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秀吉の生い立ちと出会い

誤字脱字教えてくださり本当に感謝致します。いつも気分で書いてあとで見直してあれ?なので本当に助かります。

尾張国中村で木下弥右衛門別名竹阿弥と母、仲の間に産まれた日吉丸は見た目こそいまいちであったが頭脳明晰で神童と言っても過言でないほどであった。


だからこそ寺に入れ立派な僧にしようと両親は考えるが、日吉丸は僧侶では人の心は救えても人の身体、そう飢えなどは救えないと幼いうちから気づいていた。


そして人の心を救うはずの僧は宗派によっては欲望のままに生きて極楽浄土の名の下に人々から食い物や命を搾取しており、帝は蔑ろにされ、公家は没落して畑を耕し食糧を生産する農民はどこまでも搾取され続けるだけの存在である。


だからこそ日吉丸は家を飛び出して全国を周り駿河の松下加兵衛に下働きから仕えて実力で頭角を現すが、身分の低さもあり出る杭は打たれるで結局松下家にはいられなくなってしまった。


しかし幼き頃に受けたこの恩は秀吉は終生忘れなかったと言う。


その後故郷に戻った秀吉は織田信長に草履取りから仕えて出世していくのだが、ある寒い冬のこと信長の草履の上に尻をのせて寒さに震えていたところ信長が現れた為、直ぐ様に草履を差し出すがその草履が暖かかったことにより信長は太刀を抜き首元に突き付けて「貴様儂の草履に座っておったな」と今にも手打ちにされる危機に秀吉は咄嗟に「信長様の為に懐に入れて温めておりました」と返したところ信長は太刀をおさめた」


「ククククッ、であるかならば良い。励めと」


信長は全てを見抜いていたのだが秀吉の咄嗟の機転により出た言葉を聞いてその度胸と頭の回転の速さに感心して見逃してくれたのである。


だからこそ秀吉の目には光るものがあったし、終生の主君を得たと心底信長へ忠誠を誓ったのであった。


その後秀吉は信長の期待に応えるべく死ぬ気で働いてどんどん出世をしていった。


林家や佐久間家など譜代の重臣や柴田勝家など秀吉のことを下賤の者、卑しく媚びらうハゲ鼠などと言う者たちもいたが、信頼できる親友である前田又左衛門や後に家臣になってくれた弟の秀長、昔馴染みの蜂須賀小六、軍師竹中半兵衛など様々な者達と支え合うことができた。


当時家中の憧れの的であった主君信長の妹君であらされるお市様は本当に美しく気高く叶わぬ恋と知りながらも秀吉は胸をときめかせた。


「藤吉郎、兄から良くやっていると聞いております。これからも励んでくださいね」と言われた際には天にも登る気持ちで注意散漫になってしまい又左衛門に本気で拳骨をくれられた事もあった。


だが順調に出世していく秀吉の中で悲劇が起きたのは浅井長政の裏切りである。


その時既に信長の妹お市は浅井長政に嫁いでおり子供達もいた。


秀吉は何としてもでもお市を救いたい為に、自分が武功を立ててその功績と引き換えにお市と子供達の助命を願い出ようと必死に戦って功績を立てた。


しかし現実は残酷で、お市と娘達の助命は認められたが男児は処刑された。


戦国大名としてこれだけ面子を潰された織田信長がここで浅井家の者達を許せばさらなる混乱に繋がったのは間違いないので仕方ないことである。


だからこそ本来は救った筈の秀吉であったがお市の心が壊れそうだった為に自身がその咎をかぶった。


お市が生きる為には憎む相手が必要だったのだ。たとえお市自身が心の奥底で真実に気がついていようとも。


信長は秀吉にこう言った「すまん、迷惑をかける」


秀吉は笑って返したと言う。


「信長様、お市様、織田家のお役に立てるならば嬉しいかぎりでござります」


「で、あるか」


信長の瞳には光るものがあったと言う…

秀頼主人公ですが、今後秀吉など主要人物の独自の視点から考察した回想も書いていきます。

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