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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
352/1098

ど-237. 八人目・そして事情説明を

背景、背景。


「ふむ、なるほど。その現場を覗き見ちゃったから狙われてるのか」



「……はい。私、別に見る気はなかったのに、見たとしてもあんな事、ヒトに言えるはずないのに――!!」



「言葉だけなら誰でも言える、って事で信用なんてしてもらえないだろうなぁ」



「……そうですよね。私も、そう思います。でもまさか――みっ、密会の現場、なんて」



「スキャンダルだからな。いくらでも飛びついてくる奴らがいるぞ、これは」



「うぅ、私にとっては災難なだけです」



「でも大丈夫だよ、チェイカ。俺が来たからにはチェイカには指一本触れさせはしないから」



「……レム、さん。ありがとう」



「なに、良いって事だよ。俺がやりたくしてる事なだけだから。お礼はチェイカの笑顔で。ね?」



「はいっ、それだけでいいのならいくらでも!!」





「……それが何よりも高くつくとは先人たるコトハ様の言ですが。いえ、知らぬが華でしょうか」





「それにしても早速強硬手段に出てくるとは。油断のならない奴らだな。ちゃんと気をつけておかないと」



「は、はい。そのっ、そちらのメイドの方も今回はありがとう御座いました! 貴女が居なかったら今頃私、私……」





「いえ、私は本当に通りかかっただけですので。どうしてもお礼をなさりたいというのであれば全ては旦那様に。私の全てはそちらのおられる旦那様のものですので」





「す、全てって……え? えぇ!? お、お二人はそういう関係、なんですかっ!?」



「チェイカの言うそう言う関係って言うのがどういう関係なのかは分からないが、こいつの全てが俺のモノって事は確かだな。ただし俺は別に誰のモノでもなくて、世界中のお嬢さんのモノなわけだが」





「つまり私のモノも同然…………ぽっ」





「おっ、お似合いですね、お二人ともっ!」





「そう言われて悪い気は致しません……と言う事にしておきます、けれど。今の旦那様には……」





「大丈夫、チェイカ一人を仲間外れになんかしないよ」



「え? え?? あの、よく意味が……」



「ふふ。何も言わなくても解かるよ。俺たちが仲がいいのを見て、ちょっとムッとしちゃったんだろう?」



「いいえ。そんなこと全く、全然っ、これっぽっちもっ! ないですけど」



「そうなのか。……この言葉はまだ時期尚早だったのかな?」





「いえ、旦那様。むしろ生涯に渡り仰らないで下さいます様」





「あっ! そう言えば……」



「ん? どうかしたのか、チェイカ?」



「あ、は……いえ。私、レムさんたちに密会の事を話しちゃったから、コレで本当にレムさんたちを巻き込んじゃった、むしろレムさんたちも狙われるようになっちゃうんじゃないかな、って……」



「大丈夫だよ、チェイカ。俺は望んでチェイカの事情に巻き込まれたわけだし、それに――むしろいい事を知ったくらいだしな」



「い、いい事、ですか? ……あれが?」



「うん、そう。だからチェイカは何も心配いらないよ?」



「そ、そうなんですか……?」





「えぇ、チェイカ様。誠に遺憾でしか御座いませんが、今の旦那様にとってはむしろ好都合であるかと。それにそのような情事……もとい事情であるのならばチェイカ様の件がなくとも旦那様である以上はそちらへ辿り着かれていたかと」





「そ、そうなんですかっ?!」



「ああ。きっと、そうだろうね。――と、言う訳で早速行ってくるよ。チェイカは少しの間、ここで大人しく待っていること。いいね?」



「で、でもひとりじゃ――」



「大丈夫、。こいつを残していくから」



「でっ、でもそうするとレムさんが一人で――」



「大丈夫。何と言っても俺は素敵だから。はははっ」



「は、はぁ……?」







「と、言う訳ですのでチェイカ様は旦那様の事も加えてご心配なされぬよう。心配するだけ徒労ですので」


レムへの心配はするだけ無駄。



『講座-七回目-』


「アルと、」


「リョーンの、」


「「何でも講座〜」」


「と、言う訳でやっち待ったよこの野郎、な感じなこのお時間、今日は根本的な疑問について回答しようと思います」


「根本的な疑問って……例えば世界の秘密とか?」


「そんなのあるんですか?」


「わたしに聞かれても。そう言うのはリョーンさんの方が知ってるよね?」


「女神様のヒトには言えない恥ずかしい過去なら十数個ほど……あぁ嘘です女神様どうかお許しをっ!!」


「? どうかしたのかな?」


「――はっ!? い、いいえ。少し昔を思い出しちゃってただけです。気にしてはいけません。……だめですよ、アルーシア?」


「う、うん。でもそれじゃあ根本的な疑問って……あ、今日の朝ごはんは何かな、とか?」


「それはそれで気になりますけど、違います。ずばりレムの本名です」


「……、え? リョーンさん、知ってるの!?」


「ふふんっ、伊達に長生きはしてなかったのです、アルーシア?」


「ふぁぁぁぁ……、と言うよりもわたしも知ってるよ?」


「そんなっ、何故ですか!?」


「どうしてって、本人に聞いたから。レムの希望で“れむ”って呼んではいるけど」


「そ、そんなバカな。わた、私の優位性がっ」


「えっと、何か悪い事しちゃったかな。……ごめんね、リョーンさん」


「うぅ、謝られると余計に自分が惨めに思えて来ます」


「元気出して、ね? ほ、ほらわたしもレムの本当の名前知りたいな―、なんて」


「良いですよぅ。どうせ私なんて、本人から名前を教えてもらったわけじゃないですから。アルーシアと違って盗み聞きですから」


「えっと、そのぉ……お、お休みなさい?」


「……うぅぅ、私がアルーシアに勝ってるところって、他にあったかなぁ?」



……結局本題に入らず。

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