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57話 

ダイワスカーレットの誕生日にダスカとナリタタイシンのウマ娘ストーリーを見たのですが、とても感動するし、完成度が高くて素晴らしいですね。

他のキャラも見るたびに好きになります。


57話


「来るぞ!」

「ウオォォォォォーン」


見た目通り狼のような咆哮を上げると、また突進してくる。

攻撃が来ると分かっていても厄介なほどのスピードだ。


「避けろ!」


グレンの号令に合わせて一斉にその場から飛び退く。

狼の魔物はそのまま通り過ぎ、少し先で切り返してまた突進をしてきた。


「ランス!」

「影縛っ!」

「ライトニング」


突進を避けながら魔法とスキルで反撃もする。

魔法耐性が高いようで、あまり効いている感じはしないが、相手の疲れを待ちながら、地道に削っていく。

しかし、


「くっ!」

「マリベル!」


何度もの突進に疲れも出たのか、回避した時にマリベルだけが分断されてしまった。

マリベルは Sランク冒険者なだけあって魔術師にしては近接戦もできる方だが、この魔物が相手では手も足も出ない。

なにせ相手はグレンですら余裕がないくらいなのだから。


「エクスプロージョン!」

「グッ‥‥ウアォォォォ!」

「くっ!」


マリベルは咄嗟に自分と魔物との間に爆発魔法を撃ち、魔物を牽制すると同時に爆風で自分を吹き飛ばして距離を取ろうとする。

しかし、魔物は爆発に一瞬怯んだものの、そのままマリベルに体当たりをしてマリベルを吹き飛ばした。


だが、怯んだその一瞬があれば十分だ。


「黒魔鉄拳!」

「グギャルッ!?」


爆発魔法に怯んだ一瞬の遅れのせいで、体当たりの後、逃げる前に攻撃が間に合った。

王都の防衛戦で散々使ったことで、少しは制御できるようになった魔人化だ。


「グルルルルゥゥ‥‥フン」


魔人化の力を込めた一撃でぶっ飛ばすと、これ以上はまずいと思ったのか、踵を返して逃げていった。


「マリベル、大丈夫か!?」

「痛た‥‥えぇ、大丈夫、大した傷じゃないわ」


確かにタイシン傷ではないが、右腕が少し腫れている。

魔物の体当たりを受ける際に痛めたのだろう。


「ヒール」


簡単な回復魔法をかけるとすぐに腫れは引いた。


「あら、回復魔法まで使えたのね。ありがとう」

「見た目は治ったように見えるけど、痛みはどう?」

「大丈夫よ。違和感も特にはないし、先を進みましょう」


そう言って腕を振る様子を見ると大丈夫そうに見えるが、ヒールをかけた直後は感覚が麻痺することも稀にあるから油断はできない。


「いや、時間もいい頃だし、ここで昼休みにしよう。俺とフリージアが木を集めてくるから、マリベルは火を付けてくれ。エイルは周りの警戒を頼む」

「‥‥分かったわ。ありがとね」

「俺に任せな!影結界」


グレンもそのことはわかっていたようで、休憩することになった。

最近とても目が疲れています。

オンライン授業のせい‥‥と言いたいのですが、間違いなく原因はゲームのやり過ぎなので自制したいと思います。

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