第六章:幸せと戸惑い
それから私と聖也くんは、町を散歩したりデパートに入ったり。楽しい一時を過ごしラブホへ行き、駅まで手を繋いでバイバイした。
そこから連絡だけの日々、二週間くらい会っていなかった。
私は淋しくて仕方なかった……
でも我慢我慢!そう自分に言い聞かせ
淋しさを紛らわす為に、できるだけ一人にならないように友達と遊んだり、バイトに集中した。
そして久しぶりに会う約束をした。
華の金曜日とゆうように、私からすれば華の日曜日だ!
その前日、結局眠れず…無睡で会いに行くことになった。
日曜日
満員の電車の中、急いで聖也君の元へ向かった。
相変わらず男前だ。
どうしてこんなにカッコよくて優しいのに、彼女いないんだろう…
サンタッキーへ食事しようと決まったので、その時聞いてみようっ!と私は思った。
店内はカップルらしき人達が多い。
二人で食べながら色々話をしている中、私は
さち:聖也君、男前で優しいのに何で彼女おらんの?わんさかオンナの子寄ってけえへん?
聖也:笑、寄ってこないよー! 俺よりも弟の方がモテるよ!
英語喋れてよく話すしね!
私は、寄ってこないって言うのは嘘だと思った。
聖也君は友達が多い。
以前聞いた話では、超太ってるオンナ友達がいて常に痩せろと言っている事や
出会い系サイトで何人も遊んで捨てた、などなどだ。
そして聖也君には、妹もいる。
えっ?そんなの今さら知りましたよ!と私は思った。
写メを見せてもらった。
ハーフっぽくてすごく綺麗な人。
もう結婚していると聞いて更にビックリした!
そんな会話をしながら食事を済ませ、ベンチで二人煙草を吸いながら次に行く場所を話合った。
聖也:何もしないからラブホ行かない?なんだか落ち着かないからっ
さち:うん、いいよ☆彡
そしてラブホへ向かった。
今日の聖也君は何故かオカシイ。いつもより優しいし、いつもより喋らない。
何かあったのかな……
私はそんな事ばかり考えていた。
ラブホへ到着。
薄暗い部屋で何だか気まづいムード…
布団の上、二人横になっていると聖也君が重い口を開き話し始めた。