62.5話 家族
試験やレポートが沢山あるので、今月中は投稿のペースが落ちるかもしれません。
家族構成
父 クローバー
母 カトレア
弟 エーデル
妹 マーガレット
62.5話
「ママ、パパ、にぃにからお手紙とどいたよ!」
エーデルがポストに入っていた手紙を持って家の中へと飛び込んでいく。
「おかえり、エーデル。楽しかった?」
「うん!いっぱいお花摘んできたから、マーガレットにもプレゼントするんだ!」
「それで、フリージアから手紙が届いたんだって?」
「うん!よんで!」
エーデルは手に持っている手紙をカトレアに渡す。
エーデルはまだ幼いので、フリージアのように読み書きを習っていないのだ。
「どれどれ‥‥『父さん母さん、エーデル、マーガレット、みんな元気にしてるかな?
俺はグレンと2人でヴァンパイアを討伐した実績を認められてA+ランクに昇格することになったよ。
その時に総ギルド長に聞いてみたら、天輪山はSSランクの危険地帯に指定されたみたいで、エリクサーを手に入れるにはまだしばらくかかりそうだ。
俺もできる限り頑張るから待っていてほしい』」
まだ時間がかかると聞いて少ししょんぼりしてしまった。
「お兄ちゃんのこと信じれるかな?」
「うん、しんじるよ!にぃに約束してくれたもん!」
「そうね。おにぃちゃんが頑張ってる間、エーデルもお勉強頑張るのよ?」
「う、うん、分かったっ!」
勉強は得意ではないので少し嫌そうだが、それでも自分も頑張ろうと意気込む。
「マーガレットのところ行ってくるね!」
エーデルは花と手紙を持って逃げるようにマーガレットの部屋へと駆けて行った。
リビングにはカトレアとクローバーが残される。
「フリージアもエーデルもいい子に育ったわね」
「そうだな。2人から託された身としては一安心だ」
「でも、エーデルにもフリージアにももっと自由に生きてほしいわ。マーガレットのこと気にかけてくれるのはありがたいけれどね」
フリージアはマーガレットが障魔病に罹った直後から冒険者になると言い出したし、エーデルも少し前にマーガレットの病気を治すために冒険者になりたいと言っていた。
子供の成長は嬉しいことだが、自分たちのできないことを子供に押し付けてしまっているようで申し訳ない気持ちになる。
「とりあえず俺たちは親としてできることをやろう」
「そうね」
それから1か月後、再びフリージアからの手紙が届いた。普段は2週に1度くらいのペースで届く手紙だが、今回の手紙は前の手紙から数日
再びフリージアから次の手紙が届いた。
『王都を攻めてきた魔物の群れを討伐して、Sランクに昇格したよ!今から王都を出発して天輪山に向かう!』
この話を書くにあたって過去の話を確認していたら、エーデルはフリージアの4歳年下ということになっていたのですが、僕の中ではフリージア14〜16歳、エーデル4〜6歳のつもりだったので、年齢の設定がおかしくなっていました。
まだ確定ではありませんが、年齢はそのままにして、フリージアとの年齢差だけ変更することになりそうです。




