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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
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ど-227. 今更ながらに依頼背景

今日はちょっと説明調

ちなみに『マイマイの葉の雫』とは『ど-151』二も出てきた劇薬にもなる万能薬の事。



「と、アイシャをからかうのは終いにするとして、これってどういう事だ?」



「それは私がご説明いたしましょう、旦那様」



「おお、頼む」



「……急に現れた事に対する突っ込みは何もなしですか。折角旦那様を驚かせようと思いましたものを。ただ流されると言うのもそれはそれで寂しいモノが御座いますね」



「急に現れるとか消えるとか、今更どうでもいい事だしな」



「どうでもよい、ですか」



「ああ。それよりも説明の方を頼む」



「はい、それでは今回のリュシウス様よりのご依頼の件なのですが」



「まて」



「はい、如何なされましたか、旦那様?」



「リュシウスって誰?」



「サラサ様、アイシャ様ご姉妹の兄君で御座いますが」



「ん、了解。んで続きは?」



「はい、それで此度のご依頼の内容はサラサ様の御病気についての事なのですが」



「ああ、それは一目見て分かったから取り敢えず薬を処方しておいたぞ」



「流石は旦那様。ではなくですね、確かにサラサ様の御病気にかかわりのある依頼内容となってはいるのですが、それは旦那様に医者としての役割を期待したものでは決してございません。そもそも噂の方でも旦那様が医者である、との事は出回っておりませんし」



「そうなのか?」



「そのようで御座います。それで、リュシウス様がされようとしていた今回のご依頼の内容についてなのですが、サラサ様の御病気に『効くと“されている”薬』の材料を取ってきてほしい、との事でした」



「へぇ、あの病気に“効く”薬、ね。それで? 一体何を取ってくれば良かったんだ?」



「はい、マイマイの葉の雫を数滴、だそうですよ旦那様?」



「成程。あれなら確かに病気に効くな。うまく分量を調整すれば、だけどな。てかあんな珍物、どこにでもある様なものじゃないぞ?」



「そうでござますね。仮にギルドとしての依頼ランクで当てはめるならばSランク程度で御座いましょうか。最も旦那様のギルドランクは欄外のFで御座いますが」



「それはどうでもいい」



「それで旦那様はこのご依頼をお受けになられるので?」



「ふっ、お嬢さんの為ならたとえ火の中水の中、神に刃向う事すら躊躇う気はないぜっ!!」



「……その台詞を旦那様が仰られると重みが異なりますね」



「応よっ!」



「それと言い忘れておりましたが正確な依頼内容は『サラサ様に効くとされているマイマイの葉の雫を取りに一人で向かったアイシャ様を連れ戻してきてほしい。ついでにマイマイの葉の雫を取ってきてくれ』だ、そうです」



「実に身の程を弁えてない依頼だな。ついでとかいう内容じゃないぞ、それ。もし妹の為とかじゃなかったら半殺しにしてるところだ」



「……残念ながら、確かにその通りかと。マイマイの葉の雫は一国を買えるほどの値で取引される事も間々ある代物で御座いますからね。それを個人に依頼する、と言うのは些か分不相応かと。いえ、決して旦那様が、と言う訳では御座いませんが」



「分かってるって。ついでに言うとサラサの病気、あれは別にマイマイの葉の雫じゃなくても治るけどな」



「そうで御座いますね」



「……で、そう言えばだが。依頼の中にアイシャを連れ戻すってのがあったはずだが、だとするとどうしてアイシャがここにいるんだ?」



「申し訳ございません、旦那様。そのあたりの事情はまだ聞いておりませんもので」



「ま、いっか。本人に聞けばいいだけだしな。と、言う訳でちょっと聞いてくる」

何と言うか、続いていると一日ちょっとでサクサク読める感がなくなる気がするので最近の展開は問題っぽのです。

なんとかして短く、かつ一話完結気味で終わらせるようにしなくては。……とは思うのですが。



とある姉妹のかたり合い


「マイマイの葉の雫ってのは不味くて好きになれません」


「ちなみに愚妹が飲んだのはどこかの誰かが喜々として作ってた偽物だ」


「ぶっ!?」


「……汚いな。淑女が効いて呆れる」


「い、今のは本当のことなんですか、姉様?」


「いや、私の作り話だ」


「――姉様って、時々ちょっとお茶目ですよね?」


「なんだ、やるのか?」


「えぇ。やはり一度は格の違いと言うモノを分からせておかないと。……これだから野龍は」


「……ふんっ、私は、お前のそう言う所が二番目に嫌いだよ、愚妹」


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