ど-178. とあるお方の手記?2
実は現在、シャトゥの食事係はファイさん。
『レムめ。
「レム、ちゃんと食事は取ってますか?私はそろそろ死にそうです」
「シャトゥちゃん、残しちゃダメですよ?」
「…毎日三回は魘されます。…下僕一号様、やっぱり私が食事作っちゃダメですか?」
「大丈夫。料理の事なら任せて下さい。レム様に毎日作ってて少しは自信がつきましたからっ」
「ソレは違う意味での自信だと思います」
「はい?……て、もしかしてシャトゥちゃん、またあの魔法使用中?」
「うむ。下僕一号様の裸エプロン姿はばっちり収まってるので安心してください」
「?!?!?!?」
「……でもこれくらいしないと気が治まらないって言うのもちょっぴりあったりします?」
「しゃしゃしゃシャトゥちゃん?!今度からはお願いだから前もって知らせ――…はっ!?れ、レム様におかれましてはまた御見苦しい姿をお見せしてしまい申し訳ありませんでした!!」
「大丈夫、ルルはいつも裸だから」
「ルルと一緒にしないで下さい!!」
「と、叫ぶ下僕一号様ですが後ろでルルが怒ってるよ?」
「………るる〜?べ、別に悪気があって今の言葉を言ったりしたんじゃないですからね〜?勘違いしないでくださいねー??」
『きゅる〜!!』
「きゃ、ちょ、ルル止め――」
「下僕一号様とルルは楽しそうに戯れてるのでレムにはちょっと報告だけして私も混ぜてもらう事にします。……うずうず」
「ちょ、ルル……シャトゥちゃんお願いだからルルを――」
「本日はちょっとギルドに喧嘩を売ってみました。でもですね、これはギルドに組するには年齢が足りないって言った向こうが悪いのです。二歳が悪いですか?悪いの??……以上、報告終わり。では――吶喊!」
かしこ
』
「……請求額は?」
「本日までに半壊にされたギルドが報告に上がっているだけで15件以上。その全ての修理請求が特別劣遇の旦那様へと回っておりますので、ご察し下さいます様」
「うぅ、頭痛い」
レム君はファイから解放されて極楽パラダイス生活中。
そしてシャトゥとギルド(つまり世界中の傭兵さん?)、ただいま喧嘩中。戦争とかじゃなくてあくまで喧嘩中。
とあるお方のコメント×2
「中々心意気のある子供ですね?」
「ふふんっ、伊達に私じゃないですから」
「どこぞのストーカー女神様とは大違い」
「…私とやる気ですか、できそこない?」
「誰が女神様相手にやりますか。喧嘩ならギルドのバカな男たちとでもやっててください」
「恐れをなしたか、出来損ない」
「そうですね?」
「…どうして私が負けた気がするのでしょうか?」