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23話 パーティー結成

短いですが。

もしかしたら2回目の投稿もできるかもしれないです。

 22話 パーティー結成


 あれから2日かけて護衛の依頼を達成した俺たちは、ユラシルに帰るとギルドに依頼達成の報告に行く。


「おはようございます!今日はどんなご用ですか?」

「依頼の達成報告だ。それと、俺とフリージアはパーティーを組むことにしたからそれも頼む」

「えぇ!?あのグレンさんがパーティー組むんですか!これまで頑なにソロでやってきたグレンさんが!?」


 そうだ。グレンは騎士をやめて冒険者に戻ってからの4年間、誰ともパーティーを組んでいない。

 理由は簡単だ。


「足を引っ張られるのは嫌いだからな。その点、フリージアなら心配はいらん。むしろ、そのうち俺の方が足を引っ張る事になりそうなくらいだ」

「最強の冒険者だと言われているグレンさんにそこまで言われるなんて、フリージアさんはまだ若いのにすごいですねぇ」


 受付嬢から憧れのような視線を向けられて居心地が悪いので受付嬢を急かすように話を進める。


「と、とりあえずパーティー登録を頼む」

「あ、すいません。こちらの機械の上に二人とものギルドカードを置いてください」


 受付の横に置いてある機械を見ると、ギルドカードがちょうど入りそうな窪みが10個ある。そこに2人のカードを入れるとくぼみが閉じ、カードの情報が読み取られる。

 すると、機械の受付嬢側から紙が一枚出てきて、受付嬢がサインと必要事項を記入するとこちらに渡してくる。


「では、こちらの書類に名前とサインをしてください‥‥はい、これでパーティー登録は完了です」


 返されたギルドカードを見ると、裏面にパーティーメンバーとしてグレンの名前が書いてある。


「グレンさん、フリージアさんのパーティーはAランクからのスタートとなります」


 ギルドのパーティーランクは、パーティーメンバーの平均ランクで決まる。

 以前は最高ランクの人のランクで決まっていたようだが、金持ちの子供が高ランクの冒険者を雇ってランクを上げるという行動が見られたために今の制度に落ち着いたらしい。


「それから訓練場を貸してくれないか?フリージアとパーティーを組むにあたってお互いの強さを詳しく知っておきたいからな」

「それでしたら、明日の朝なら空いております」

「じゃあ、明日の朝8時からの予約を頼む」

「かしこまりました」


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