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友人が悪魔とか聞いてないし。

すみません、芽キャベツです。

この場をお借りして申し上げます。

この小説のジャンルをコメディからファンタジーに変更致しました。常々思っていたのですが……「この物語、コメディ要素よりもファンタジー要素の方が濃度が濃い気がする。」先日思い至りました。

というわけで、日常コメディファンタジーにします。

そしてこれからもこの小説をどうぞよろしくお願い致します。

芽キャベツでした。

チェキラ☆!!

悪魔。

その存在は古くより人々によって伝えられて来た。

一説によれば、『地に堕ちた堕天使のその後の姿』であり、また一説によれば、『人々の負の感情から生み出された悪の化身』とも言われる。

人の弱みに漬け込み、悪事を働く。邪悪な者たち。

「…………よ、代茂木!?」

その姿は各々によって違うが、通説、尻尾が生えており、真っ黒でコウモリのような翼が生えている。


そう、今まさに目の前に居る存在の事を指す。


『…宮城祇ィィ、まさかお前が天使なんかと手を組むとはなァ。』

代茂木は真っ黒な悪魔へとその姿を変えた。

「……代茂木!!つくづくお前は悪魔の様な奴だとは思っていたが……、まさか本当に悪魔だったとはな!!」

実は僕は今、代茂木が悪魔だったというぶっ飛んだ展開に納得している。我ながらなかなかの臨機応変な適応能力。

「代茂木が悪魔か!なんかそっちの方がしっくりくるね!」

「真守くん、君は離れておきたまえ!この悪魔は俺様が始末してくれる!メイビーアイキャン、俺!」

レミファー兵士長は懐から一丁のマグナムを取り出して代茂木悪魔に向けて構えた。


『聖なる力!悪しきを祓いたまえ、リボルディングホーリー!!』


しかし、何も起こらなかった。


「…………………………。」


「………………レミファー兵士長?どうかしたんですか?」

『なんだァ?何もしねぇのかァ?』

「………………お、おっかしい~なぁ……。」

しばらくするとレミファー兵士長は何かに気が付いた様で、目を見開きながらこう言った。


「堕天使になったから、聖なる力が使え無いじゃん!」


「………………あ、本当だ。」

…….……何やってんだよお前ら、やっぱ天使ってのは間抜けな奴らしかいない様だ。

『そう言えばお前らの翼、真っ黒だな!堕天使だったのか、あーはっはっはっはっ!!マジでウケる!』

まずいな。まさに八方塞がりだ。

このアホの堕天使2人組には味方が居無いし、当然僕には悪魔とやり合う力なんて、あいにくながら持ち合わせていない。

「どうすんだよ…………。」

「どうしようもないですね。ヤバイ、俺様。」

「レミファー兵士長……、そんな呑気な……。」

どうやら僕達は神様に見放されてしまったのかもしれない。神の使いである天使が二人も居ながらなんてザマだ。


「ほんと、見るに耐え難い無様な光景ね。兵士長が。聞いて呆れるわ。」


「シャルロット団長!!」

まさに救世主降臨。

騎士団団長シャルロットがいつのまにかソファの上で足を組んでこちらを哀れみに満ちた目で眺めて居た。

それにしても天使は『いつのまにか登場』することにこだわりがあるのか?

「やだわ、醜い人間を一日の内に二回も拝むことになるなんて……。それも今回は真っ黒な翼の付録付きですって?まあまあよくもこう、二人も堕天使が生まれるモノね。信じらんない。流石納豆菌。侵食が早い。4GWi-Fi並みの早さよエブリバディ祐一。私が見込んだだけのことはあるわ。ふふ、勘違いしないでよね、別にあんたが凄いって言ってる訳じゃ無いのよ?納豆菌が凄いの。大豆イソノボンボンなのよ。エブリバディ祐一も納豆菌を見習いなさい。とは言っても祐一はすでに腐っているものね、あんたなんか一生発酵出来ないわ。グスン。可哀想。あはははははははははははははひひゃゃゃゃ!!!!!!!!!!!」

「やめろォォォォォォオオオオオオオ!!!!」

鬼だ。悪魔なんて超えている。鬼だこいつ。

「で?レミファー兵士長、貴方が堕天使になった訳、聞かせて貰おうかしら?」

シャルロットがレミファー兵士長に矛先を向けた。

「……え、え?俺様が堕天使になった理由?…そ、そんなの決まっているじゃないですか。ノリだ!ノリ!ハイテンション、俺!」

「真面目に答えないと貴方も粛清しますよ?」

シャルロットは兵士長の靴を思いっきり踏みつけながら言う。

「ごめんなさい!!」

「シャルロット団長!私から話させて下さい……。」

「…え、ちょ、どこ連れて行くのよ。フィリーちゃんまたわたしの事を突き飛ばそうと……………。」

また天使さんが今度はシャルロットを連れて台所に入って行ってしまった。


『…なぁおい、そろそろ暴れ出してもいいのか?』

「まぁちょっと待てよ代茂木悪魔。彼女達の話が終わるまでさ。」


そして五分後……。


「この私、天使界第七天空守護天使騎士団団長シャルロット・フォンは貴方達、兄妹の味方よ!」


「…………………………………………………………」

わお。

まさか三人目の堕天使誕生?

「か、勘違いしないでよね!べ、別にあんたなんかのためじゃないんだから!」

まったく、マジで天使さんは一体何を吹き込んだのだろうか?あの邪値暴虐を極めしシャルロットをこう糸も簡単に手名付けるとは…………………。

「なあ天使さん、こいつらに一体何を言ったんだ?」


「禁則事項です。」キュン♡


「…うお!」

ダメだ、やっぱり返り討ちに遭う。

「おいおい、ならこの代茂木悪魔はどうするんだ?誰が粛清するんだよ。堕天使しかいないじゃん。」

「だから勘違いしないでよねって言ったでしょ?私は堕天使なんかになるつもりは毛頭無いわ。」

そう言いながら、シャルロットは腰に挿さったガバメントを取り出した。

「……そう、私がここに居るのはあくまでもこの気持ち悪い悪魔を粛清するためよ。」

『うお、マジかよ、待たしといて気持ち悪いは無いだろォ気持ち悪いはァ。さっきからずっとお前らの茶番に付き合わされているんだぜ?』

「…はっ、悪魔の事情なんて知らないわよ。この私に粛清される事をありがたく思うことね。……どうする?無謀にも騎士団団長であるこの私と戦って哀れな死にざまを晒すか、今すぐ逃げ出して面倒な事は回避するか。好みの方を貴方に選ばせてあげる。」

『確かに騎士団長となれば普通な天使とは訳が違うな………………。』

普通な天使になら勝てるといった言い方だな。

『勝てるぜ、そこのちっこい女と、もう一人のアホっぽい男にはなァ。』

アホっぽい男?あぁ、レミファー兵士長か。

「…ガーン。ドンマイ、俺。……ていうか俺様の地位って騎士団団長よりも上なんですよ?俺様、天使の中ではNo.2なんですよー。改めて言う、俺。トホホ。」

へー。こんなアホな人がNo.2だなんて……、天使界も世の末だな。

「ともかく!!悪魔!あんた結局どうすんのよ!」


『そんなの逃げるに決まっているだろう!!!』


代茂木悪魔は一目散に走り出し、リビングとベランダの間のガラスをすり抜けて虚空に消えてしまった。

なんだ、情けないぞ代茂木。


「…………さて、邪魔が入りましたがここからが本番です。神様に会いに行かないと。」


「あぁ、そうだな。メイビーグッジョブ、俺たち!」

「…まったく、どうなってもしらないわよ。」


………………………何の話?神様に会いに行く?

置いてけぼりだ。僕。


そして天使さんは笑顔で僕に手を振った。

「…………またね、お兄ちゃん。」

いや、でもファンタジー過ぎても……題名を裏切ってしまいますね。

やはりファンタジー要素を多少なりとも取り込んだ日常ギャグコメディにしましょう。

それでは次回をお楽しみに、芽キャベツでしたー。

ヾ(@⌒o⌒@)ノ

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