ど-115. 命を掛けて
所詮はギャグ
「転と呼ぶ、乳と呼ぶ…人を呼ぶ?」
「…何言ってるんだ、シャトゥ?」
「うむ、何か昔こんな事を言ってた気がした」
「気のせいだ。…………あのなんちゃって女神なら言ってそうで怖いな」
「レム?」
「いや、なんでもない。しかしシャトゥ、今のはどういう意味だと思うんだ?」
「転んで胸を揉まれて助けを呼んだ?」
「…ある意味正解っぽいな。でもシャトゥはその意図で今の言葉を使ったのか?」
「うむ?」
「どうだ?」
「……レムに胸を揉まれた!」
「何故そうなるそして叫ぶな誰かが誤解と曲解するだろうがっ」
「ならほんしょーを現した?」
「それも違うから。いい加減あいつに毒されるのは止めような?」
「母様を悪く言うのは許さない」
「悪くつーか、ただの事実?」
「なら仕方ない」
「え、それで納得するのか…?」
「事実は認めるのが“しはーしゃ”の器と母様が言ってた」
「支配者、な。それとシャトゥ、お前は別に支配者とか関係ないから、変な所であいつの言葉に丸め込まれるのは止そうな?」
「我の心が震え叫ぶよぅ、レム?」
「気のせいだ」
「我は“しはーしゃ”であるっ!」
「はいはい、また今度遊んでやるからなー。取り敢えずその方向は止めておけ」
「うむ?…うむ!」
「よしよし」
「ではレムは神を殺した愚か者で我は神の役だ。いざ、立ち会おう!」
「…なんだ、その微妙に力の抜ける設定は」
「なんとなく?」
「その遊びはまた今度な。それよりも年相応の、もっとそれらしいものにしようぜ?」
「……とりゃ!」
「っと、いきなり飛びついて来て次は何だよ?つか俺の胸を揉んで楽しいか?」
「レム、弱い」
「だからいきなり何か始められても困るつーの。いったい何のつもりだよ、シャトゥ?」
「胸を揉まれた方の負け。母様とよくしてる」
「あ、あいつは何てモノをしてるか…」
「確か、胸は一撃必殺の場所だから胸を掴んだと言う事は相手の命を掴んだも同然?」
「…一転してシュールになったな、おい。どの道なんて事をしてるのか」
「レム、次はまじめにやる」
「いや、な、シャトゥ?それはある意味絶望的に俺に不利な条件ではないでしょーか?」
「身体能力は我の方が劣る?」
「確かにそりゃそうなのだが……ここで俺のとる道って敗者になるか変態になるかしかないのか?」
「レム、真面目にする」
「無理っ!!」
「つまり我如きには本気を出せない?……うむむ、萌えてきた」
「萌えるな無駄にやる気出すな、あとじわじわと距離を詰めてくるな」
「勝負は既に始まっている?」
「いつの間にっ!?」
「――とりゃ!」
「うおおっ?!?!」
シャトゥは支配者である!
…メイドさんは影の統率者である。そしてレムくんは真の支配者である。…何か色々とややこしいですね。
通常実権握るのはメイドさんですが。
旦那様の今日の格言
「勝負とは勝つ事が分かっていて初めて受けるものだ」
女神さまの本日のぼやき
「敵前逃亡は銃殺刑!……らしいよ?」