ど-101. 躾って、大変だよね?
通常モードで再開…と思いきや。
はじめまして、シャトゥルヌーメです?
赤髪朱瞳の外見年齢6歳くらいの女の子。
「我は神ぞ。我を崇めよ、我を敬え」
「……なに、これ?」
「平伏せ、凡夫」
「………説明を求める」
「母様がこう言うとレムは悦ぶって言ってた。…悦んだ?」
「やっぱりあいつの仕業か」
「レム?」
「ああ、いや、なんでもない。それとな、シャトゥ。お前の母親が言った事、それは嘘だから。決して鵜呑みにしないように」
「母様、我に嘘をついた?」
「あー、ゃ、なんつーか、なぁ?」
「レム、何が言いたいのかよく分からない」
「まあ、アレだ。嘘という訳でもなくかと言って本当なわけでもない、つまりは…」
「戯れ?」
「そんな感じだ。それとな、シャトゥ?俺は至って真面目な好青年だから。少しは俺の事も信じような――て、どうして後ろに下がってますか?あと自分の身体を抱きしめるような仕草は何!?」
「母様が言ってた。レムがそー言う事を言い出したら『て―そーの危機』だって。絶対近づいたら駄目。厳守、って」
「あ、あいつはそんな事を」
「う、奪う?我のてーそー奪っちゃう?」
「や、それはないから。……しかしどうしてこういらない部分だけはアレのを継いでるかねぇ」
「むう?どういう意味、それ?」
「…いや、なんでもない。今のシャトゥには関係ない事だしな」
「そう。ならいい」
「ああ、そうしてくれ。……それはそうと、お前の母様はどこに行ったんだ?」
「むーむーむー」
「…どういう意味だ、それ?」
「居場所言ったら、レムに虐められるって母様言ってた。だから今母様が食堂にいる事は絶対に言わない」
「そうか、あいつは食堂か」
「心を穢された!?」
「って、いきなり何叫びやがりますかっ!?誰かが聞いてたらどうするんだよ、勘違いされるじゃねぇか」
「言い訳するなんて男らしくない、レム。…む?レム、もしかして男じゃない?なら、よし」
「よし、じゃねぇぇぇ!!俺は正真正銘の男だ!」
「ならレムは畜生にも劣る」
「何故に!?」
「母様が言い訳する男は畜生にも劣るって言ってた」
「またもやあいつかっ!?」
「レム、母様虐めたら駄目」
「お前の眼は節穴か?どこをどう取ったら俺があいつを虐めるように見える!!つかそれの何倍も俺の方がいじめられてるって言うのっ!?」
「…てーそーの危機だけど、頑張る。――レム、母様のところには行かせない」
「……ゃ、そうもまっすぐな視線で見られると何か俺の方が悪いような気がしてくるで止めてくれ」
「か、母様は渡さない!!」
「そう力まれてもなぁ。つか、これは一体なんて言って突っ込めばいいんだ?」
「突っ込む!?!?!?!?!」
「…何がお前をそうさせるのか知らないが、いきなりすごい勢いで後退ってどうした?」
「母様、ごめんなさい。シャトゥは今からレムに穢されてしまいます」
「……、わんもあぷりーず」
「母様ー!!助けて!!!!」
「っ、おまっ、なんつ―事を」
「レムに穢されたー!!!!」
「まだ穢してないっ、つーか何もしてねぇよ!!」
「わあああああああん」
「だから周りに誤解されるような事を命いっぱい叫ぶんじゃね――」
「シャトゥ、大丈夫ですか!?」
「か、母様。我は…我は穢されてしまいました」
「…可哀そうに、シャトゥ。しかし旦那様、見損ないました。まさかシャトゥにまで手折れにしようとなさるとは…」
「怖かった、母様」
「よしよし。もう旦那様は去りましたからね。心配いりませんよ」
「うん。……………それで母様、いつまで我はこのような演技をしていればいいのか?」
「そうですね、もう宜しいでしょう」
「うん、分かった。…レム、大丈夫??」
「心配いりません。旦那様は立派なお方ですから」
「そうなんだ。分かった」
「ええ。それはそうとシャトゥ」
「何、母様?」
「今のが『旦那様を弄る百八兆の方法』の三番目です。覚えましたか?」
「うむ、しかと覚えた!」
「宜しい。では次にまいりましょうか」
「次は何を教えてくれるのか、母様?」
「そうですね、次は心労に倒れた旦那様を優しく癒やす方法でも教えましょう。これで一気に旦那様の好感度アップです」
「うむっ!」
「では、行きましょうかシャトゥ」
「うむ。…じゃあ、また遊んでくれ。レム」
「では旦那様、私も失礼させていただきますね?」
「………」
今回のレムくんの相方の子についてはど-100.辺りでもみて下さい。
レギュラーに一人参戦?
…でもレムくんがいじられるのは変わりなし。
旦那様の今日の格言
「教育は早め早めが大切だ」
めがみサマの本日のぼやき
「我はレムの事、嫌いじゃない?」