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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
345/1098

ど-223. 行動指針

ヒト休憩




「と、言う訳で国一つ確保」



「はい。それで旦那様、次なる行動は如何なされるおつもりでしょうか?」



「そんな事は決まっている。世界を――そう、世界を見て来ようと俺は思うんだ」



「はぁ」



「俺が待ってるだけじゃダメなんだって事に気づいてしまった。だから俺はこれから――自分の足で全世界のお嬢さんに会いに行ってくるぜ!」



「つまり転移方陣は用いない、と」



「その通りだ」



「旦那様の徒歩のみで世界中を回るとすれば何年ほどかかるとお思いですか、旦那様?」



「五十日ほどあれば十分だな」



「いくら旦那様でも、流石にそれは無理かと思われますが……?」



「いや、俺に不可能はほんの少ししかない!」



「その“少し”が今回は適用されると私は思うのですが」



「いや、大丈夫だ」



「何を根拠にそう仰られておられるので?」



「俺はお嬢さんに会いに行く、って言ってるだけだ。つまりピンポイントで会いに行けば時間はそれほどかからないはずだ」



「……一応、最大効率で行動をするとしますと確かに時間の短縮は可能では御座いますが、それでもやはり五十日と言うのはまだ短いかと」



「ふむ、お前がそこまで言うなら、きっとそうなんだろうな。けど変更は俺自身が認めない」



「では不可能かと」



「いや、成せば成る。と言うより成して成させる」



「……何とも力強いお言葉で。可能であるのならば別の場面で聞きたかったモノでは御座いますが、いえ贅沢は申し上げますまい」



「当面の行動を言えば拠点をスフィアに移して、んでコトハの所に戻る」



「拠点の移動は分かりますが。コトハ様の所に、で御座いますか?」



「ああ。だって旅に癒し役は必要だろう?」



「何を癒すおつもりですか、と訊ねても宜しいでしょうか?」



「そんなモノは言わずとも決まってる。それにコトハからは報酬の方もまだ貰ってないしな」



「そうですか。……コトハ様もお可哀想に」



「先ずはハカポゥちゃんやシルファ達をスフィアに移してだな、……俺のやる事はまだまだ尽きない、か」



「……別に、無理してしなくとも」



「大丈夫、お前の気持はちゃんと分かってるよ。だから素敵な顔を嫉妬で歪めないでおくれ?」



「旦那様が、そう仰られるのであれば」



「うん、いい子だ」




もっともっと暴走を。



『講座-三回目-』


「アルと、」


「リョーンの、」


「「何でも講座〜」」


どんどんぱふぱふ、わ〜


「さて、やって来ちゃったよ感があるこの時間、今日は何を教えてくれるんでしょうか?」


「あのー、リョーンさん。教えるのってわたしじゃなくてリョーンさんですよね?」


「はい、そうですよ」


「……ですよね。わたし、ヒト様にモノを教えられるほど物知りじゃないですし」


「大丈夫です。その気になればアルーシアは存分に私の知識を活用してください」


「それはリョーンさんに悪いし……そもそもどうやればいいのかも分かんないしね」


「そうですか、残念です」


「うん、という事で今日は何についてなの?」


「はい、今日は使徒について話そうと思います。と言ってもそれほど多くないんですけど」


「使徒って、神様のシモベの方たちだよね?」


「はい。三柱それぞれに四つずつ使途が存在します。偉大な女神シャトゥルヌーメ様で言えば『燎原』『灼眼』『昏白』『星天』ですね」


「そう言えばレムに聞いたけど、使徒って昔は神様に代わって地上を治めてたって、ほんと?」


「はい、本当ですよ。とは言ってもサボって放浪してた使徒もいますけど」


「『燎原』とか?」


「そうですね、つまり私の事ですけど」


「リョーンさんってもしかして不真面目?」


「さあ? どうでしょう。そもそも使徒に対してヒトの言う真面目不真面目を当てはめるのが間違っていますから、何とも言えませんね」


「そう言えば価値観が違うんだったよね」


「はい。使徒とは先ほどアルーシアが言った通り神様の僕であり、自らの神様に仕える事を第一に喜びとしますから。……基本的に、ですけど」


「基本的にって、どういう意味?」


「それはまあ、……そうですね。また次にでも話しましょうか。余り気は進まないんですけど」


「うん? ……ああ、無駄話しちゃったから、もう“限界”っぽいんだ」


「はい。“あの子”が起きます」


「それじゃ、続きはまた次回と言う事で」


「はい、それでは――」



……どうにも長くなるなぁ、と。


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