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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
102/1098

ど-74, いい日、夢心地


夢見がよくって気分のいい朝ってありますよね?


マイチェ・・・旦那様の庭のお世話を手伝っている奴隷の女の子




「…久しぶりにいい夢見た気がするぜ」



「おや?」



「……なんだよ、その何か言いたそうな目は?」



「僭越ながら申し上げさせていただきますが、旦那様は常日頃よりよい夢を見れおられるのではございませんか?あるいは愚か極まりない夢、とも申し上げますが」



「一応、聞いておいてやろう。その愚か極まりない夢ってのは一体何の事だ?」



「申し上げてもよろしいので?」



「許す、言え。…ただしその内容を聞いてお前を許すかどうかは別問題だけどな」



「酷いお方。…ですが旦那様のお望みとあれば須く叶える事が私の至高なればこそ。実に遺憾ながら申し上げ、いえ、証拠物品の提示をさせていただきましょうか。この『全世界幼女〜熟女改良化計画発案書』ですが――」



「ぶっ!?」



「旦那様、急に噴き出さないで下さいますよう。それとこちらの資料につきましては旦那様のご検討事項と言う事で先日より館内全域にわたり公開を行っておりますので、今更何を行おうとも既に過去の出来事である、と追従しておきましょう」



「んなもの知るかっ!!」



「ちなみに皆様方の反応はそう悪いものではございませんでした」



「え、マジ?」



「はい、皆様、『あぁまた旦那様が…』とのようにご納得していらしたようでした」



「……」



「……」



「つかな、それはお前が勝手にねつ造したものじゃないのか?」



「そんな、私を御疑いになられるとは酷い。これはあくまで旦那様がご書記なされたものに相違ありません。つきましては旦那様は時折記されている“隷属の刻印”を刻まれた方々の評価並びに今後の検討を行っています日記に心当たりは御座いませんでしょうか?」



「……まさか」



「まさか、とは?」



「おま、アレを…」



「改竄などしておりませんとも」



「誰もんなこと聞いちゃいねー!!!つか改竄したのか?どこまでしたんだ??果たしてそれに俺の書いた事はどれほど残ってるって言うんだ!?」



「大変物忘れの激しい旦那様の為に繰り返させていただきますが、旦那様の御言葉を改竄そして捏造するなど恐れ多くもあろうはずもございません。全ては旦那様の御言葉のままに記してございます」



「信用できるかっ。お前の今までの所業を少しは考えてからものを言いやがれ!!」



「…ふむ、ちょっとしたお茶目心ではございませんか。旦那様もそうお気を悪くなされる事もないのでは?」



「と、よりにもよって元凶に諭されて、はいそうですねって言える奴が果たしてどの程度いると思う?」



「推測ではありますが、世界中どこを探してもお一人しかおりませんでしょう。そしてこれは蛇足になりますが、旦那様はご納得いただけますのでしょう?」



「するわけがあるかっ。あとお前、改竄してないってのならソレの中身を見せてみやがれこの!」



「では、私が読み上げてもよろしいのですがその場合は旦那様が哀しくも私の事を御疑いになられる可能性もございますので、」



「当然だ」



「旦那様、ではこちらをどうぞ。ご自分の目で確かめて下さるよう、よろしくお願いいたします」



「ああ。じゃ、読むぞ」



「はい、どうぞご遠慮なさらずに、旦那様」



「……」



「『考察その一、マイチェの最近の成長が著しいらしい。実もたわわになってきた頃が収穫時だ。だが注意するのはここで焦ってはいけない。ここからが勝負である。慎重に見守って、しかるべき方向に導いてやるのが俺の役目と――」



「おい」



「はい、何でしょうか、旦那様?」



「確かに、これは文章の改竄はしてないけどな…。あと内容を読み上げるんじゃねぇ」



「これは大変申し訳ございません。ですが、それは当然の事で御座います。幾度となく申し上げております通り、私は内容の改竄、捏造ならびに加筆修正などおこなっておりませんとも」



「…何か繰り返すたびにお前の言う言葉が増えて言っている気がするのだが?」



「細事でしょう」



「まあ、確かにそうなんだが。…あと、確かに改竄、捏造、加筆修正は一応ではあるがしてないよな、これは。けどな?」



「はい、なんでございましょうか、旦那様?」



「途中の文章、抜けてないか?」



「恐らく書き写しの最中に故意に書き逃してしまった部位で御座いましょう。何、それも細事で御座いましょう」



「これは細事じゃねえよ!?」



「そうでしょうか?」



「そうだよ!!大体だな、この『マイチェの最近の成長が〜』の件な、俺は確か『マイチェの報告によるとチェドの花の最近の成長が〜』って書いてたはずだけどな?」



「些細なすれ違いと言うのはいつの時代も悲しいもので御座います」



「お前のは明らかに意図的だけどな」



「言い訳などいたしませんとも。時として潔い事もまた私の長所の一つですので。ですが旦那様、最後に一つ、私から申し上げたい事があるのですがよろしいでしょうか?」



「…なんだよ?」



「あはっ、やっちゃった♪」



「………………」



「……」



「…無表情と濃淡のない声でのそのセリフ、すっっっっげぇムカつくんですけど?」



「よい夢を見られたようで、恐らく本日は旦那様にとって良い一日となる事でしょう」



「既に台無しだよこのヤロ、コンチクショウッ!!!」





本日の一口メモ〜


ちょいとお茶目なメイドさん……え、これってお茶目って言うの?

今日も確信犯な?メイドさんでお送りしました〜



旦那様の今日の格言

「言葉が足りないんじゃない、伝えようとする心が足りないんだ」


メイドさんの今日の戯言

「…旦那様に言われても」


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