37話 魔人化
遅くなってすいません。
実家に帰省していて書く時間がありませんでした。
35話
ヴァンパイアを倒した後、救援にやってきた冒険者や騎士たちに事情を説明し、そのあと一緒に洞窟内の調査を行ってから街に戻った。
そして翌日、グレンと共にギルドの訓練場を借り、昨日の反省と力の確認を行なった。
「昨日はすまなかったな。ヴァンパイアがあそこまで強化されるとは思わなかったんだ」
「まぁ、結果的に助かったんだ、気にするな。だが、いくら相手が強くてもよくわからないスキルを使うようなことは控えろよ」
グレンの言う通り、いくらヴァンパイアが強かったとはいえ、魔人化の詳細を確かめずに使用したことは反省すべきだろう。
「‥‥次からは気をつける」
「そうしてくれ。いつも俺が対処できるとは限らんからな」
「それじゃあ、この『魔人化』はどうしようか?切り札として使えるくらいにはしておきたいんだけど」
「そのためにここにきたんだろ?今度は俺も万全だからな」
そう言ってグレンは神聖領域を発動させる。
「さぁ来い!」
「サンキューグレン。いくぞ!『魔人化』」
フリージアの背中から白銀の翼が生えてくる。
「くぅぅ‥‥はあぁぁぁ!!」
フリージアを中心に衝撃が生じる。
白銀の翼は更に輝きを強め、大きくなっている。
「制御成功だ。前以上に力が漲ってくる」
「そうみたいだな。神聖領域を解いても大丈夫そうか?」
「一回試してみてくれ」
グレンが魔法を解除すると、またフリージアの力が暴走しかける。
「あのくらいなら自力で抑え込めるが、やっぱり長時間は使えないな」
「完全制御できるまで訓練するぞ」
「そう言えば、総ギルド長が俺たちに面会を求めてるらしいから、明日の昼から空けとけよ」




