第11章:スキと憎しみ
メールの内容は
直斗:さちちゃん眠くない?
さち:うん、眠くないよ☆直斗君は?
直斗:俺も眠くないっこんなん慣れてるからっ
さちちゃん気になる子とかおらんの?
さち:んーまぁ…いちをいるよ(笑)
直斗君こそ気になる子とどうなん?
直斗:気になる子いるんや(;^_^A俺はまぁまぁかな?
さち:そっか〜
あっ!気になる子おるのに、さちココに居たらあかんな(;^_^A
直斗:全然いいよ!むしろ居てほしい!
私の胸は心臓バクバクで飛び上がりそうなくらい嬉しかった。
さち:そう?嬉しい☆
直斗:俺も嬉しい!
さちちゃん!!!
さち:ん?
直斗:スキ
叫びたいくらい嬉しくて、思わず言葉がでた
さち:まじで?!
直斗:うんっ
さち:さちもスキ…(;^_^A
直斗:まじで!笑
ほんでな、俺就職決まってんで!
さち:まじで!おめでてう!!
なんかダブルでおめでたやな(*^_^*)笑
直斗:うん!本間に俺でいいん?!バリ嬉しい!
ありがとう!
そして私達は付き合う事になった。
次の日。
携帯がなった。
着信:たかよし君
私は出た。
さち:もしもし?
たかよし:あっ俺俺。
あのよー、俺やっぱりオマエと寄り戻そうと思うねんっ
ええやろ?お前、俺がおらなアカンやろ?
私は、一瞬にして幸せが吹き飛んだ気がした…
でも今の私は、もう過去の私と違う。
調子のるのもいい加減にしてほしいと思い、
さち:はっ?何言ってん?さち彼氏おるし。なんなん?一年も経って。気持ち悪い。オンナの人と付き合ってるんじゃないん?
たかよし:だから忘れられへんから、こうして電話してんねんっ
彼氏できたぁ?ふざけんなよ
俺様という男が居ながら!
私はブチってきて、初めてたかよし君に逆らいブチ切れた。
さち:我、黙って聞いてたら訳わからんこと言いやがって!
二度とかけてくんなよ!しつこいんじゃ!
ガチャ!
私はバイトで夜、家に帰ると母が
「アンタたかよし君って子から何回もしつこく電話かかってくんで。」
内容は
「サチさんと寄りを戻したいので、
お母さんの方からサチさんに言っていただけませんか?」
らしい……
腹の底から恐怖と憎しみが込み上げた。
なぜ私の実家の電話番号を知っているのか?
無視していると、次はたかよし君の妹から着信…
「内容は、最後に会ってあげてほしい」
だった。
あまりにもしつこいので、市内の駅で会うことに。