表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/112

閑話 いらないこ

短めです。

男の子の話です。

僕の名前はハク

白いからハク


生まれつき体が弱いって

仲間のみんなが言ってた

弱いから死ぬんだって

死ぬやつはいらないんだって


だから、白いんだって

いらないんだって


みんなの中で1番小さい

ママが言ってた

ハクはこれから強くなるんだって

ハクはこれから大きくなるんだって


仲間は飛んでるの

餌を取るんだって

食事は飛んで取るんだって

取れないやつはいらないんだって


僕はまだ飛べない

みんなと形が違うの

おとなの形でうまれてきたんだって

だから上手く飛べない

飛べないやつはいらないんだって


みんなと違うの

でもお母さんと一緒にいる

お母さんと一緒の形なの

だからいい


でも暗くなったとき

お母さんが見えなくなって

声が聞こえたの


大丈夫よって


お母さんは行かなきゃいけない

だから待っててって


だから待ってる

ずっと



ここは熱い

そして寒い

熱いときはいたい

体が弱いから

寒いときは熱い

体が弱いから

弱いからいらないのかな

だけど大丈夫

お母さん待ってるから



まだ、お母さんは来ない

いらないから、かな

でも、大丈夫、だって言ってた



時々、ここに僕と同じ人を見かけることがある

大人の、形の人

お母さんの、形の

だけど、僕より大きい



いつものは、僕と違う形

小さい仲間は、飛んでるの

大きいのは、飛ばない

おとなの形は、いない

お母さんは、まだ来ないんだ



僕と、同じ形の

おとなの、形の

黒いけど

おんなじ、大きさ

仲間、がいた

仲間かな


「パパ、こっち、ちいさいおとこのこいる」


「おいで」


お母さんの声

お母さんが僕を呼ぶ声

いっていいのかな

僕、いらないのに

お母さん、待っててって言った



「君は、どこからきたのかな?お父さん、お母さんとかは?」



お母さん


待っててって言った


お母さん、待っててって言った






「グァァァァァァァッ!!」




「気になる」「面白い」「続きが読みたい」と思われましたら、下の★★★★★、いいね、ブックマークをポチッと、お願いします

( ゜Д゜)ノ


誤字報告、感想などもも、ぜひお寄せください。




よろしくお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ