六章「真実の愛」10
決闘の舞台は整った。
後は彼女の到着を待つばかり。
周りを見渡す。
遼や桜井さん、ちーちゃん、道場の皆。父さん母さんまでも駆けつけてくれた。
園長先生のパイプオルガンの演奏で教会の入口が開く。
「……」
思わず息を飲む。
そこにはウエディングドレス姿の七海さん。
俺の隣に立ち、向かい合う。
「まさか決闘の舞台が結婚式とはね」
俺達は夢見坂園の教会で結婚式を挙げた。
「一人じゃあ勝てない相手だろ」
友や仲間の出会い。皆が居なければ俺は今に至らなかった。
「お膳立てしてくれた茜に感謝するわ。私達が結婚したって証明のために勇也が結婚式を開催するとは思わなかったわ。勇也は相変わらず負けず嫌いね」
因縁の相手との再会。彼女の想いが俺達をここまで動かした。
「茜が俺達の結婚を疑わなきゃここまでたどり着かなかっただろうな」
「そうね。それに二人が決闘しなきゃ私はここには居なかったわ」
「七海さん。これからも俺一人じゃあ敵わないものやことと闘わないといけないと思う。俺には七海さんが必要だ」
「あの日、勇也との決闘の返事だけど」
人生とは闘いの運命である。
これからも様々なものやことと闘う日々の連続だろう。
それは決められた闘い。決闘。
「受けて立つわ」
一緒に彼女が闘ってくれるならば俺は負けない。
読んでくださった方々本当にありがとうございました。
ブクマ、評価は大変嬉しかったです。




