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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o ご主人様の暴走
303/1098

ど-202. 作戦会議


さて、その前に少し作戦を練ろう




「さて、前回は残念な結果に終わったわけだが」



「そうで御座いますね、旦那様」



「だがっ、今回の俺はここで終わりじゃないぜ! 何が敗因だったかを考えてみようと思う。そして次へ生かすんだ」



「まだ次があるのですか。そして旦那様、僭越ながら申し上げさせていただきますに、全てが敗因かと存じ上げます」



「全てだと? 具体的にはどんな事だとお前は思ってるんだ。何、無礼非礼はこの際気にしないでいてやろう、遠慮せずに率直な意見を言ってみろ」



「旦那様の存在すべてに御座います」



「それじゃ今一判らんな。具体的には?」



「そうですね、まずは旦那様の態度に問題があったと思われます」



「ふむ、態度と?」



「はい。この館の皆様方は普段の旦那様の振舞いを知っておられます。故に――」



「成程。ダメダメだった頃の俺を知っているのなら、納得もいくな。急に素敵になった俺を見て照れたんだろうが、ふふっ、仕方のない奴め」



「……やはり一度休息をお取りになった方がよろしいかと」



「だから嫉妬するなって。お前は俺の一号だ。もっと堂々としてていいんだぞ?」



「…………そうで御座いますか。いえ、それならば最早言う事は御座いません」



「ふむ、するとそうだな。俺の“愛”の奴隷たちに今一度、覚醒めざめた俺の素晴らしさを理解させてやってもいいのだが…今思えばあいつらは既に俺のモノっ! 身も、そして心もっ!!」



「心は如何なものかと」



「既に俺のモノに遠慮する必要もなかったと言う訳だ。んー、なら早速百人切り――」



「えいっ♪」



「っと、いきなり何をする? 危うく目が潰れるところだったぞ」



「…今のをかわすとは。――もしや覚醒したのは伊達ではないのでしょうか?」



「ふっ、今の俺は無敵! そして素敵!! どんな攻撃が来ようと無駄だ!!!」



「そのようで。…どちらかと言えば相手方のやる気が失せる為ではありますが」



「でもまぁ、一号としてお前の嫉妬心が邪魔をするって言うのなら仕方ないな」



「いえ、別に嫉妬では――」



「そう照れる事はない。さっきの攻撃だって俺が他の奴らの相手でもしてやるか、なんて言いだしたからそれを妬んで思わずしてしまった攻撃だろう? いいさいいさ、許してやるよ」



「……そのような、さも私が今まで旦那様のお相手をしていたと受け取られるような言い回しは如何なものかと」



「問題なしっ。…だがまぁ、可愛いお前が嫌がるって言うのなら仕方ない。それは後に回す事にするさ」



「…その間に正気に戻っていただけると、非常にありがたいのですが」



「と、言う訳で地上に往くぞ」



「成程。つまりはこの館の皆様方は既に旦那様のものであると言うので、新しい女性の方を漁りに地上へ参られる、と言う事で御座いますね?」



「理解が早くてよろしいっ。よし、行くぞ。者ども、ついてこいっ!!」




「…者ども、とは私の事なのでしょうか? 私一人しかおりませんが」





そして旦那様の暴走は続く。



???の技名紹介(気まぐれシリーズ)

≪Carnival――静寂に炎を燈せ≫

松明がなくても明るくなる。燃料切れの心配をする必要のない優れモノ。誰かを燃やしたりもできるけど、そっちはあくまでおまけだゾッ!



とある姉妹のかたり合い


「おい、愚妹」


「なんですか、姉様?」


「軟弱者め」


「……悔しいですけど、今はその罵倒を受け入れましょう。あと私からも姉さまに言わせてもらいます、この意気地無し」


「……私も今はその屈辱的な物言いを受け入れてやる」


「もう、私なんて全然無力も無力ですね。――創生の白龍とか、なんですかそれ、完全な名前負けですよ」


「全くだ。私はこんなにも無力なのだと思い知らされる。――滅亡の黒龍なんて呼ばれていい気になって、私は何様のつもりだ?」


「姉様はどちらかと言うとその呼び名を嫌ってらしましたが……悔しいのは同じ、と言う事ですか」


「ああ、どうやら愚妹とは非常に珍しく意見があっているようだな」


「そうですね。凄く嫌ですが」


「ああ、全くだ。これ以上屈辱的な事は草々ないな」


「本当ですよ」


「……、おい愚妹」


「何でしょうか、姉様?」


「さっきから黙って受け入れていればお前、何様のつもりだ?」


「姉様こそ」


「――やっぱり一度死んどくか?」


「そうですね。やっぱり――一度死んでくださらない、姉様?」


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