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EDEN  狂気と裏切りの楽園  作者: スルメ串 クロベ〜
109/126

2‐45.命運を分けるのは

今回ちょっと長めです。

胸が苦しい。

命のやり取り。一瞬でも気を抜けば、死んでしまう状況。

そんな事とは無縁だったわたしにとっては、1秒…いや、1コンマの刹那も気を張り続けなくてはいけない。

相手のわずかな動きを見落とさないように集中し続ける。呼吸すら忘れてしまうほどに。


そのせいか頭が重い。それに煙玉を使っているせいで、空気も悪い。

体はわずかでも酸素を得ようとするが、ヒューヒューっと細い呼吸しかできない。

それに、


「…っあぐぅ…」


刺された傷が痛む。動くたびに、血が漏れ出しているのが分かるほどに傷は深い。

時折、視界がかすむ。このまま血を流し続ければ、意識を失うのも時間の問題。

手持ちの武器も残りわずか。体ももう限界、行動力も判断力も鈍ってきている。

…でも、まだ負けたわけじゃない。


それに苦しいのはわたしだけじゃない。相手も同じはずだ。

現に、さっきまで余裕そうにわたしを煽っていた蔓木は、今は声も出さず血眼になってわたしを探している。

誘い出すように、何度も銃を撃っているがわたしは動じない。


一瞬の隙。それさえつければ、まだわたしにも勝機がある。相手がこちらに背を向けたその時が、わたしの最後の攻撃。

けれど蔓木は動かない。開けた通路から、並べられた座席に姿を潜ませているわたしを探し続けている。

…このままだと煙が晴れてしまう。そうなったら反撃の機会はなくなる。

そうなる前に、回り込んで叩くしかない。


体を屈め、机に姿を隠して移動する。傷口から血がこぼれ出るが、歯を食いしばって耐える。

足音を立てないように慎重に移動。暗闇と煙が蔓延している今は見つかるはずがない。


…そのはずだった。けれど、私の想像通りにはいかなかった。

数歩歩いた時、わたしの近くにあった机が爆ぜたのだ。


「っ!」

「あら、外しちゃった。でも、そこにいるのは分かってるわ。」


発砲音がした事から、彼女が撃ったのは間違いない。でも問題はそこじゃない。

重要なのは、わたしがいる場所を狙ってきたということ。

まだ煙は晴れていないし、明かりも消えている。わたしのように、気配で相手の姿が見えるわけじゃないはずなのに。

偶然…いや違う。明らかにわたしを狙って撃ってきた。その考えを肯定するように、銃弾が隠れている机を壊していく。


「はっ!はっ!はっ!」


心臓の鼓動がひどく早い。それに合わせるように、呼吸が乱れ早くなっていく。

どうやってかは分からない。けれど、彼女はわたしの位置を把握することができている。

そうなった以上隠れていても、簡単に見つけられてしまう。そうなるとわたしにできるのは、正面から戦うこと。

…けれどそれは、無力なわたしにとって自殺行為になる。


さっきも、ライトによる目つぶしで隙ができたのに、1メートルもない距離でまともに当てられなかった。

そんなわたしが、小細工もなしに蔓木に勝てるわけがない。

ともかく身を隠して、チャンスを待つしかない。見つかる危険を冒してでも移動しないと。


意を決して、傷口を抑え走り出す。

姿勢を低くして机に隠れながら移動した。状況はさっき隠れた時と同じ。

見つけられたのが偶然だったなら、これでわたしの姿を見失ったはず。


「今の足音…随分慌ててるみたいねぇ~。でも、それも無駄なことよ?だって」

「あぅ!…つぅ…!」

「あなたの位置は分かってるから。」


銃弾が腕をかすめ、床を削りながら爆ぜる。

なんで!どうして、わたしの位置が分かるの?そう彼女に問いかけたい衝動に駆られる。

分からない。どうして急にわたしの位置が分かるようになった?さっきまでは通じていたのに、突然破られた。


…もしかして、新しい能力?それとも、なにかの薬を使った?

分からない…なんで、どうして?目の前の疑問が思考を埋めるのに、さらに疑問を重ねていく。

考える間も、傷口から血が漏れ出ている。もう時間がない。いっそ、正面から挑むしか…


「…違う。それじゃあダメ…」


考えることを放棄して、正面から挑む…そんなのは、あきらめているのと同じ。

自分にできないことをしようとしても、失敗するのは目に見えている。

今わたしがすることは、落ち着いて疑問を解くこと。

なぜ急にわたしの位置が分かるようになったか。その謎を解くことができれば、また隙をつける。

それこそが、わたしの勝利へと繋がっているはず。だからこそ今は考えて、答えを見つけるしかない。


「っ!」


腕が痛む。表面ををえぐられただけとはいえ、強引に体をちぎられた痛みは擦り傷とはわけが違う。

幸い握力は残っている。まだ両手を使って戦える。

傷口を確認しようと、左腕を見る。…そこにあったのは、予想だにしていない物だった。


「…?なにか…光ってる?」


緑色の光。わたしの背後で、淡く周囲を照らしている。

慌てて背後を確認しても、光はない。けれど変わらず、わたしの後ろで何かが光っている。

わたしは着ていた上着を脱ぐ。なぜわたしの位置が分かっていたのか…そこに答えはあった。


「…何かが光って…これって、サイリウム?」


棒状のものなら見たことがある。中の管を割ると、薬品と混ざって光る。ライブをした時に、ファンのみんなが振っていた。

背中にいくつもつけられたそれは、少量ながらも煙の中でもはっきりと視認できる。

それだけじゃない。わたしの髪にも付着しており、動くたび光が動いて見える。

そう答えはすぐそばにあった。…これだ。間違いなく、これが原因だ。灯台下暗しとはこの事だろう。


蔓木の銃弾を避けて机にまぎれた時、彼女が何かの薬品を撒いていた。

躱したと思っていたけれど、避けきれていなかった。厄介なことに、これ自体に危険性がない。

硫酸と違ってかけられても気づけない。まさかこんな手段で、わたしを見つけていたなんて思いもしなかった。


…でもこれで、まだわたしにも勝ち目がある…そう考えていた。

蔓木は新しい能力を身に着けたわけでもなく、薬品で視界を良くして見えるようにしたわけでもない。

わたしにマーキングをして位置を確認していた。つまり、それがなければわたしを見失う。これはわたしにとって有益な情報だ。


上着は捨てればいい。髪は…


「あれって…」


目線を上げた先に何か見え、拾い上げる。赤い液体が付着したそれは、さっき蔓木がわたしを刺したナイフだ。

わたしが撃ったあの時、銃に持ち変えるためにナイフを投げ捨てたのだろう。

運がいい。これがあれば、薬品がついた部分を切り取れる。


「……」


その時、頭の中を電気が走ったよう感じがした。

煙、手持ちの武器、サイリウム、ナイフ。手元にある一つ一つが、線を結ぶようにつながっていく。

そして…ある作戦を浮かび上がらせた。


「勝てる…かもしれない。」


後は、隙さえできれば…

栄華さんが言っていた、最後に命運を分けるのは…ひらめきと、それを実行する勇気。そして…わずかな運だと。








side:蔓木真白

「…そろそろ、あきらめて出てきてくれないかしらぁ?」


…返答はない。思わずため息が漏れる。

彼女にかけた薬品で、位置は分かっている。今も隠れている場所は分かっている。

いくら煙と暗闇に身を隠そうが、私には筒抜け。だというのに、いまだにあきらめようとしない。


「つっ…少し油断しすぎたわね。まったく、雑魚だと思っていたのに…」


先ほど受けた銃弾。そして、手りゅう弾の傷が痛む。

直撃はしなかったが、衝撃を体に受けたせいで動くたびに鈍痛がする。

まさか人に向かって、そんなものを投げてくる子だとは思わなかった。


最初に見た時から、私は雪原舞を下に見ていた。

弱気で、おどおどとした態度。他人に付きまとうことでしか生きられない弱者。

そんな雑魚が、私と一人で相対した時には、ああ…捨て駒だなと思っていた。

だというのにどうだ?そんな格下の雑魚に、私はここまで追い詰められた。


…イライラする。

私は女王。他のやつらは、私の下僕でしかない。

…でも最初はそうじゃなかった気がする。


最初は、全員で生き残るためにシェルターを作った。

皆が協力してこの状況を打開する。けれど、先の見えない不安な状況…そんな中で安心できる場所を作りたかった。


初めは上手くいっていた。…でも、状況が変わらないと分かると、隣人を傷つけるものが出始めた。

それはすぐにシェルターに蔓延し、喧嘩が絶えない日々。安心できるはずだった場所は、いつからかそこに無かった。

ある時、一人の男子が女子をいじめていた。髪を引っ張り、お前のせいで食料が減る、出て行けと怒鳴っている。

なにも抵抗できずされるがままの女の子。

…その光景はまるで、ここに来る前の私のようだった。


仕事と家事をこなしている私に、理不尽な暴力をふるう夫。

そんな夫に何もできず、毎日無力な自分を責めていた。

毎日心が擦り切れ、言い返す気力もなくなり洗脳されていく日々。


このままだと、いずれあの子も同じ思いをすることになるだろう。

…そう思うと、胸が張り裂けそうになる。でも私は動けなかった。あの悪意が、私へ向くのが怖かったのだ。

心の奥底に刻まれた暴力への恐怖が、男性への抵抗という行動を縛っていた。

…このまままた、暴力への恐怖におびえる毎日が来るのだろうか。そうなってしまったら、本当にこの場所は終わってしまう。


そんな時だ、能力に目覚めたのは。

最初は薬を出して、治療や怪物への抵抗手段にしていた。

でもある時気づいた。薬を使って、男性を魅了できるのではないか?

甘い蜜を放つように、男を手玉に取って洗脳する。そうすれば、もう理不尽な毎日から解放される。


…それだけじゃない。私が男を支配することだってできる。

そうだ、そうしよう。そうすればもう、誰かが傷つくことはなくなる。

私がすべてを支配して、誰もが苦しむことがない場所を作ればいいんだ…それがきっと正しいんだ。


その後、能力で男共を洗脳していった。

そうやって、下僕を増やしていくうちに自分の中の何かが膨れ上がっていく。

私が生きている限り、ずっと続いていく私の国。下僕が減っても、すぐに新しい下僕が送られてくる。

…女は洗脳が効きにくいから、下僕にはできない。けれど、使い道はいくらでもあるから仕方なく置いておく。

唯一の問題は食料。施設に合った食料は探しつくし、送られてくる食料もわずか。いずれ足りなくなるのは分かっていた。

だから、下僕を食料にすることにした。


最初は怪物を食料にするつもりだったが、邪魔な奴、使えない奴、魅力がないやつを排除するのに丁度良かった。

でも、それにも限界がある。いずれ下僕が送られてこなくなった時、怪物が出なくなった時、私の国は崩壊する。

そんな時だ。彼女、神代結が現れたのは。


彼女の能力を知った時、神様が私に贈り物をしてくれたと感謝した。

彼女がいれば、私の国が滅ぶことはない。すぐに引き入れるつもりだった。だというのに…

下僕どもが余計なことをしたせいで、彼女は私に敵意を持ってしまった。


何度も手を変え、彼女を仲間にしようとしても全て失敗に終わった。

…家畜の分際で、よくも私の手を煩わせてくれる。イライラが募るばかりだった。

好機が来たのは、家畜の連れが置いていった荷物を確認した時だった。


Gフォン。それを見つけた時、思わず笑みがこぼれた。

私と違ってここから出るつもりなら、必ずこれを取りに来る。

その時こそ、彼女を捕らえるチャンス。幸い、あいつらの仲間は洗脳して仲間に引き込んでいる。


そしてわたしは、見事チャンスをモノにした。

家畜を捕らえ、食料問題も解決。後は私に従わない邪魔な奴らを始末するだけ。

そんな折に、未道鈴蘭から連絡があった。


おそらく何か考えがあるのだろう。そう思っていたけれど、私には関係ない。

男である未道鈴蘭、そして私から逃げ出した奴。2人とも男だ。私に手を出すことはできない。

筒裏真那は動けない。問題は雨宮雫だが…彼女はなぜか私の邪魔をしてこない。


ああ、そういえばもう一人いた。…ふふ、でもあの子に何かができるとは思えない。

もう私の障害になる物はない。…ないはず。


「っ!」


…ここに来る直前、家畜…いや彼女に会った時のことを思い出して身震いした。

早くこの戦いを終わらせて、シェルターに戻らないといけない。こんなことをしている暇はない。

だというのに。私がとるに足らない雑魚だと決めつけた彼女は、勝ち目がないこの状況でもまだ諦めずにいる。


「もういい加減あきらめなさい。あなたに勝ち目はっ!」


そう叫んだ時、遠くから何かが爆発するような音がした。

広い空間に音が反響して、何処からのものかはっきりしない。

けれど、今私がここにいる状況でそんな派手な爆発が起きるとしたら、場所は一つしかない。


「…やってくれたわね!」


正直言って、彼れがこんなことをするとは思っていなかった。

精々、私がいない間に数人を殺して、上階にでも逃げ込む程度のものだと思っていた。

でも違った。彼らを甘く見すぎていた。もっと警戒しておくべきだったのだ。


怒りで煮えたぎるが、すぐに目の前のことに切り替える。

…いつまでもこんな雑魚に、時間を掛けている場合じゃない。

すぐに始末する。そう決め、光を頼りに近づこうとした時、


「っ!」


私目掛けて、何かが投げ込まれた。

咄嗟に飛び退き、投げ込まれたそれを躱そうとするが避けきれない。

それは激しい爆発を起こし、私の体を吹き飛ばす。周囲の煙もろとも。

何度か地面を転がり、体を打ち付けたが致命傷ではない。


それに、煙が晴れたおかげで、光がよりはっきりと確認できる。

光の位置…さっきと同じ場所。服と髪についた2つの光が、視認出来ている。

逃げることもせず、そこから手榴弾を投げ込んだということは、もう手札がないのだろう。

最後の悪あがきに投げたのだろうが、結局失敗。私を殺せなかった。


口元がニヤけているのがわかる。ようやく雪原舞を殺せる。

光の位置へとゆっくり路歩み寄っていく。

見えている光の位置、そして高さから間違いなくそこにいる。後は銃弾を撃ち込めば終わり。


何度か驚かされたが、所詮は雑魚。私に1人で挑んだのが間違いだったと後悔しなさい。

笑いを堪えながら光の元へと辿り着く。


「さぁ…これで終わり!」


そう宣言しながら、銃弾を放った。






「そうですね。これで終わりです。」


直後、背後から声が聞こえた。








side:雪原舞


これがわたしにとって最後のチャンス。

残され力を振り絞り、蔓木の背中にナイフを突き立てた。

やわらかい皮膚を貫き、ずぷりとナイフが沈み込む嫌な感触。


「ああぁああああ!!」


絶叫。その痛みをわたしは知っている。

異物が体を裂きながら、内部へと入ってくる不快感。そして、傷つけられた細胞が…体が悲鳴をあげる。

気を抜けば意識を手放してしまいそうな痛み。…けど、蔓木はこれくらい耐えてしまうだろう。


「ぐぅう!このっ!小娘!」


でもこれで終わりではない。ここで逃したら、わたしは負ける。だから…ここで終わらせる。


暴れる彼女に、空いている手で抱きつき、背後を取り続ける。

そんなわたしを引き剥がそうと、蔓木が必死にもがく。腕に爪を突き立ててくる。

そしてすぐに、わたしの腕に異変が起こり始めた。じゅっ…と何かが溶ける音が聞こえたと思えば、焼きごてを当てられたような痛みが襲ってくる。


「ぐぅ…!ああぁ…!」

「早く離しなさいっ!ああぁ!つぁああ!!」


焼かれる痛みに耐え、突き立てたナイフを押し上げる。

ここで離すわけにはいかない。絶対にここで終わらせる!


「はな…しません!わたしが絶…対!あなたを倒します!」


瞬時に突き立てたナイフから手を離し、拳銃へと持ち変える。

そして、肩へ押し当て引き金を引いた。

乾いた音が響き、零距離で打ち出したそれは、彼女の右肩を貫き機能を奪った。


「っああ…!ーーーー!!」


声にならない叫びを上げながらも振り返り、殺意のこもった視線を向けてくる。

ナイフと銃弾によってできた傷から、大量の血が流れ衣類を赤く染めている。

客観的にわかるほどの出血、おそらく痛みも想像を絶するものだろう。

だというのに、いまだに立ち続けわたしへの敵意を止めない。


残った左手。そこに握られた拳銃の銃口がわたしへと向けられる。


「―っ!わた…しは……まだ!」


体は限界のはずなのに、向けられた銃から執念のようなものを感じる。

すぐに避けようとした時。


「あっ!」


ずるりと、なにかを踏み足を滑らせた。そのまま尻もちをついて、床に倒れてしまった。

そこで気づいた。…足に力が入らない。

足だけじゃない。銃を握ろうにも、力が入らず地面に落ちてしまう。

視界はぼやけ、揺れている。どうにか状況を打破しようと考えようとしても、頭が働かない。



「どうや…ら、お互い…限界のようね…」

「はぁ…はぁ…そう、ですね。」

「…でも、わたしはまだ…動けるわ。これで…終わりよ。」

「……そうですね。」

「っ…どう…してこの状況でそんな顔ができるの?」

「え?…ああ、これはきっと。」


…なぜだろう。不思議と焦りはない。むしろ穏やかな気持ちだ。

銃で撃たれ、ナイフで刺されたというのに、怒りや憎しみもわかない。

あるのはただ一つ。


「わたしの役目を果たせたから…ですかね。」


達成感。やるべきことを終えた後に来る、充実した気持ち。

そうか…わたしは、やりきったんだ。きっと今のわたしは、優しい笑みを浮かべているのだろう。

後はみんなに任せよう。…わたしはここまでみたいだから。


「そう。じゃあ、あなたはここで死になさい!」

「…ごめんなさい、みんな…ごめんなさい、結さん…」


彼女が引き金を引く。わたしは黙ってそれを見届ける。

その光景が映画のワンシーンのように流れていく。指がすこしずつ沈み込み、押し込まれる。

最後まで沈み込むと、カチリ…歯車がはまったような音がした。

…そこから銃弾が放たれることはなかった。


呆然とするわたしが見たのは、銃弾が引っかかって動かなくなった銃。

…以前龍之介さんが教えてくれた現象。ジャム、不発。

蔓木もそれに気づき、動かなくなった拳銃を見ると…微笑む。

そして、糸が切れたように地面へと倒れこんだ。


…本当に、命運を分けたのは…わずかな運だった。

4000字前後を心掛けているのに、今回気づいたら7000だったよ。


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