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61話

筋トレを始めようと思ってから1週間が経ちました。

まだ何もしていません。

61話


「ブラッディレイン!」

「魔弓・聖蓮」


ヴァンパイアが魔法を連発し、それをエルフの男性が魔弓で応戦する。


「コールドストライク」

「くっ!」


そしてその隙に俺が攻撃をする。

エルフの男性がヴァンパイアの攻撃を完全に抑えてくれているおかげで、楽に攻撃を通すことができている。

それよりも気になるのが、この男性がヴァンパイアと渡り合えているということだ。


俺でも魔人化を使わずにこのヴァンパイアを相手するのは難しいが、彼は弓1つで全ての攻撃を打ち消している。

そのうえ、まだ本気を出している様子もない。

少なくとも俺より強い、Sランク並の実力者だ。


「このままじゃ埒があかないね。はぁ!」

「させない!」


魔法では相殺されてしまい不利だと察し、身体強化をかけて強引に近づこうとする。

その間に割り込み、今度は俺がヴァンパイアを抑え込む。


「『聖光は魔を祓い悪を滅する‥‥』」

「ッ!その技は!?」

「破魔奥義・光粒子砲!」


詠唱に応じて周りから収束した光が一直線にヴァンパイアへと向かっていく。


「‥‥‥アンタ何者だい?」

「ルーン・グレスト。勇者オルレアンの末裔だ」


エルフの男性、ルーンさんの正体が王子だったことには俺も驚いた。

強さもだが、王族である彼がこんな危険な場所にいることもだ。


一方のヴァンパイアは、オルレアンの名を聞いて明らかに表情が変わった。


「500年ぶりの地上で忌々しいオルレアンの子孫に出会うとはねぇ。本当は使うつもりはなかったけど‥‥」


ヴァンパイアは距離を取ると、不意に自分の左手首に噛みついた。


「ガアァァァァァァァァ!!」


牙と爪がさらに鋭く伸び、禍々しいオーラのようなものを纏っていく。


「アタシを殺したオルレアンへの恨み、アンタ達で晴らさせてもらうよ!」


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