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41話 魔力探知

テスト終わってからずっと寝てばかりで、曜日感覚が狂ってきています。

そのうち気づいたら投稿しないまま1週間が経っていたということが起きるかもしれません。





話し合いの結果、今後はトレーニングの割合を増やして依頼を受けるのは数日おきにすることと、依頼を受けた次の日はしっかり休むことが決まった。

そして、今日はAランクの依頼「シルバーウルフの討伐」を受けている。


シルバーウルフは単体の性能ではAランクの中では下位に位置するが、統率力が高く、ウルフ系の魔物と連携して攻撃してくる点が厄介な魔物だ。

ウルフには金銀などを好んで集める習性があるため、シルバーウルフの討伐依頼はかなり人気の依頼となっている。


それはともかく、巣までの道中はトレーニングだ。


「じゃあ、今日は気配の消し方と探知の練習をするぞ。まずは簡単な探知からだ」


「探知の仕方にはいろんな種類がある。とりあえず試してみて、自分に合うやつを使えるようにすればいい」

「分かった。そうするよ」

「まずは魔力探知だ。これは精度も低いし、障害物とかがあるとその先が探知できないといった欠点もあって実戦には使えないが、探知の基本になる技術だから覚えたほうがいい」

「なるほど。どうやればいいんだ?」

「自分の魔力を周りに広げるだけだ。広げた魔力に何かが触れれば、それを探知できる」

「やってみる」


自分の中の魔力を意識して体の外に広げていく感覚。

初めは手こずったが、魔力探知も魔法も根本は魔力操作であるということに気づいてからはできるようになった。


その後は、魔力探知以外にも探知の方法を教えてもらい、それらの練習をしながらシルバーウルフの巣へと向かっていった。




「ここが目的地か」

「そうみたいだな。中に魔物の気配を感じる」


ここに着くまでのうちに、探知魔法はある程度は使えるようになっている。

とはいえ、まだ完全に使いこなせているわけではないので、相手の強さや正確な位置までは分からない。

もっと練習しなきゃいけないな。


それはともかく、これからは魔物と戦うことになる。トレーニングの気分から切り替えて真剣に挑まなければならない。


「作戦通りいくぞ」

「分かった。行こう」


手始めに、巣の前で見張りをしているブラウンウルフを魔法の矢で射殺す。それと同時にグレンが巣の中に飛び込むと、大剣を振り回して敵を片っ端から殲滅していく。

その後に続いて俺も巣に飛び込み、魔法を連発してシルバーウルフとその周りのウルフ達を攻撃する。


数十いたウルフは10分としないうちに片付いた。



「後は巣の捜索だけだな」


グレンの言葉を聞いて周りを見渡してみる。

今倒したばかりのウルフの死体の他に、光る物があちこちに散らばっている。


「折角だし、魔力探知を使って巣の中を探索してみようか」


グレンの提案で魔力探知のトレーニングを兼ねて探索することになった。


「なかなか難しいな」

「だろ?魔力のないモノを魔力探知で見つけるのは難しいんだ」


Sランクの魔物の中には魔力を完全に隠せるほど隠密に優れたものもいるらしい。

それらを相手にしても探知できるように、様々な種類の探知方法を使えるようにしたほうがいい。


「フリージア、そこに隠し扉があるぞ。後はそこだけだな」

「本当だ、気づかなかった」


目で見ると一目瞭然なほどの拙いものだが、魔力が一切ないため探知するのは難しい。

それでもグレンは難なく探知をできている。

こういうところで、改めてグレンの凄さを実感する。


「これで全部だな。それじゃあ帰るか」

「そうだな、帰ろう。今日はもう疲れた」

「慣れないことをやったから仕方ないさ。そのうち意識しなくても気配を探知できるようになるよ」


こうして俺たちは依頼を終えて王都へと戻った。



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