ど-188. 発明二号?
感性が鋭いって言うのは羨ましいですよね?
『なお、この手紙は読み始めると同時に爆発します』
「うをっ!?」
『と、騙されたレムのバカめっ!』
「……何だ、これ。幻影、か?」
『と、言う訳で新しい魔法を開発してみました。今度は映像なんていう回りくどいものじゃな
くてれっきとした実体です。…悪戯はしちゃダメですよ?』
「誰がするかっ、誰が!!」
『レムです。……と、何となく言ってみる』
『シャトゥちゃん?』
『何でもないので下僕一号様はお気になさらず。何となくレムが突っ込みを入れていそうな気がしただけです』
『そうなんだ。…あ、うん。確かにレム様ならさっきのシャトゥちゃんの発言に何か言ってそうだよね』
『うむ。レムめ、生意気な』
『それにしてもこれ、凄いね。さ、触れるの?』
『うむ、私が創ったので当然です。存分に褒めるが良い。それとちゃんと触れますよ。ほら、むにむに……うむ、柔らかいです』
『ちょ、シャトゥちゃん何触ってるの?!』
『うむ?下僕一号様の乳です』
『そ、そんなはっきり言わないで。……って、これってレム様が見て――きゃあああ、レム様のエッチ!!』
「…えっち」
「煩い。つか俺にどうしろって言うんだ、これ」
「さて? それよりも続きが始まりますよ、旦那様」
「まだ続くのか、この漫才」
『…いえ、ごめんなさいレム様。御見苦しいものをお見せしました』
『うむ、謝るが良い』
『シャトゥちゃんも謝るの!!』
『御免なさい』
『うん、よしよし』
『…てへへ、褒めらられました』
『か、可愛いです』
『うむ! 私に惚れるとよいのです、下僕一号様』
『いや、別に惚れないけど』
『哀しいものです』
『ところでシャトゥちゃん、どうしてこんな事してるの?』
『うむ、単にレムに自慢したかっただけです』
『…自慢?』
『うむ。そして自慢もしたし下僕一号様の乳の柔らかさも堪能したので満足しました。ゆくゆくはこの魔法の応用を考える予定です』
『シャトゥちゃん!?』
『うむうむ。下僕一号様もやる気みたいで大変嬉し』
『――シャトゥちゃん、ちょっとそこに座ろうか』
『うむ? 昨日雨だったので地面どろどろですが?』
『うん、知ってる』
『…下僕一号様、私はお説教はもう嫌です』
『うん、そうだね?』
『……私の弱みはレムには見せんのです!』
「あ」
「切れましたね」
「まあ、弱みも何もこの後どうなったかなんて予想できるよなぁ。しかし、ファイの奴も随分と強気になったものだなぁ。それともシャトゥに対してだけか、もしかして?」
と、言う訳で強がって決してレム君には弱みを見せようとしないシャトゥ。余り意味はないけど。
とあるお方のコメント×2
「あらら、女神様も形無しね?」
「私じゃないですよ? あれは私だけど私じゃないのですよ? 第一私はあそこまで――」
「…うわぁ、見苦しいわね、この自称女神のストーカーもどき」