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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+幼女とご主人様
200/1098

ど-114. ギロっと睨む、チンピラ…略してギロチン?


違います。





「こちらに用意しましたるは、」



「どー見ても斬首台だな、これは」



「旦那様に奪われてしまいました。ぽっ」



「止めろ言葉を略すな。色々と意味が違ってくる気がする」



「仰せのままに」



「…んで、こんな物騒で使いどころのないものを用意してお前は何をしようって言うんだ?」



「紅海初経?」



「……物騒な意味じゃなくて卑猥な意味に聞こえるのは俺の気の所為か?」



「ただの旦那様の本性でしょう。お気になされず」



「まぁ、敢えて突っ込みはしまい。んで、紅海初け…もとい、公開処刑………って何故そこで俺を見る?」



「旦那様の首筋はいつ見てもきれいで御座いますね?」



「…それは何か、遠まわしに首を洗って待ってろって事なのか?」



「相も変わらず、旦那様は疑り深いお方ですね?」



「ならお前はまず疑われるような物言いをするな」



「旦那様にご指摘いただき大変有難い事ではあるのですが、そもそも私は疑われるような物言いなど一切しておりませんとも」



「…ほぉ〜」



「何やら私の言は旦那様に信じていただけていない様子。遺憾でございます」



「毎度毎度思うがよくその口から今みたいな言葉を吐けるよな?」



「照れてしまいます」



「…頬染まって、何故か珍しく本当に照れてるみたいだが今の台詞のどこに照れる部分があった?」



「旦那様は毎度毎度と言えるまでに私の事を見てくださっているのですね」



「…わぉ、上げ足だな、おい」



「それはそうと旦那様、私は“疑われるような”物言いをしているのでは断じてありません。“疑われる”物言いをしているだけの事です」



「…それはそうだよな。今思えばお前が態々回りくどい言い方するはずがないもんな。お前がするなら“疑われる為の”物言いだよな」



「旦那様に私の事を深く理解していただけているようで、感激でございます。しかし同時に一筋の物足りなさを感じるのは何故でしょう?」



「知るか」



「つれないお方」



「そう言いつつ布巾を持って俺の首筋を狙ってくるお前は何だ?」



「旦那様の首筋は奇麗ですね?」



「捨てろっ、今すぐそんな物騒なもの壊して捨ててしまえっ!!」



「旦那様に言われたとあってはいたし方ありません」



「つか、初めからそんなもの持ってくるなよ…」



「申し訳ございません。掃除を行った際に地下の奥より発掘致しましたもので。昔のものですから何か特殊な魔法が掛かっていては、と破壊するより先に旦那様にお見せに伺ったのですが」



「それを最初に言え、それを」



「申し訳ございません。故意に報告を忘れておりました」



「もういい。……ふむ、まぁ、硬化に防腐――ぱっと見たところ物騒な付加魔術とかも掛かってないっぽいし、このまま壊しても問題ないな。よし、さっさと処分していいぞ」



「了解いたしました。ではこちらは………刃を落とし旦那様の起床用にでも用いましょうか」



「何物騒な事考えてやがりますか貴様は!?」



「駄目ですか?」



「駄目に決まってるだろうが却下だ却下!!」



「名残惜しいです?」



「惜しくない惜しくない」



「…仕方ありません」



「なに、その『ここは私が譲ってやるか、仕方ない』と言いたげな物言いは?」



「旦那様、それは被害妄想と言うものです」



「だと、いいけどな?」



「では、私はこちらの処分並びに再利用をして参るといたしましょう」



「ああ、分かっ……って、だから再利用は必要、いねぇ」





リサイクルは大事です。資源を大切にしましょう(笑)



旦那様の今日の格言

「やらん…俺の首は何人にもやらせんぞー」


メイドさんの今日の戯言

「刃の落とし具合は職人芸です」


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