43話 爆発
最近めっちゃ書けてるので、土日中にもう一度更新します。
それから、最近気づいたのですが、25話を割り込み投稿するのを失敗していたみたいです。
並び替えとかできなさそうなので、来週月曜日に新しく25話を割り込み投稿して、その1週間後に今すでに投稿してある分の25話を削除することにします。
その日はいつものトレーニングとは少し違い、グレンと全力で戦っていた。
場所はいつもと同じギルドの訓練場だ。
「雷槍!」
「フリーズ!」
この1ヶ月間の訓練によって、俺の魔力操作もかなり上達している。
以前はグレンが武器を使うまでもなく敗れたが、今回は武器も魔法も使っている、正真正銘の真剣勝負だ。
ぶつかりあった魔法の衝撃が収まる前に、お互いに次の攻撃をしかける。
「フォース!うぉおおぉ!!」
「ツインシールド!ブリザードランス!」
フォースを使って距離を詰めようとしてくるグレンをシールドで抑え、止まったところを魔法で追撃する。
グレンとパーティーを組んで以来、魔法と同時にシールドも鍛えてきた。
二重ともなればグレンでも簡単には破れない。
「やるじゃねぇか」
「グレンこそ随分と余裕そうだな!」
こっちは既に息が切れてきているのに、グレンは相変わらず元気なままだ。
わかっていたことだが持久戦となればかなり分が悪い。
「今度はこっちの番だ!武装・雷神!」
最近使えるようになったばかりのグレンの切り札だ。
魔力消費や体への負担が大きい代わりに、フォースとも比べものにならないほどの強化がされる。
「ライトニング!」
「ツインシールド!」
さっきと同じようにシールドで妨害するが、今度は容易く破られる。
「神剣・雷破!」
「ウィンドクッションッ!ぐっっ」
この一撃はシールドでも防ぐことができない。
受けるダメージを最小限にするために風魔法でクッションを作るが、抑え切れずに吹き飛ばされてしまう。
「勝負あり、だな。一旦休憩にしよう」
「やっぱグレンは強いよ。完敗だ」
訓練場の隅に移動して、水を飲みながら今回の反省をする。
そして、30分ほど経って模擬戦を再開することになった。
「それじゃあ、始め『ドッ』」
「ッ!なんだ!?」
突如、訓練場の扉が吹き飛ばされる。
「落ち着け、フリージア。あいつが来ただけだ‥‥」
この事態にも平然としているグレンを伺うと、とても嫌そうな表情を浮かべていた。
そして、爆風のなかから一つの影が歩み寄ってくる。
「久しぶりね、グレン=リオード。元気みたいでなによりだわ」
「‥‥久しぶりだな、『爆弾魔』マリベル」




