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EDEN  狂気と裏切りの楽園  作者: スルメ串 クロベ〜
122/126

EX2 裏話とかいろいろ

「はーいそこの人ー!聞いてますかー!」

「…あの。ちょっと雪原さん?」

「今年もまた四月一日、エイプリルフールが来ましたよー!」

「…すみません。聞いて…」

「司会はわたし、初期設定の雪原舞がお送りしまーす!」

「…えぇ。」


目が覚めたらここにいた。

夕暮れ時の教室。前に美少女ちゃんに会った場所だ。

てっきり彼女が出てくるのかと思ったが、めちゃくちゃハイテンションの雪原さんが現れて驚いた。


「あ、あの…雪原さん?」

「はい!なんでしょうか、1章のしず…いえ、結さん!」

「しず?いや色々ツッコミどころが多すぎて、何から聞けばいいか…」

「気にしたら負けです!」

「いや無理でしょ!?」

「端的に言うと、作者がエイプリルフールになにかやろうとした結果、こうなりました!」


作者って誰やねん…


「いろいろ候補はあったみたいですよ~。性別逆転したりとか、結さんがひたすら殺される話を書こうとか。」

「いや2個目絶対にやめて。」

「も―この頃の結さんは元気ですね~。」

「まるで、未来では元気ないみたいな言い方だね。」

「……」

「何か言って?!」

「話を進めまーす!」


雪原さん(?)がそう言うと、スクリーンが下りてきて部屋が暗くなる。

…うん。これは絶対夢だ。深く考えたらダメだ、流れに身を任せよう。


「というわけで、今回はEDENー狂気と裏切りの楽園ーの裏話を語っていきます!」

「はぁ…」

「ぶっちゃけ作者の自己満足です!」

「ぶっちゃけすぎ。」

「まあいいじゃないですか~。この作品だって、ある意味自己満足みたいなものですし。」

「そうだけど…ってこれ以上は色々とまずい気がするから、話し進めて。」

「そうですね。それじゃあ裏話はこれです!」


ババン!と仰々しい音が鳴り、スクリーンに文字が表示される。


「えっと…最初の主人公は別だった?」

「はい!」

「え、最初からあたしじゃなかったの?」

「違います♪あなたは…3人目だから…」

「ほえ…結構後なんだ。ちなみに前の2人はどんなキャラだったの?」

「一番最初の人は既に本編に出てますね。あっ今のあなたは知らないですけど。」

「そうなんだ。よく分からないけど。」

「最初の主人公だったのは…なんと枯葉君です!」

「そうなんだ。」

「反応薄いですね~。ひっぱたきますよ?」

「怖っ!初期設定の雪原さんなんかこわい!」


だって、合ったこともない人が実は主人公だったんです~とか言われても…どう反応したらいいか。


「ちなみにどんな設定だったの?」

「んー遊園地に閉じ込められるところは一緒なんですけど、そうなった原因がかなり違いますね。」

「そうなんだ。どんな感じ?」

「まず、誘拐されて連れてこられたわけじゃないんですよ。弟さんの友人数人の保護者代わりに遊園地へ行ったら、たまたま事件に巻き込まれたって設定らしいです。なんでも、遊園地の地下でしてたやばい実験が、なんかこう…やばい感じになって…わー!ってなったかららしいです!」

「うん後半全然わかんなかった。」

「本編との違いは結構ありますね。施設どころか、年代も違います。記憶喪失にもなってないですし、首謀者らしい人もいない。なので、怪物から逃げつつ脱出するお話でしたね。後、仲間のひとりがサイボーグです。黄色のリボンが付いた女の子なんですが…はてさて誰の事やら…」

「サイボーグって…でもなんか、そっちの方があたし達よりも状況マシじゃない?」

「そうですね。別に人を殺さなくても脱出できますし、記憶があるので比較的協力も容易な設定となっています。」

「…え、なんでこの設定にしなかったの?嫌がらせ?」

「簡単な理由ですよ。分かりますか?」


簡単な理由…やる気がなかったとかかな。


「いややる気自体はありましたよ。ノートの大半が設定で埋もれてましたし。」

「それは黒歴史ノートっていうんじゃ…てかちゃんと勉強しろよ。」

「まあやめた主な理由はですね…主人公が気に入らなかったからです。」

「どんな風に?」

「いじめるなら女の子がよかったかららしいです。」

「いきなり性癖の暴露やめろ!」

「…そのせいで、わたしも登場してすぐ死にますから…裏切った挙句それが裏目に出て、命乞いの末胴体真っ二つでしたよ。ひどくないですか?」

「えぇ…」

「後、時代背景なんかも気に入らなかったってのもあります。なんせ年代が2132年ですし。」

「未来すぎでしょ!?なんでそんな未来にした?!」

「なんか資源が枯渇してー宇宙から飛来した物体がどうのこうのって設定があったせいですかね。その飛来物、NOVAって名前らしいんですけど、それ一つでエネルギーやら怪物製造までお手の物なんてトンデモ物体でしたし。なんでそうしたのか、当時の作者に聞いてみたいです。」

「中二びょ」

「はーい!次の主人公を紹介しまーす!」




「で、二人目は誰なの?」

「名前ないです。」

「え?」

「名前決めてません。しかもなぜか男です。」

「なんでやめた理由だったものを続けて設定した!?」

「まあこれには深ーいふかーーいわけがあるんですよ。」

「どんな。」

「中身が女なんですよ。」

「は?」


何言ってんだこいつ。


「まず主人公は執事の男。神代結って女の子に仕えていたんですけど、ある時屋敷が襲われるんですよ。」

「あれ、あたしじゃん。ヒロイン枠だったの?」

「むしろ主人公とも言えますね。で、結さんをつれて逃げようとしたけど捕まってしまい、気が付いたら施設に閉じ込められていたって流れです。この辺は本編に似てますね。」

「お金持ちだから狙われた感じ?」

「いえそういうわけじゃなく。この神代さんはやばいくらい天才の設定になっていて、変な薬を作ったせいで命を狙われたって感じですね。」

「なるほど?」

「本編で言うと、怪物化する薬を作ったって感じですね。後は、記憶をいじる機械だったりとか。なんか出〇杉君とドラ〇もんを足したようなキャラに仕上がってました。」

「うわ万能キャラ。あたしもそうなりたかった。」

「それでなんやかんやあって、主人公は記憶がない状態になってまして。話が進むごとに少しずつ記憶が戻るんですけど、なぜか女の子の記憶ばかり…いったいこれは誰の記憶なんだって思案するわけですよ。」

「あーそういう事。執事の中身があたしってことね。」

「あなたみたいな雑魚キャラと一緒にしないでほしいですね。」

「急に辛辣なのやめて!?で、これも没にしたのはなんで?」

「まず主人公と絡みがあるキャラがほぼいません。なんせ、中身の女の子は軟禁状態で学校に通えていないせいで友人どころか知り合いもいません。それと、入れ替わりの設定がめんどくさすぎて話を考えるの放棄したくなったそうです。」

「でしょうね。」

「でも、いくつかの設定は本編に引き継がれてますよ。入れ替わりとか、記憶喪失とか。後誘拐されて閉じ込められるってところもですね。」

「なるほど。それで、次はあたしになったってことね。」




「こうやって改めて見てみると、いろいろ変な設定つけすぎじゃない?」

「作者もそう思ってますよ。だから、本編を書くときに結構な設定を削りましたから。」

「たとえば?」

「たとえば、スキルカードなんて物がありました。これを使うと、記憶されている人物の技術を習得できるものですね。最初はこれを使って、拳銃の使い方を覚える予定でした。」

「本編だと紙に使い方が書いてあったよね。元々はそうだったんだ…めんどくさ。」

「だから滅びた。」

「なんでドラゴン〇ール風?」

「後変更した話も結構ありますよ。序盤は結さんが単独で行動する話になりました。これも最初は、わたしと石塚麻倉コンビで探索する話でしたね。」

「なんで変えたの?」

「結さんに恐怖を植え付けるためだったそうですよ。よかったですね~。」

「うわー嬉しくねー。」

「最初の設定だとわたし、あの二人に狼の囮役として見捨てられる役回りでしたから、わたし的にはラッキーですね。…あれ、でも結局囮役に使われたような…」

「お互い悲惨な目に遭うね。これからも仲良くしよ。」

「未来を知ってると、草生える発言ですねwww」

「うぜぇ…」

「というわけで、いや~今年もエイプりましたね結さん。」

「どんな造語?」

「今年中に完結を目指しますので、応援よろしくお願いします!それでは皆さん!さよーならー!」

「結局なんだったのこれ。」

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