表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+幼女とご主人様
254/1098

ど-162. 連想ゲームは一歩間違えると悲惨


後の祭り。





「…何か、気力を使い果たした」



「つまり今が好機と判断してもよろしいのでしょうか?」



「何の好機だっつーの」



「それは黙秘させていただきたいと申し上げます。ですが旦那様、如何なされたのですか?」



「いや、何か奴隷たちの企みを前もって潰してみたら『横暴だ!』とか『不条理だ!』とか『朴念仁!!!!』とかなんとか散々言われてな」



「…企み?」



「ああ、シャトゥに聞いた。なんでも包丁を持ちながら話し合ってたとかなんとか。そう言えばお前も満足気にその場に居たってシャトゥは言ってたぞ?」



「包丁、それに私が満足気に、で御座いますか」



「ああ。…しかし大体、最後の『朴念仁』とか、意味わかんねぇしよ。そう言うのは鈍い奴に使う言葉だろ?」



「………、――あぁ、あの時の?」



「判ったか?」



「ええ。ですが旦那様、旦那様は真実、その企画をお潰しになられたのですか?」



「ああ、当然だろ?そうじゃないと俺の命が危ないだろ、いくらなんでも」



「命が……。ある意味ではそう、とも言えるかもしれませんが旦那様であるならば大丈夫かと、私は存じ上げましたが…?」



「いや、無理だろ。普通に考えて」



「そう、なのですか?」



「ああ」



「………そうなのですか」



「?なにか歯切れが悪いな。何かおかしな事でもあるのか?」



「いえ、御座いません。それに旦那様が黒と言えば世界中の人々の腹の中もどす黒いものであると認めないわけには参りませんし、私に申し上げる事は御座いません」



「ならいいけど……微妙に心の奥底で警告音が鳴ってる気がするんだが気の所為か?」



「気の所為で御座いましょう」



「なら、良いんだけどな」



「はい。旦那様が深くお考えになられる必要は御座いません」



「…それはそれで嫌な言い方だな?」



「ですが真実ですので。たとえ旦那様にそう仰られたとしましても私には真実を語る口しか持ち合わせてはおりませんので」



「あ、そ。その口が聞いて呆れるな」



「ですが旦那様を飽きさせは致しません」



「…それでうまいこと言ったつもりか?」



「いいえ?」



「……まあいい。つー事で俺は今疲れてるわけだから、お前の戯言とかにつき合ってる余裕はないわけだ。ちょっと一人にしてくれ」



「了解いたしました。旦那様のお話を伺いまして、私にも一つ仕事が増えた様子ですので」



「?よく分からんがお前もちょうど用事があるって言うのならちょうどいいや。…ついでにシャトゥにもこっちに乱入してくるなって伝えておいてくれよ?」



「はい。重々承知いたしました、旦那様」



「んじゃ、そう言う事だから」



「はい。………しかし旦那様も常々言動と行動が矛盾しておられる方ですね。折角、皆様方がお考えになられていた“あの”企画をまさかご自身でお潰しになられるとは。情報源はシャトゥらしいですが、どこかで情報の齟齬でも?……まあ詮索しても詮無き事。早く皆様方を慰めに参りましょうか」




そして今日もまたメイドさんの人気が上がる。


旦那様の今日の格言

「見えないところこそ大事だ」


メイドさんの今日の戯言

「旦那様が仰られると説得力が御座います」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ