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36話 VSヴァンパイア

遅くなりました。

それと、明日は休みとさせていただきます。

 34話 VSヴァンパイア


「何をしたのだ?」


 眷属化が解けた俺をみてヴァンパイアは警戒を強める。

 これまで眷属化を破られたことはなかったのだろう。

 俺でもリスタートの効果以外には解除する方法はなかったくらいだ。

 ヴァンパイアの『眷属化』がバッドステータスになるかは分からなかったが、結果的には大成功だ。


「『魔人化』」


 ヴァンパイアの眷属ではなくなったが、この能力は消えていなかった。

 というより、もともとヴァンパイアの眷属が持つ固有スキルが変化したものだ。

 白銀の翼が生えるとともに体の奥底から力が湧いてくるような感覚がする。


 だが、デメリットも当然ある。

 気分が高揚して万能感に包まれ、破壊衝動が抑えられない。

 まだ耐えられるが、今のままではもって30分だろう。

 だが、今は十分だ。


「ここでお前を倒す!」


 魔人化によってすでにステータスは強化されているので強化魔法は要らない。


 距離を詰めると拳を繰り出し、吹き飛んだ相手をさらに追撃する。

 魔人化した俺には生半な魔法は効かない。

 近接戦闘をするなら、相手に反撃の隙を与えないのが一番だ。


「チッ!厄介なヤツだ」

「逃がさねぇぞ!」


 相手は回避しようとするが逃しはしない。

 さらに勢いを強めて攻撃を繰り返す。


「アハハハハ!!ヴァンパイアもこんなモンなのかァ?」

「フリージア!正気に戻れ!」


 後ろから不快な声が聞こえてくる。

 オレは正気ダ!


「ダマレ!ダークネスフラッシュ!」


 無差別広範囲の攻撃魔法を放つ。

 周りの何もかもを崩壊させる大魔法だ。


「モット、モット俺を楽しまセロォォ!」


 ボロボロになったヴァンパイアを更に甚ぶるように攻撃を仕掛ける。


「クッ!今回は負けを認めよう。だが、覚えておけ。次会うときは必ず貴様らをころしてやるからな」


 そういうとヴァンパイアの体が霧に変化していく。


「『神聖領域』」


 そのとき、グレンが行使した魔法によって暴走しかけていた意識が元に戻る。

 そして、ヴァンパイアの霧化も解除される。


「俺は‥何を‥?」

「大丈夫か!?フリージア!」


 グレンが心配している様子が視界に入る。


「すまなかった。自分で自分が抑えられなくなってたみたいだ。それより、先に‥『浄化の聖光』」


 霧化が解けて動けないでいるヴァンパイアにとどめの魔法を行使する。


 最後に少し騒動があったが、とりあえずヴァンパイアの問題は解決したのだった。

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