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1、誘拐?異世界転移でした

初めての投稿で、俺が楽しんでます。1章 約20話は書きためてあります。

序章は、説明が中心です。


よろしくお願いいたしますm(_ _)m


2022/12/30、行間や補足文章を手直ししました。




 一人づつ通された薄暗く狭い部屋で、おそらく鑑定みたいなスキルを持っているのだろう、可愛らしい占い師風の女の子から手渡された一枚の紙。


 そこに書かれていた一文。


『スキル : コインマジック』



「鑑定の結果、あなたの基礎スキル職は、『手品師』になります」


「‥‥‥えっ!?」


 どうしてこうなった!?




 手触りの良い絨毯の感触が両手に伝わる。


 どこだここ?


 眩んだ目をこすりながら、四つん這いの体制から顔を上げる。


 俺だけではなく、他にも倒れている人がいる。

 前の方には、こちらに槍を構えた鎧を着た兵士?みたいな男たちが5人。みんながガタイがいい。



落ち着け。思い出せ。



 直前まで俺はバスに乗っていたはずだ。スマホで夕飯のレシピを検索していた。

 バスはトンネルに入り、辺りが暗くなったので今の場所を確認しようとして窓を見た。

 その時、急に光で目がくらんだ。眩しかったのは対向車のヘッドライトか?

 あれからどのくらい時間が経ったのか、なぜ俺は今ここにいるか。



 兵士たちは、何か言葉を発しているようだが、何を言っているのかわからない。

 言葉が通じない?

 外国人グループだろうか?見たところ武器は槍だけで、拳銃は持って無さそうだ。


 持っていたカバンはバスの座席の足元に置いていた。今は近くに無さそうだ。

 ポケットにスマホの感触がある。身の回りの持ち物は取られていない。


 スマホを見る余裕はあるか?下手に動くと、誘拐犯グループに刺激を与えてしまうかもしれない。



 ここで変な行動をするのは得策ではなさそうだ。多分最初に殺されてしまう。

 電話が出来るタイミングがあれば、警察へこの状況を伝えるためにも、何か伝えられる特徴が無いか周囲を見回す。



 しかし一体、本当に何処だここは?


 石造りの柱が存在感のある西洋の美術館みたいな建物だ。天井は高い。出入口の扉は、槍を構えた兵士の後ろ側だけか。

 左右の洋風の石柱脇には、剣を持ち、西洋鎧を着た兵士らしき男たちがこちらを見ている。

 

 夢にしてはリアルだ。小さく声を出してみる。「ぁ〜」声は出せる。太ももをつねってみた。痛みもある。夢ではない。現実か。


 俺たちは、バスジャックにでもあって誘拐でもされたか?


‥‥もしくは、小説にあるような異世界転生!?

 それは、あまりにも無理があるか。



 バスの乗客の中に芸能人がいて、大掛かりなドッキリに巻き込まれた‥‥そっちのほうが考えにくいか。


 それよりは乗客の誰かが国の要人、もしくはお金持ちで、その誘拐事件に巻き込まれた可能性のほうが高い。



 少し前の方で倒れているのは、ヘルメットを被った工事現場の作業員らしき方々が数名。バスには乗っていなかったはず。

 そういえば、バス内で光に目がくらむ前、トンネル内では舗装工事をしていた。

 となると、バスジャックの可能性は低いか。


 その隣では、乗っていたバスの運転手さんが呆然としている。



「ひぃっ!! どこっ、ここっ??」

 声に驚き振り向くと、後ろにいた少年が悲鳴を上げていた。


 制服からして高校生。少年のそばには同じような制服の男女が3人倒れている。


 あの子達は、確かバスに乗っていた。



 兵士の目がその男の子に集まっている。高校生のおかげで兵士たちの注意が逸れたので、バレないようにゆっくりスマホを取り出す。

 くそっ、圏外のようだ。こんなことなら録音アプリをインストールしておけばよかった。



 さらにまわりをゆっくりと見回す。今度は、倒れている人の確認だ。誘拐されたのは、俺を含めておよそ20名。見た感じみんな相当若い。


 目が覚めて途方に暮れてる女の子もいる。バスにはお年寄りも乗っていた。若者だけ誘拐したのか?

 なんのために?若さで選ぶと考えたら労働力か?

 

 だとしたら、40歳を超えた俺が、なぜ一緒に連れ去られた?


 考えてもわからない。しかし、ここは年長者として、どうにかしなければと考えていたとき、ギギギと音を立てながらゆっくりと奥の両開きドアが開き、騎士風の男たちが入ってきた。

 救助では無さそうだ。



 槍を構えた兵士たちが敬礼をする。



「※※※※※※※※」


 騎士風の男たちの後ろから、占い師みたいな布を被った女の子が前に出てきて、何語だかわからないけど理解できない言葉で、こちらに向かって声を上げている。


 1番大きい騎士の男が、片手を上げながら前に出てくる。その上げた手には紐のようなものを何本も持っている。

 一番前にいる現場作業員の若者に、その紐みたいな何か手渡した。


 腕に巻けみたいなジェスチャーをする騎士。


 手錠?インシュロックみたいなやつで拘束するつもりか?

 

 抵抗せず紐を腕に巻き付けた作業員の若い兄ちゃん。うん、今は抵抗しないほうがいい。


 びっくりした顔で、占い師の女の子と話を始めた。



‥‥えっ?会話できてるの?



 二人の声は聞こえないけど、話をしている作業員の若者の緊張感が多少解けている表情を見て、この場で殺される可能性は少なくなったと思いたい。


 大掛かりな異世界転生ドッキリの可能性がここに来て高まる。


 ホッ、少し緊張が解けた。肩の力が抜ける。



「はぁ~」

 深いため息をして、俺はその場にへたれこんだ。


 あの作業員は芸能人?お笑い芸人さんとかなのかな?でも、俺みたいな一般人が巻き込まれることなんて無いと思う。


 巻き込まれる人って普通、全部、事前に説明を受けたエキストラだよね。

 あとから出演謝礼とか出るのかな?全く演技とか出来てなかったけど。

 止まっていた血が全身を駆け巡る感じがする。ホッとするとこんなに頭が回るなんて。


 周りを見回し、隠しカメラなどを探してみる。そんな簡単に見つかるところにはないんだろうけど。

 ってか、ホント巻き込むなよ!怒りが湧いてきた。


 テレビ局なら、そんな不手際しないよな。チャンネル登録数目当てのyoutuberだろうか。



 騎士軍団の後ろに、魔女っ娘が2人いいるのに気がつく。顔がそっくりだ。双子かな?


 杖は持っても、箒は持たないのね。二人とも、慌てた様子で何やら話している。一人は相当青ざめている。演技なのかな?


 兵士さんたちはプロの役者根性全開だ。表情一つ変えず、こちらに不審な動きがないか目を光らせている。



 後ろの高校生たちは、みんな意識を戻したらしい。女の子が、「ねぇねぇっ!!これって異世界転移だよっ!!」ってはしゃいでる。


 そうか、しまったっ!!そういう演技が必要だったのかっ!!

 突然の本番に弱い俺。事前の予習と心の準備が欲しかったなぁ。


 そんなこんなで数分経過したあと、作業員の兄ちゃんが、真剣な顔でみんなに向かって声を上げた。




「みんな聞いてくれっ!俺たちは違う世界に召喚されてしまったらしい!!」



うんうん。俺もビックリの演技をすればいいのね。


‥‥‥


えっ?マジなの‥‥‥?


‥‥‥


ドッキリじゃないの??


‥‥‥


まじか‥‥‥



ドッキリであってほしかった‥‥



 後ろの女の子の、「キターッ!!」って言う声が響いていた。


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( ゜Д゜)ノ


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