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雨後 夜の散歩
空気はじっとり 気持ちはぐったり
地面は濡れている。所々乾いていて地面から上がってくる生ぬるい温度が
私の足に吸い付く。
じめっとしていて生ぬるい空気が顔にかかる。
その半端な空気の悪さは私に似ている。
歩くたびに温度は上がり生ぬるい風が気持ちよくも気持ち悪くもある。
相反する思いは空気に溶かし混ざっていく。
煮え切らない思いもモヤモヤする気持ちもこの空気に溶かして無くなればいい。
じんわりと汗が出てきて体に密着している。
髪がゴワゴワとボリュームをつける。
雨に濡れたアスファルトの匂いが好きで何度も息を吸い込む、
生ぬるい風を吸い込んでいく。
この気持ちいいような気持ち悪いような時間が癖になる。