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200文字シリーズ

台風 [二百文字]

作者: 尖角

台風の足音が私に近づくの。


けれど、あなたは音が大きくなるにつれて、


私の下からどんどんと去ってしまうの。



台風は私の瞳を濡らし続ける。


一生をかけて泣き続ける私。


それを弱虫だと言うあなた。


それを聞いて、一層ひどくなる雨音。


それを聞いていてあなたは苦しくないの?


これが別れと言うやつなの?


これがフラれると言うことなの?


今日も、明日も、明後日も、、、


いつも、いつも、いつまでも、、、


私はあなたを待つだけの存在。

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