可能は、ないっ!!」



「何を仰っ――、ぇ?」







――ちゃいるど、そして俺は世界へ羽ばたくっ!!







「「「「「「「「「「ふっ」」」」」」」」」」



「へぅ!? ぁ……わ、私、夢でも見ているのかしら?」



「「「「「「「「「「いざ参らん、俺を求めるお嬢さんの元へ!!!!」」」」」」」」」」



「……よく考えればヒトが分身だなんて、そんな、これは魔法か何か……いえ、そもそもこんな事が現実であるはずが、夢、夢なんですわ……――はぅ」







「……少々煽り過ぎました。緊急事態です今すぐお止めせねばどのような惨事が所持る事やら。まさか、旦那様“方”が分散されるとは……、仕方ありません私も久々に――本気を出しますか」


何か最近、話がどこに向かっているのかが分からなくなってきた。



とあるお嬢さんの寝言一句(+アルーシアの溜息)


「うん、苦しゅうない……なんちゃって、ちゃってっ。ふふふ」


「わぁぁ、これならレムには困りません!」


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