17．探索2
お着替え人形にされていたんだけど、静華少し手が震えてた。
まだ怖かったみたい。まああたしを着せ変えるだけで怖く無くなるならいっか…
でもその…水着は勘弁してもらえないかな…
満足したみたいだから、セーフルームに連れて行く。
食料は2食分ぐらいは置いてあったし、大丈夫だと思う。後は適当に着替えを何着か持たせておく。
後お風呂は洗ってから使ってね？…なんでかって？いや〜昨日あたしが使ったしねぇ…いろいろと。
「今日は色々ありがとうね、結。それじゃあまた明日。」
「うん。何かあったら連絡してね？ああ後明日は迎えに行くまではセーフルームにいて。襲われるかもしれないから。」
「ええわかったわ。でも結、何かあったら連絡するのはあなたもよ？それに明日は私も力になれるようにがんばるわ。」
「ふふ…うん期待してるね。それじゃ！」
そう言って別れる。うん、こんな小さなやりとりでもやっぱり嬉しい。
早いところ脱出できるように頑張らないと。
今の時間は…AM11：56もう少しでお昼か。
ご飯はまだいいかな。量も減ってきたし節約しないと。
さて、マップ埋めていきますか。左側のマップは結構埋まったし、反対側に行ってみよ。
少し歩いていると、何人かと会うんだけど誰もあたしと話そうとしない。
近づいても逃げられる。あたしってそんな怖い？
まあ手に鉈と拳銃を持ってるからやっぱり怖いのかな…。そう思いつつ移動し続ける。
20分は歩いたかな右手に広間が現れる。
さて何があるかな…。おっと警戒は忘れないようにしないと。
広間に入る。ん〜奥の方結構道が続いてる。
そういえば別の広間は入ってすぐのところにセーフルームあったけどこっちは…ないか…
まっ切り替えて奥まで行ってみよ。
奥まで来たら、エスカレーターがあった。下の階に移動できるかなと思って確認してみたら途中で道がなかった。
主通路にもいくつかあったけど全部道がなかった。こっちは崩れたってよりも元々なかった感じだけど。
一応降りることはできそうだけど戻ってくることができないから今はやめておいた。
それと目の前に大きい店。ここは…おもちゃ屋…いやベビー用品？オムツとかあるし。
結構広そう…、これだけ広いなら流石に何かあるよね。
入ってみると本当に広い！それに棚が天井近くまであるから視界も悪い。
もし怪物がいたらちょっとやばいかも、気をつけないと。
右側から回っていく。この棚は…サッカーボールとかバスケットボールが売ってる。
へぇ〜…ボールってこんなに種類あるんだ…。
あっこのボール白とピンクで可愛い！欲しい！ん〜3200円か…
…………………はっ！
って！完全に買い物する気だったよ！危ない危ない。もう早く見て移動しよ。
それにしても、結構いろいろ売ってる。
ボールから積み木、それに小さな遊具にオムツとか赤ちゃん服まで売ってる。品揃えすごいな…
けど今使えそうなものはないかな…
遊具とかはプラスチックだし、家具は木製が多いから武器にはなりそうにはないかな。
さて一通り回ったけど食料とか武器が入った鞄はない。まあ棚が多いから見落としてるかもしれないけど。
一応レジとかも見てみたけど、開いてた。誰か先に来たのかな？
もうここでみるものはなさそうだし、移動しよ。
店を出て周りを見てみると、おもちゃ屋の横に空き空間があることに気づいた。
確認してみると、エレベーターがある。ボタンを押してみたけど…あれ動いた…
…んこれってもしかしなくてもまずいよね？もし怪物が乗ってたらやばい。
あたしは少し距離をとって扉に拳銃を構える。
到着した音がして扉がゆっくり開く。………とりあえず何もいない。おっ鞄みっけ！
鞄を回収して内部を見る。エレベーターのボタンが1〜3までしかない。
あれ屋上はないってこと？でも天井から青空見えてたような…
…まあいいや、先に鞄を確認しよ。
それと一応エレベーターは1階に下ろしておこう。もしかしたら1階に行くことがあるかもしれないし。
鞄を開けてみると、缶詰4つとナイフ、後ピンがついた筒が3つ。
筒はもしかして手榴弾？雪原さんが持ってたのと同じみたいだから閃光手榴弾かな？
鞄に全部詰め込めるかな。…うん押し込めばなんとか…！無理！
今の所
携帯食料（クッキーみたいなやつ 2パック入り）が3つ 缶詰 大2つ 小2つ（これ全部ラベルがないんだけどなんの缶詰？） 500mlのペットボトル1つ
着替え1着 下着1着 タオル1枚 ナイフ 閃光手榴弾3つ 拳銃の弾1箱（1箱二十発入り） 洗剤のボトル1本 が入ってる。
んーこの中なら着替えかな…やっぱりかさばるし。仕方ない置いていこ。
鞄は1つあれば十分だし、これもいらないかな。畳んで持って行ってもいいけど…まあいっか。
ある程度整理できたけどこれ以上は入らないし、鞄探しは今日はもうやめよう。マップ埋めに専念しよ。
広間の残りのお店も一通り見てみたけど、空き家ばかりだった。最悪セーフルームがない時はここに隠れてもいいかも。
…そういえば外出禁止時間。あの時間に外に出てたらどうなるんだろう。確認したいけど…さすが怖いしなぁ…
まあ他にできることがなくなったら最終手段として試してみるのはありなのかもしれない。
とにかく今はマップ埋めに専念しよ。
あたしはそう決めて広間から主通路に戻った。
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