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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+幼女とご主人様
227/1098

ど-139. 何事もある一日


日常とはこんなものです。


「なあ、シャトゥ」



「何だ、レム?」



「何かボーとしてるうちに一日が過ぎちゃった、とかそういう経験ってあるよな?」



「…がくがくぶるぶる」



「何をそんなに怯えてるんだ?」



「我は今、レムに誘惑されてる!」



「してないっての。第一誘惑って何をだよ?」



「悪の道?」



「だからしてな…いや、堕落とか、ある意味では合ってるのか?」



「我はレム如きの誘惑には負けません」



「…ほぅ、言ってくれるじゃねぇか」



「うむ?レム、ヤる気になった?」



「ああ、…って、何か発音が微妙に危険だった気もするが、まあいい」



「いいの?」



「良いんだよ。つーか何を聞き返してくるか、お前は」



「レムに褒められてしまいました。てれてれ」



「いや、そう言う言葉と感情が連動したような素直な感情表現は嫌いじゃないけど、今のは別に褒めてないからな?」



「レムに全てを測られた!」



「別に謀ってない…て、あれ?今何かおかしかったような?」



「隅々まででした」



「何がっ!?つか何故に恥ずかしがってるのか、説明を求める、シャトゥ!」



「でも悔しい事にレムの言うように気がつくと時間が経ってた事はある、悔しいけど。そしてすごく悔しい」



「悔しいって三度言いましたね、今!!」



「それほど悔しいから?」



「ああそうですか、てかどうしてそこまで悔しがる必要が――いや、これ以上聞くのは危険だからやめておこう」



「レムには珍しくけんめー」



「ああ、そう」



「我もお布団の中に入って、気がつくと朝になってたりする。驚愕のワープ」



「いや、それは単に寝て起きてるだけだから」



「当然です。我はレムのように無駄な時間は過ごしてないから」



「それは、どういう意味だ?」



「母様が言ってた。レムは一日の大半を全世界の女のヒトを悪の道へと連れていく堕落と言う儀式を行っていると。ここの皆はその犠牲者です」



「…シャトゥ、それは嘘だからな」



「うむ、レムに言われるまでもなく理解してる。これは母様のちょっとした戯れなの。でもここの皆は母様の言葉を信じてました」



「……、は?」



「母様は偉大です」



「いや待てシャトゥ、それは一体どういう意味だ!?」



「レムが皆のていそーを狙って、母様が夜な夜な大活躍しているのは常識?」



「いやそれは明らかに無実の罪ですから!!」



「レム、言い訳は男らしくない。……うむ?でもレムなら問題ない?」



「どういう意味だよ?」



「レムは男ではなくヘタレです、と皆言ってるから。ところでレム、ヘタレって何?」



「…それは後でお前の“母様”にでも聞こうなー?」



「うむ?レム、何か怒ってる?」



「ああ。ちょっと、な」



「そうか!!」



「………って、シャトゥ、何をそんなに嬉しそうなんだ?つか、その取りだしたものは何――」



「我の心が震えて叫ぶ、突っ込み無用の――今こそ!母様直伝!!」

≪I'm Liberty, I'm Victory,...But, I'm not Goddess of the Creator――Are you ready?≫



「いや待てシャトゥ落ち着け少し考えて」



「しゅーてぃんぐすたー、なっこぉぉぉ!!!!」

≪Vanish under the rubbish...≫



「え、ぇ、ぇ―――――…」



「そしてレムは星になった。…ところでレムが怒るとこうすれば良いと母様は言ってらしたけど、何でかな?」



「…――――ぉ、ぉ、おおお」



「あ、レムお帰」



「おぐっ!?」



「り。…レム、大丈夫?」



「こ、これで大丈夫に見えるようならお前の眼は節穴だ」



「我の眼は節穴ではないです。でもレムは大丈夫そう」



「そっ、それよりも今のはいったい何だ?」



「我の魂より溢れる力を一握りの拳に込めた?母様直伝、必堕『しゅーてぃんぐすたー、なっこぉ』です。ちなみにこれは母様より頂いた我の手を傷つけないための手袋」



「ぁ、あいつはいつの間にんな物騒な事教えて…」



「あ、忘れてました。最後の決め台詞、“ふっ、貴様の背中が煤けて見えるぜ”」



「な、なんだっつーの、それ。…うぐっ」



「…レム?レム?」



「……」



「返事がない。レムはお昼寝が好きです?」



「……」



「レムも可愛い寝顔なので一件落着。……うむ?成程、これがレムの言ってた気がつくと一日が過ぎてるという事。レムってばお寝坊さんなの」



「……ち、ちが――」





『しゅーてぃんぐすたー、なこぉ』

シャトゥ、108の必堕(ひつだ)技の一つ。必ずオチる技、と書いて必堕技。

超神速で相手を殴打して空の彼方まで吹き飛ばすという恐ろしい技。でも地面へ凄い勢いで衝突しても絶対に死なない。…女神様の奇蹟とかその他色々を使っているらしい。

肉体へのダメージはほぼゼロ。どこかの魔法少女風に言えば『魔力攻撃で打ち抜く!』っぽい感じ。


ちなみに、

≪I'm Liberty, I'm Victory,...But, I'm not Goddess of the Creator――Are you ready?≫

『我、自由の導なり。我、勝利の証なり。…だけどこの身は創生の女神に非ず。――覚悟はいい?』


≪Vanish under the rubbish...≫

『…塵と消えなさい』


の、感じのつもり。


と、言う無駄に凄く、必要ない説明をしてみた。



旦那様の今日の格言

「ふっ、立派になったもの…だ、ぜ、がくっ」


女神さまの本日のぼやき

「レム、レムー!」


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