ど-100. わーい
三桁です
…おぉ
「ふふふふふっ」
「……」
「あ〜はっはっはっ。これを笑わずにいられようか、否!」
「……」
「流石俺! ついに、ついに俺はやってしまった、やってしまったよ!!!」
「……」
「完成した! …俺って実は凄くね?何と言ってもあの、」
「このホムンクルスの名前をつけさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「お前何俺の台詞取ってますかー!?!?」
「生甲斐、ですので」
「そこで頬を赤く染めて俯いて嬉しそうに言われると俺としてどうしようか非常に迷うのですが?」
「それは置いておきました。この娘の名前を私につけさせていただけないでしょうか?」
「それは構わない…と言いたいところだが敢えて否と言わせてもらう! 俺が命名する」
「そうですか。ではどうぞ」
「…自棄にあっさりとしてるな。事前にはあれだけ盛り上がってたのに」
「この娘の容貌を見ればそうなりもしましょう」
「それもそうか」
「真紅の瞳に真紅の髪。旦那様、一応伺って置きますが…」
「ああ、既存の技術じゃやっぱり人工生命なんてものを作るには足りなくてな、つか結局無理だって結論になってな。だから『灼耀』を使った」
「…やはり」
「つーわけだ。悪いな、こいつの名前はもう決まってるんだ」
「いえ、それならば仕方のない事かと。それに育成過程は私に任せていただけるのですよね?」
「ああ。そもそもお前の要望なわけだしな。それは全面的に任せる」
「所で旦那様は罵られる方とさげずまれる方、どちらがお好みでしょうか?」
「何ですかその究極の選択、てか、その娘にはどこぞの無表情女や暴力女、ストーカーに後先考えない猪突猛進、年中寝ぼけてる等々…とにかく、俺を慕う純真無垢な子でいてほしい」
「その挑戦、謹んで受け取りましょう」
「何故に!?」
「それで旦那様、一応ではありますがこの娘の名前を窺って置いてもよろしいでしょうか?」
「ああ」
「それで、この子の名前は――」
「――シャトゥだ」
本日の一口メモ〜
人口生命体の名前の由来――『灼耀』のところで申し訳にもならない程度に説明文と紹介があるのですが…。まあ絶対分かってないでしょう。
補足的なものは一応、入れるつもりです。
人物紹介
シャトゥ
人口生命体?の女の子。正式名称、シャトゥルヌーメ。
旦那様の今日の格言
「人間、やればできないことなんてない……かなぁ?」
メイドさんの今日の戯言
「人材育成の腕が鳴ります」