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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【スィリィ・エレファン編】
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ACT AAA. ある女神のぼやき


それは昔々のお話、でした。





『ねえ?』



「はい、如何いたしました、女神様?」



『私、おかしいかもしれない』



「おかしい、とは?」



『…うん、胸がドキドキして苦しくなる。でも温かいの。ヒトの言う所の“故意”というものかもしれない』



「まぁまぁ、それはおめでとうございます」



『めでたい事なのか?』



「はい。だって女神様、“鯉”をする事はとてもすらばらしい事だと、私の会ったモノたちは全員が口をそろえてそう言ってましたから」



『そうなのか。でも所詮はヒトの言葉なのだろうう?それが私にとって素晴らしい事であるとは限らないよ』



「いいえ。素晴らしい事ですよ」



『何でそう言い切れる?』



「だって女神様、以前よりもお綺麗になられました」



『綺麗?私が?私はいつだって綺麗ではないのか?』



「それはそうですけど…こういう事は私が言っても信憑性がないですね。でも他の子たちもそう言ってますから」



『そうなのか?』



「はい。最近の女神様は雰囲気が優しくなられた、って。ヒトの子らからも最近の女神様は好評、人気鰻登りですよっ?」



『そうなの?そう言われて悪い気はしないけど……人気鰻登りって、どこからそんな言葉を覚えてくるのか一度確かめる必要があるわね』



「そうですか?」



『うん。威厳がない気がするから、多分悪い影響』



「そうですかぁー。私は結構気に入ってるんですけどね、この言葉遣い」



『私も個人的には嫌いじゃないよ』



「なら問題なしですね!私は女神様に嫌われなければそれでよしです。元より威厳なんていりませんし」



『…相変わらずね。はぁ、そう言えばこの子の問題もあったのね。誰に似たのか、早く私離れさせないと』



「そ、そんな酷い事言わないでくださいっ、女神様のきちく!おうぼう!!ショタコン!!!」



『――さて、覚悟はできてる?』



「か、覚悟って何ですか?」



『今さら惚けようとしても無駄だから。今からお仕置きタイム』



「あのーでもあれは場の雰囲気って言いましょうか、流れみたいな感じのもので決して私の本心では……だめですか?」



『だめ』



「そんなぁ〜」



『……まったく、悩んでもいられないのね。新しくする事がいっぱいあって』



「女神様やっぱりきちくですっ、笑ってます!!」



『そうね、あなたは特別に教育し直してあげる。今度はちゃんと私離れできるように、ね』



「ひ〜ん」



『いっその事、あの子も私の手で教育を……それはダメ、いけないね。あの子はあの子だって事が何より素敵なのだから』



「しょたこん!ちっちゃい男の子好き!見かけの割に実は年増!!」



『…もっとも、こっちはこっちで調教のし甲斐がありそうだけど』



「教育じゃなくて調教言ってます!?」



『まずはその言葉遣いから直していくとしましょうか、ねえ――燎原?』





前回の会話文のヒントその一。

全く分からないという方がいたので。


シャトゥルヌーメ・・・女神様の名前。一応、忘れている方もいると思うので。

燎原・・・十二使徒が一角。その中でも『最強』との呼び声が高いお方……のはず。



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