入学式の前の自己紹介
私、小鳥遊結愛!(たかなしゆあ)。よく『ことりあそび』とか『しょうちゅうゆ』とか言われますが『たかなし』です。
ちなみに右目は眼帯で封印している。
今日から闇黒邪王高等学校に通うことが決定!なぜこの学校を選んだのかというと名前が格好いいから!
たくさん勉強したかいがかったよ!
「急がないと、電車に間に合わない!」
そう、私は今日から電車通学なのだ。よそ見をしながら走っていたので人にぶつかってしまった。
『ドーーン!』
「痛た…何が起こった!?突然壁が現れた」よく見てみるとそれは人だった。
「すみません、壁と見違えました。あとぶつかってすみません」
「あぁ、大丈夫だよ。怪我もしていないし」ぶつかった相手は男の人だった。よく見ると同じ高校のようだ、制服が似ている。
すると電車がホームにやってきた。
「よし、頑張るぞ!」
私は電車に乗り込んだ。
――30分後――
『次は闇黒邪王高校前、闇黒邪王高校前』
そうアナウンスが鳴った。
「次の駅だ」
私は支度をして、電車が止まって扉が開いたので電車から降りた。
――歩くこと10分後――
「ここが闇黒邪王高校か。案外普通だな」
思っていたより普通だったのでガッカリした。もっと邪悪な感じの学校だと思ったのに…「えーと、私は何組かな…」
校舎の前に張り出してある紙を見てみると…「えーと、4組か…」
私はクラスを確認すると教室に向かった。
「座席はどこだろう」
黒板に張ってあった紙を見ると私は一番前だった。
「そんな…一番前だなんて」
まぁ、これも何かの運命かも。
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムが鳴ったと同時に先生が入ってきた「皆さん、はじめまして!私は如月茉莉。茉莉ちゃんと呼んでくれてもいいよ」
自分のことをちゃん付けするとか有り得ない。私とあの先生は相性が合わなさそう…
「そうだ、入学式まで時間があるから自己紹介をしようね」
きた!入学式と来ると自己紹介が付き物だ。昨日バッチリ準備をしてきて良かった。
「それじゃ、赤井君から順番によろしく」
そういって自己紹介が始まった。
「次は…えーと、ことりあそびちゃん?変わった名前ね、自己紹介よろしく!」
やっぱり名前わは間違われるんだ…私は立ち上がった。
「我は闇の魔術の使い手、小鳥遊結愛!!普段はこの右目の眼帯で魔術を封印している。だから心配ない。気軽に友達になってくれ。以上!!」
私は完璧な自己紹介を済ませた。なぜかみんなキョトンとしている。
「たかなしちゃん?変わった自己紹介ね。じゃ、次の子行こうか。えーと、今度は小鳥遊君?よろしく!」
なんと、小鳥遊がもう一人いたなんて!
私は気になって後ろを見た。するとそこには朝、駅で出会ったあの男の子だった。
まさか、あの人も小鳥遊なんて…こんな苗字珍しいから…同じ人に出会うことになるなんて…
小鳥遊君が自己紹介を始めた。
「小鳥遊結羽太です。よろしくお願いします」
いたって普通な自己紹介だった。そうしてみんなの自己紹介が終わった。
「みんな、もうすぐ入学式が始まるわよ。場所は体育館だから体育館シューズを忘れないようにね」
そうしてみんな、シューズを持って体育館に向かった。やっと入学式が始まるのか…