第一章:彼氏がいて出会い系サイトにはまる
200X年 07月1X日
ピポパ…ピピ…ピポ…
私は携帯の出会い系サイトにハマっていた。
以前まで怪しいから見る事すらなかったのに…
「暇な子メールちょうだい☆」
「会える方いませんか?」
「セフレ募集!」
こんな書き込みが次から次へと増えていく。
私:いまいち良いのないな〜…写メも微妙ばっかり〜はぁ…
私には、遠距離恋愛の彼氏がいる。
彼は年令22歳で整備関係の仕事をしている、たかよし君。
たかよし君とは、私が高校一年の時知り合った。
私は高校二年で中退、プー太郎をし、その後カラオケ店と飲食店を掛け持ちしていた。
もちろん私が出会い系サイトをしている事は知らない。バレたらどうなる事か…
たかよし君は束縛、暴力がすごい。化粧、スカート、バイト代は俺に貢げ、常にメール、喫煙、友人宅へのお泊りも激しく怒鳴る程だった。
別れをきりだす事すら恐ろしく、ただ時が過ぎるだけだった。
私が出会い系サイトをするようになった理由は、優しさと性欲の二つ。
そうしてる間も、恐怖の週末はやってくる…
週に一度、たかよし君と会っても楽しい事はなく、お決まりのように朝はゲームセンターのスロット。昼食を済ませた後はパチンコ屋。夕方はラブホだった。
ギャンブル嫌いな私には、そんな週末が苦痛だった。私は、仕事だと嘘をつき会う事を控えた。