表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+幼女とご主人様
249/1098

ど-158. 緑色の液体もエメラルドと言えば聞こえが良い


さあ、一気に呑んでみよう




「旦那様、如何なされましたか?」



「いや、何て言えばいいか…」



「何も仰られずとも結構に御座います。旦那様の仰りたい事はこの私、重々承知して居ります故に」



「ん?そうか……つか本当にそうなのか??」



「はい」



「見事に言い切ったなぁ。んで、俺の言いたい事が分かってるならわざわざ聞いてくる必要もないんじゃないかと思うわけだが」



「そこは旦那様より直接ご意見を賜りたいという私の忠誠心をご理解くださいます様」



「…忠誠心、ねぇ」



「何か?」



「いや、なんでもない。んーと、そうだな」



「如何なされました、旦那様?」



「ちょっとばかし“アレ”、取って来てくれないか?」



「アレ、で御座いますか」



「そう、アレ」



「アレで御座いますね?」



「ああ………って、一応聞いておくけど“アレ”がどのアレを指してるか、ちゃんと分ってるよな?」



「はい、それは勿論」



「ならいいや。ちょっと行って取って来てくれ」



「了解いたしました、旦那様」



「……早く行かないのか?」



「はい、行きますとも」



「……で、早く行くんじゃないのか?」



「はい、行きますとも」



「ならさっさと行けよ。なんで行かない?」



「そんなっ、旦那様は私が邪魔であると、だから即刻出て行くようにと、そう仰られておられるのですね?」



「あー、はいはい。そんな芝居腐ったモンは要らないから。今ちょっと手が詰まってるんだ。さっさとアレ、持ってきてくれ」



「…承知いたしました、旦那様。ところで旦那様?」



「あぁ、何だ?」



「旦那様は只今、何をなさっておられるのでしょうか?」



「分かってるんじゃなかったのか、つか見れば分かるだろ?ちょっとした新薬の実験だよ」



「新薬、と言うのは薬と言う事でよろしいのでしょうか?」



「ああ、お前の言いたいことは分かる。俺もちょっとどうしたものかと困ってるしな。…普通、こんなアオミドロな液体を飲みたがる奴なんていないよなぁ。成分的には問題ないはずなんだけどな」



「それでは旦那様、ただちにモルモットを御一人、連れてまいります」



「てぇぇ、ちょい待てお前!!」



「如何致しましたでしょうか旦那様。いえ、問題には及びません、旦那様の命とあれば皆様方誰であろうと涙をお飲みになってご納得されてしまわれるでしょう」



「いや、そもそも俺は別にモルモット持ってこいとか言ってないから。アレってのはアレだ、このドロドロのぐにゅぐにゅからなめらかさと香りを出すためにヨークトの葉を数枚摘んできてくれ、と言ったんだ」



「はい、それも承知しております。ですが試食の者が必要な事もまた確かでありましょう?」



「そりゃそうだが…まぁ、俺が飲んで確かめてみるさ」



「いえ、それはいけません。仮にも旦那様のお体に若しもの事が御座いましたら私どもは……」



「なんだ、珍しく殊勝なものいいじゃないか」



「いえ、旦那様の体調それ自体は全く問題はないのですが私の“旦那様で戯れる”と言う日々の日課が欠けて少々調子が狂う恐れがありますので」



「っとおぉい!!てめぇ何ほざいてますか!?」



「おっと、口が滑ってしまいました。旦那様、ただいまの発言はお忘れください」



「誰が都合よく忘れるか。後で覚えてろよ…って、それはいいからさっさと持ってきてくれ」



「はい。了解いたしました、旦那様。では旦那様ご所望のヨークトの葉数枚とモルモット一体をお連れ致しますので、少々お待ち下さいますよう」



「って、だからコレは俺が飲むからモルモットは…って、もういきやがったか。一度決めたら行動が早いなぁ、あいつ」





「しかし旦那様の心配性に困ったものです。旦那様がお作りになられた薬なればこそ、皆様も信用なされておられますものを」





少し飽きてきた。



旦那様の今日の格言

「失敗と成功は繰り返すものだ。……げふっ」


メイドさんの今日の戯言

「だ、旦那様ー!?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ