表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【いんたーるーど編】
1038/1098

IR-4

・・・時間過ぎるのはやい


今回は料理部のシャルマーサさんとキリルさん。


「――む!」


「……どうかしたの、キリル?」


「今、れむのご主人様の視線を感じた」


「ご主人様の?」


「うん」


「気の所為とかじゃなくて?」


「絶対。今のは御主人様の舐め回すような視線だった」


「舐め回すような?」


「うん」


「……成程。それは確かに御主人様だね。――ふぅん、ご主人様、帰ってきてるんだ」


「……部長、自分で言うのもなんだけど、私の言葉を信じるの?」


「――間違えない、よね?」


「…………なにを?」


「別にごまかさなく、いや誤魔化す必要はないのよね、ご主人様が戻ってきているなら」


「なんのことか、わからない」


「そうですね。分からないなら、良いんです」


「……」


「でもどうしてですかね?」


「なにが?」


「ご主人様、帰ってきてるんでしたら、どうして姿を見せてくださらないんでしょう?」


「……う~ん? お姉さまに何か吹き込まれた?」


「それが一番可能性が高いですね」


「……?」


「どうかしました?」


「また視線を感じた」


「……私は感じてませんけど?」


「でも確かに感じた」


「うーん、何でしょう? もしや愛の差?」


「ふふふー、なにいってるんでしょうね、ぶちょー?」


「そういうことしてるのがシャルアとかファイ、それと最近新しく来たアルちゃん、だっけ? に遅れをとる悪因だと思いますよ?」


「――ッ!!」


「相変わらず分かりやすいですね、キリルちゃんは。そもそもの話、あの悪魔みたいな形のツィートルを無茶なやり方で好きになったのも――」


「――」


「……はいはい、これ以上は黙っていますよ。だからそんなに睨まないでくださいな」


「――」


「あ、ご主人様、」


「ぇ――!?」


「と、思ったら見間違いでした、テヘッ☆」


「……」


「えーと。冗談ですよ? ええ、ほんの軽い冗談。だからそんなに睨んじゃ嫌です」


「……部長、お願いだから余計な口を滑らさないでくださいね? リヒッシュの世話になりたくはないでしょう?」


「……あー、ごめん。あの子の相手は勘弁」


「部長、リヒッシュのこと苦手ですものね」


「ええ、同属嫌悪ですから、たぶん向こうも苦手意識を持ってると思いますけどね」


「ああ、そうですね。似たもの同士ですよね、部長たちって」


「……まあ、そんなことは今は良いじゃないですか」


「それもそうですね。まずは――れむのご主人様を探し出さないと」


「そうですね。まあ、ご主人様が帰還なさっていることを皆に告げれば、」


「それは駄目。私たちだけで探し出す」


「え、でも、」


「獲物は山分け」


「よし、乗った! ……ちょっと最近、ご主人様に食べてもらいたい新料理もたまってきてたところだし」


「話が早くて助かる。じゃ、そういうことで」


「ええ、そういうことで」




◇◆◇




「……何かほのぼのだなぁ」


「そうで御座いますね、旦那様」


「こう、平和的なのもたまには良いものだ」


「まあ旦那様がなさっているのは単なる覗き、犯罪ですけれどね」


「ぐっ、」


「では旦那様、少し場所を変えませんと」


「そうだな。見つかる前にさっさと逃げとかないと」


「はい」




ぐだー


へふ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ