表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

始まりの扉

この物語は、とある世界の記録である。

これは想像と創造の物語。


窓から光が差し込む薄暗い部屋に1人の男。部屋には生活用品みたいなものは存在しない。あるのは100冊は超えるぐらい同じ本が並んでいる本棚に、その同じ本が1冊、ペンとランプが置かれている机、それと椅子。部屋のわきにはローブと剣が掛けられている。


男は机の上にある本に何かをスラスラと書き込み本を閉じる。それを本の最後尾であろう所にしまい、

「だいぶ溜まったなぁ、いろいろあったからな・・・最初はこれか」

とそう言って最初の1冊を取り出して1ページ目を開いた・・・・・・


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


キーンコーンカーンコーン・・・・・・

五時限目の終了を知らせるチャイムが鳴る。都心に割と近くにある高校からそれは響いてくる。

その学校の2階の教室、窓側の席に座る少年━━工藤(まこと)は校門のすぐ中に立っている大木、プラタナスをぼんやりと眺める。


今は秋で、枯れて葉が落ち余計な枝は切り落とされている。春になれば、その枝に新緑の葉をまとわせて明るく新入生を迎えてくれる。

だが今はそんな面影もなく、降っている雨が余計にみすぼらしく見せている。だがそんな枝になぜか鷹がとまっている。


そんな光景を眺めていた真は

「へぇ、あんな鳥こんなとこにいるんだ。」

とそんなことを呟いていた。すると鷹もこちらに気付いてジッと見てきたが、しばらくすると校門の方に行ってしまった。

何処に行ったか目で追おうとしたが、友人の陽気な呼びかけによって難なく遮られてしまう。

「おーい、真っ!帰ろうぜ。今日は雨だし部活もないだろ。・・・ん、なんだ外に不死鳥でもいるのか?」


相変わらずの調子で話しかけてくる友人に、呆れたように

「分かったよ、帰るからそんなに顔を近づけるなジニー。」

友人、ジニーは満足そうに頷いて、校門の前で待ってるぞ。と言って教室から出て行った。


ジニーは日本とイタリアのハーフで、真とは小学校からの付き合いだ。金髪と茶目が似合っている。

対して真は普通の高校生で、特に目立ったところはない。勉強もスポーツも大体出来る普通の人間だ。

強いて言えば、何にでも興味を持つ。まぁ二人とも好奇心が強い、そういう点で気が合っているのかもしれない。ちなみに部活はジニーはサッカー部、真はテニス部である。


その帰り道、二人はずっと喋っていた。最初は「あいつが━━」とか「部活は━━」みたいな感じのわだいだった。だが急に「もし、人には使えない能力があったらどうする?」という話題になった。(もちろん、ジニーが言ったことである。)

その質問の答えに真は少し考えた後、まぁ使わないだろ。と答えた。

それはそういうものが嫌いというわけではなく、単に「世界征服」のような欲がないのだ。真はそれだけじゃ物足りないと思い、でもと付け加えた。


「でも俺以外にいたら分からねぇな。チーム組んで世界も取れるだろうし、沢山いればその中で最強とは呼ばれたいね。」

それくらいの野心はある。どうだ、と聞かんばかりにジニーの顔を覗く。

だがジニーは黙りこんでしまっていた。真は「はずしたか?」と思って

「悪い、真面目に答えたつもりだったんだが…。」

と言うよりも先にジニーが少し暗い口調で言った


「じゃあもし、そんな能力を俺が持っていたら?」

初めまして、石澤初夜(いしざわさや)といいます。

まだ文章で荒いところがありますが、喜んでいただければ幸いです。

いろんな漫画の良いところを足した感じです。でも世界観、ストーリーはオリジナルです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ