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1 エルフ系少女とファンタジー世界

「おはよう! あおい

私、白仙びゃくせん あおいに友達の月影つきかげ 咲希さきが夏休みの初日の朝から電話をかけてきた。

「夏休みの初日くらいゆっくり寝かせてほしいんだけど……」


「まあまあいいじゃないの。 それで? 今日遊べる?」


「まあ一応は」


「じゃあ決まりね今から家行ってもいい?」


「いいよ」


「それじゃあまたあとで!」



「おはよう葵」

電話を切ってから30分後に咲希は夏らしいタンクトップをきて葵の家まで来ていた。


「おはよう。 流石の元気さだね。 ボク、もうちょっと寝たかったよ」


「おはよう葵。 夏休みだからって12時まで寝てるつもりだったのかな?」


「それはいいでしょ。 とりあえず上がってよ」


「お邪魔しまーす」



「葵、右から敵来てるー」


「わかった爆弾投げとく」

葵と咲希は2人で城を防衛するゲームをやっていた。

葵は爆弾使いで、咲希は刀使いである。





ゲームが終わったころ咲希が話しかけてきた。

「にしても葵さ、こういうゲームだと大体爆弾使うよね」


「まあねーやってて気持ちがいいし」

爆弾の爆発とかの派手な攻撃は広範囲の敵を屠ることができ、すさまじく心地いいのである。


「そういえばさ葵ってFMファンタジーメモリー買いそびれたって言ってたじゃん?」



「うん。 あーあ、あの爆発気持ちよさそうだったのになぁー」

公式サイトに上がっていた動画にはいろいろな魔法が紹介されていてその中での火の魔法爆発がとても気持ちよさそうだった。

だが残念なことに葵は外れて咲希だけが抽選に当たってしまった。


「それでなんだけどさ……じゃーん。 FM二つ目入手しましたー」


「……マジですか」。

普通は不可能だろう。


「開いた口がふさがらないって感じだねー葵くん。 運よくネットの抽選の方に当たってねー。 それでなんだけどこれどうする? 買う?」


「買います」


「即決だね。 でも品物は家だからちょっと持ってきたいんだけどいい?」


「大丈夫だよ。 ボクも銀行行かないとだし」

もともと買うつもりだったが抽選に外れてしまいお金は手持ちにはない。

咲希の家は銀行の向こうにあるので一緒に行くことにした。





「ひいふうみい……うん、しっかりと」


「ありがとう咲希!」

払ったお金は定価+今日のお昼代である。

どっかの転売ヤーから5倍になってるのを買うよりかはましである。

転売ヤー滅ぶべし。

そう心に誓った葵だった。


「それで? もう始める? 私も道具は持ってきてるけど」


「もちろん!」

そういうと咲希はVR機器のマウントを付け始めた。


「そうだね……その座布団もらうね。 私はルナって名前。 葵は?」


「ボク? そうだなぁ……うん、シロにする」

白仙からシロ。

ネーミングセンスがないとかよく言われるが咲希だって月影からルナ。

まあ似た者同士だろう。


「わかった、シロね。 私は最初に出てきた木のところにいるから。 それじゃあお先に〈ゲームスタート〉!」


「まずは説明を見なきゃ……」

葵はしっかりと説明書を読むタイプ。

咲希には悪いが葵はしっかりと読むことにした。


「うん…うん……これで万全。 ボクもそろそろ行くかな〈ゲームスタート〉」





葵が目を覚ますと真っ白な神殿にいた。

【プレイヤーネームを設定して下さい】


「名前はさっき決めたシロっと」


【容姿の設定をします】

「見た目ね……胸と身長……はだめか残念」

そこまで大きな変更は無理で変えられるのは髪や目くらいなのだと。



「髪色は現実と同じ銀で。 目……赤なんてどうかな」

葵の銀髪は母型の遺伝。

ただ腰まで伸ばした髪は葵のちょっとした自慢だった。

……葵は知らないことだが、ただでさえ小柄でかわいらしい上に銀髪なので学校にいるラノベ好きからはリアルエルフとしてちょっとしたファンクラブができていた。


【パラメータの設定をします】

「実はもう決きめてあるんだ」

取扱書でステータスの説明を見てからすぐに決めていたものを設定欄に打ち込んだ。


【ステータス】 

種族 エルフ

 LV 1  SP10 → 0

HP 50/50

MP 50/50 → 100/100

VIT 0

STR 0

INT 0 → 10

AGI 0

DEX 0

DEF 0

LUK 0


INTは魔法の威力に直結する。

威力が高いやつはほとんどのゲームで派手。

ということは派手なものを打つにはINTを極振りにするのがいい。

Q.E.D. 証明完了

種族もエルフにしてさらに底上げ。

完璧である。


【職業を選択します】


「もちろん魔法使いで!」

ほかにも

剣士

生産者

暗殺者

テイマー

があったが一番魔法に特化してるのは魔法使いだと思った葵は魔法使いにした。


【職業に応じたアイテムをアイテムボックスに挿入しました。 これより転送を開始します】

葵の周りが光に包まれた。


【一層 始まりの町 クラッチ】

光が空けるとボクは石畳の上に立っており目の前には大きな木が生えていた。

咲希……もといルナがいるって言ってたの木はおそらくこれだろう。


「あ、設定終わったみたい。 葵……じゃなくてシロー」


マントで完全に身を包んだ人が話しかけてきた。

「あ、ルナ。 設定終わったよ」


「お疲れさま、シロ。 それじゃあどうする? 早速準備して狩りに行く?」


「賛成」

だが移動する前にシロは武器と魔法を装備することにした。


【装備】

頭 なし

胴 なし

右手 なし

左手 なし

腰 なし

右足 なし

左足 なし

武器 【初心者用 魔法使いの渦巻杖】


[装飾品]

なし



「ルナ終わったよ」


「それじゃあそろそろ行こうか」



シロとルナは町の外に出るために外門まで行くことにした。

「ねえシロ、私も結構遅く歩いてるんだけどさ、それでもなおその遅さなの?」


確かにと思って周りを見たが確かにみんな早い。

いやシロが遅いのだ。

「まあステータスがINT極振りだからね」


「考えがシロらしいっていうかなんて言うか……。 そうだステータスは隠しておいた方が今後役立つから今度からは黙っておくようにね」


「うん」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤字報告です。 【職業に応じたアイテムをアイテムボックスに挿入しました。 これより転送を開始します】 挿入じゃなくて封入の方が良いと思いました。 タイトルの「気持ちいい魔法の…
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